違う、GMSでも荷電粒子でもない。何にも嬉しくない異音が発生。
子供が寝てから買い物に出た妻からLINE。
『なんか音がする』
『どんな?』
『しゅっしゅっしゅっ』
『機関車?』
『違う。耳塞いで蝉の声聴いた感じ』
『やったことない』
『後で聞いて』
『とりあえず壊さないで帰ってきてね』
『壊れたら無理』
ということで帰宅したカイエンを受け取りテスト走行。確かに高い金属の擦れる音が聞こえる。左右の窓どちらからも聞こえるが左からの方が音量は大きい。
えぇっと、NVHの特定方法はなんだったかな。そうだ、振動モードの特定からか。どれどれ。
エンジン回転数:相関なし
速度:相関があるようだが、なぜか27km/hで異音が消える。再現性100%。あと速度上昇に対して傾きaが大きい一次線形な感じ。
試しに計算をしてみるか。
295/40R21の直径が769mm。
1回転で約2,415mm。
秒速2,415mmは時速約8.7km。
時速9kmで異音周期は3〜4。18キロで8より多い感じ。しかし正確には分からない。BPM=120で16ビートまでしか叩いたことないのよ。オシロスコープが欲しい。
よくあるカルダンシャフトの劣化を疑ってみる(異音の種類が違うけど)。
957カイエンターボのリアデフはRennlistで調べてみるとどうやら3.55 : 1。ちなみにSも同じでGTSは4.1 : 1らしい (Thank you, Mark.) おや、計算上はカルダンシャフトの回転数と正比例と言えなくもないね。ということはガンガンとかゴンゴンという音でなくてもカルダンシャフトの劣化と考えられるのか。
それならDIYでいけそうだな。どれ、ちょっと潜って様子を見てみるか。と懐中電灯片手にエアサスを最上段にして車体下部確認。
カルダンシャフトのベアリングはまだまだ大丈夫そう。揺すってもガタガタしているわけでもない。ということは958によく見るトランスファーかな?
あれ、なんぞこれ?
えー、まじか。
周辺にオイル経路がないので、どうもここのブーツ破れが濃厚。というかセンターパイプに垂れてるとかちょっとやばいな。危うく「カイエン燃える」なんて見出しを飾るところだったわ。これはブレクリでキレイキレイして下取りさてi、じゃなくてまずはトランスファーのオーバーホールができるところを探してみようかな、と思います。
乗り換えも頭にチラつきますが、渋滞時に追従クルーズが欲しい、と思うのと燃費以外の不満はほぼなく、子供がお菓子をこぼそうが犬が窓をベロベロ舐めようが気にならないし、踏めば速いし、設計者の気配りがお母さんレベルで行き届いているこのカイエンが気に入ってたりするので、まずは延命を考えてみます。
というのを妻に伝えたあと、そういえば蝉の音って違くない?と聞いたらクマゼミだそうです。関東にはクマゼミ少ないのよー。
続く。
Posted at 2022/08/22 23:44:20 | |
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