
モーターファン別冊
ホンダF1のテクノロジー です。
今のF1エンジンというかパワーユニットは、
1600cc V6ハイブリッド ターボエンジンです。
排気量からするとコンパクトカー並みです。
エンジンというとエンジン単体を指し、
ハイブリッドシステムが含まれないので、
ハイブリッドシステムを含んだエンジンを
パワーユニットとかPUと呼びます。
ハイブリッドシステムは、
MGU-K、MGU-Hの2種を搭載しています。
MGU-K (Motor Generator Unit Kinetic)は、
市販車のハイブリッドシステムの一部と基本同じで、
ブレーキング時に発生する運動エネルギを
電気エネルギに変換するモータ、発電機のことです。
エンジン稼動の運動エネルギを電気エネルギに
変換していないところが市販車と違います。
MGU-H (Motor Generator Unit Heat)は、
ターボチャージャを使って、
エンジンの排気ガスを電気エネルギに変換し、
エンジン出力を向上させるモータ、発電機のことです。
ターボはアクセル操作から遅れて
コンプレッサが起動するターボラグがありますが、
このときにモータでコンプレッサを回転させることで
ターボラグを解消させているとのことです。
ホンダF1エンジンはコンパクト化、低重心化のため、
タービン/コンプレッサの連結シャフトを
エンジンのVバンクを通るように配置させていますが、
(コンプレッサはエンジン前側、タービンは後側に配置)、
シャフトが長くなりレース中に破損することがあったようです。
このためホンダは社内のガスタービンに知見がある
ホンダジェット航空機部門に見解を求め、
ベアリングの配置、軸の剛性などを変更することで、
シャフトの破損危険回転域を常用回転域外にし破損をなくしたとのことです。
雑誌はホンダF1エンジンの2015年から2021年までの
歴代エンジン、構成部品の写真、解説が満載です。
2025年までのPU規定で設計変更が禁止されているため、
写真公開できるらしいです。
(他メーカーが写真を見ても設計変更できないのでマネできない)
尚、ホンダは2022年以降F1活動を休止する旨を宣言しましたが、
2025年まではレッドブル、アルファタウリの2チーム用に
エンジン製造、供給するようです。
エンジン名称はホンダRBPT (ホンダ レッドブル パワートレインズ)。
現在F1 PUメーカーは、ホンダ、フェラーリ、
メルセデス、ルノーの4メーカーです。
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クルマ | 日記
Posted at
2023/02/05 13:00:06