
2024.03.10、遠征撮影、アンタレス付近カラフルタウン
今回は天候&予定に恵まれたので二夜遠征撮影となった
夏の天の川銀河のシーズンで最初に撮影出来る対象「アンタレス付近」
撮影は3月から可能、と言うか3月が良いのではないかと
なるべく時期早々からチャンスをうかがい好条件時には撮影しておきたい
時期が遅くなると、薄明の早まり、夜半過ぎからの天候回復に間に合わない、春の霞、等でより撮影が厳しくなるので「3月入ったらアンタレス」くらいに考えていた
画像処理は個人的に「ちょいやり過ぎ」くらいに思っているが他作例も結構攻めた物も多いので…良いかぁ
星やガスの密集するエリアは「光に満たされた宇宙」を表現したく背景は明るめに処理するのが個人的な好み
画像処理は4パターンで行ってみた
強調の度合いはその時のさじ加減もあるが、処理パターンの傾向がわかってきた
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[作品1]

作品1のヒストグラム
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[作品2]

作品2のヒストグラム
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[作品3]

作品3のヒストグラム
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[作品4]

作品4のヒストグラム
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撮影対象:アンタレス付近カラフルタウン
撮影日時:2024.03.10、02:53
撮影地:北茨城
焦点距離:274mm(専用レデューサ使用)
F値:F4.5(専用レデューサ使用)
露出:ISO1600、240秒、24枚
総露出時間:96分
機材
・61EDPHⅱ
・専用レデューサ
・スターリーナイトフィルター
・X-T30
・よこたレンズヒーター
・EQ5GOTO
・SS-ONEオートガイダープロ
・SS-ONE120mmガイドカメラセット
・SS-ONE電子極軸望遠鏡
・SS-ONE無線コントロール
・ステライメージ8
撮影方法:直焦点撮影、オートガイド、ディザリング
カメラ取り付け方向:水平マウント?垂直マウント?(記録忘れ)
[月と薄明]
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[露出]

↑、撮影開始頃
デジカメ背面モニタをスマフォで撮影

↑、同様に撮影中盤

↑、同様に撮影終盤
ステライメージ8のコンポジットでは明るい元画像では失敗する事がある
対応策は「元画像のレベルを下げる」「自動レベルONする」等でOK
ヒストグラムはどうしても中央付近迄上げて撮影したかった
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[画像処理]
作品1
・ライトフレームはデジカメX-T30のJPG
(コンポジット失敗を避ける為に元画像のレベルを暗く調整)
・フラットフレームはLEDパネル使用
(フラットフレームはデジカメX-T30のJPG)
(普通にカラー処理)
・画像処理はステライメージ8
(コンポジット、フラット補正、諧調、カブリ補正、シャープ系処理)
作品2
作品1と同様だがフラットはモノクロ化して処理
作品3
・ライトフレームはデジカメX-T30のRAF(RAW)
(「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX」でTIFFに変換)
(コンポジット失敗を避ける為に元画像のレベルを暗く調整)
・フラットフレームはLEDパネル使用
(「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX」でTIFFに変換)
(普通にカラー処理)
・ステライメージ8にて画像処理
(コンポジット、フラット補正、諧調、カブリ補正、シャープ系処理)
作品4
作品3と同様だがフラットをモノクロ化して処理
今回は4パターンの処理
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[反省会]
ライトフレームはヒストグラムを中央付近まで上げて撮影出来た
スターリーナイトフィルター使用し撮影

(*こんな感じの特徴のフィルター)
なるべく対象的に強いフィルターは使用したくないが低空&スポット的にもうちょっとだけ光害カット効果のあるフィルターを使用して背景とのコントラストを高めて撮影してみても良いかなと感じた(→添付写真の様な感じの特性)
フィルター特性は同様のタイプの物が良いかと
その使用の際に「青い星雲部分の写り」がどうなるか気になる
画像処理の傾向
○デジカメX-T30のJPGは、↓
・恒星の赤ハロ青ハロを修正してくれる傾向
・発色は盛られた印象
・ノイジー
(天体写真以外でもポッ○コーン現象と言われているが…、対象により向き不向きある様ですね)
○デジカメX-T30のRAF(RAW)を「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX」でTIFFに変換は、↓
・恒星の赤ハロ青ハロは出る傾向
・発色は控えめと言った印象だが自然な感じ
・ノイズ感少ない印象
今回の画像処理4パターンの中で個人的に気に入ったのは「作品4」
天体CMOSカメラ欲しい、PI欲しい
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今回はこんな感じ
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Posted at
2024/04/19 23:05:59