2012年04月03日
夜の誤爆王を知る方々へ。
初めまして、夜の誤爆王の弟です。
突然で驚かれるかもしれませんが、夜の誤爆王は、先ほど亡くなりました。
平成24年4月2日 23時ごろ、2階の寝室から降りてきたらしい兄は、階段を降りたところで一方の手で胸を押さえ、一方の手は柱にという状態で、大きな声を出して苦しみ始めました。
「胸が痛い!助けてくれ~!」
その尋常でない声に驚いて、様子を見にいきました。
「救急車呼んで」
「AED持ってきて、心筋梗塞かもしれない」
と、苦しみながらも比較的冷静に言う兄に、父が救急に通報、母が近くの福祉施設からAEDを借りに走りました。
私は、玄関先で立つ兄の体を気遣い、「横になるか?」と声をかけると、兄は「動けない…」と答えました。
玄関先の廊下の床に毛布を敷き、そこなら横になれるかと言うと、そこに横になり、苦しみ方は落ち着いたかに見えました。
「胸…胸押して・・・」と兄が言うので、私が手のひらでそっと兄の胸を押すと、「いかん…ブラックアウトしそう」と言いました。
そこから急に、兄の意識が曖昧になったようだったので、私は必死に声を掛け続けました。
AEDが到着し、母がAEDの音声ガイドに従ってパッドを貼り付けました。
『電気ショックの必要はありません。引き続き心臓マッサージと・・・』
私が心臓マッサージをして、父が人工呼吸をして、その時間は非常に短く感じました。
すぐに救急車が到着しました。
救急隊員に、いくつか質問されたと思います。「前にもこういうことあった?」「飲んでる薬とかある?」
搬送に付き添ったのは両親で、私は家で連絡を待つことにしました。
12時半過ぎごろ、病院の父から、兄が亡くなった旨の連絡がありました。
バイクも車も好きな兄でした。
私から見ると、ビカビカ光る車は滑稽でしたが、本人はとても楽しそうに、毎日のように整備の苦労や自慢話をしていました。
夜の誤爆王と、その車を愛してくださった皆様、本当にありがとうございました。
本人の手による書き込みではなくて恐縮ですが、このブログを見る限り、とても楽しんでいたんだなぁということが伝わってきます。
夜の誤爆王のリアルを知る方、最後のお別れに来てあげてください。
こちらはもう、私や家族はチェックすることはできませんので返事を返すことはできません。
兄の趣味に付き合っていただきまして、まことにありがとうございました。
Posted at 2012/04/03 02:55:10 | |
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