浄土平遠征撮影、2023.07.17、「北アメリカ星雲&ペリカン星雲」
[撮影日記]
天体撮影スポット「浄土平」は天体撮影の同士の方より教えて頂き知ってはいたが距離がちょっと遠く、行くにはなかなかハードルの高い撮影スポットだった。
そんなある日SCW天気予報で浄土平付近のみ晴天が期待出来る予報が出た。
「あ、これは呼ばれたんだな」と言う事で浄土平遠征となった。
浄土平は条件的に最高の天体撮影スポット。
知名度は高く条件の良い週末には天文ファンで賑わうらしい。
場所のキャパは結構ある感じ。
今回、天体撮影家はちらほらとまあまあおられた感じ。
また、一般星見客もまあまあ、一般レジャー客もまあまあ、と言う感じ。
夜間の車の出入りは多く車のヘッドライト照射は多かった。
撮影に際しお隣の天体撮影家の方に挨拶し軽くお話を伺ってみると地元の方の様子。
スポット等、情報提供を頂きましてありがとうございました。
今回の撮影ではかすむ大気の状態と近隣の都市光害と低空からの撮影と言う事でマイルドな特性のスターリーナイトフィルターを使用。
前回同対象を赤城にて撮影。
今回の方が露出をのばせた。
北アメリカ星雲は強い光害カットフィルターを使用する程Hαを選択的に透過するようになるので全体的に赤くなりやすく、ノンフィルター(ブロードバンド)撮影では中央が透けてくる印象。
ガーネットスター星雲も同様な傾向だとか。
今回はスターリーナイトフィルター使用で赤の写り等の色合いは個人目線では良い感じと思えた。
[作品]
↑、作品、「北アメリカ星雲&ペリカン星雲」、横構図、トリミングなし、スターリーナイトフィルター使用
[撮影メモ]
対象:北アメリカ星雲&ペリカン星雲
撮影日時:2023.07.17、21:17~00:15
撮影地:浄土平
↑、月と薄明
機材
・61EDPHⅱ
・専用レデューサー
・スターリーナイトフィルター49mm
・ステップアップリング48→49mm
・よこたレンズヒーター(対物レンズ&ガイド鏡)
・FUJIFIM X-T30(APS-C)
・EQ5GOTO
・SS-OENオートガイダープロ
・SS-OEN電子極軸望遠鏡
・SS-OENオートガイドカメラ120ミリレンズセット
・VIXEN NEBULA BOOK(スマフォアプリ、位置関係を確認)
・STELLARIUM(スマフォアプリ版、写野確認)
・ステライメージ8(画像処理→JPG、コンポジット、諧調、フラット補正、等)
*SS-OENオートガイダープロ無線コントロールは紛失中により使用せず。
撮影方法:直接焦点撮影、オートガイド、ディザリング撮影
焦点距離:274mm(専用レデューサー使用)
F値:F4.5(専用レデューサー使用)
露出:ISO1600、400秒、24枚
総露出時間:2時間40分
画像処理
・JPGより作成
・コンポジット
・ソフトビニングフラット補正
・諧調調整
[撮影時のヒストグラム]
今回はこんな感じとした
[元写真の時間経過と写りの変化]
初めは低空、中間は高度が上がり良く晴れている、後半は高度は高いが薄雲発生
[作品のヒストグラム]
処理はやり過ぎない様に心掛けた。
北アメリカ星雲&ペリカン星雲の下の受け皿状の淡い星雲を写したかった。
[ピント]
バーティノフマスク使用
[ガイドエラーとコンポジット]
↑、ステライメージ8自動コンポジットパネル使用
設定は、自動レベルOFF、自動色調整OFF、加算平均σクリッピング
↑、コンポジット済み画像
↑、コンポジット済みの一部を拡大。ブレは消えた様子。
撮影地は吹き曝しでガイドは強風の影響を受けて乱れる事が多かった。
実際に撮影コマを確認すると結構ブレコマがあった。
が、コンポジットにてブレは修正されて消えた様子。
[簡易フード]
オートガイド中に車のヘッドライト照射にてガイドグラフが乱れる事に最近気づく。
そこで思いついたのはガイド鏡筒にフードを設置し対策。
今回は紙巻の使い捨て簡易フード。
素材はボール紙。
現地にてハサミで切りテープにて固定。
ガイド鏡と対物レンズの両方に簡易フードを設置。
対物レンズに後付けフードを設置する際には延長し過ぎによるケラレに注意。
撮影前に風景を仮撮影してケラレのない事を確認。
効果は?である。
[浄土平での星景写真]
↑、作品、星景写真、「浄土平の天の川、横構図」
・2023.07.17、22:10
・KAMAN15mmF2
・X-A5
・ノンフィルター撮影
(デメキン気味レンズではレンズ前面にフィルター設置による悪影響ありとの事でノンフィルター撮影とした)
・絞りF2.8、ISO3200、シャッタースピード13秒
・JPG、三脚固定、1枚物
・ステライメージ8画像処理
↑、作品、星景写真、「浄土平の天の川、縦構図」
・2023.07.17、22:07
・KAMAN15mmF2
・X-A5
・ノンフィルター撮影
(デメキン気味レンズではレンズ前面にフィルター設置による悪影響ありとの事でノンフィルター撮影とした)
・絞りF2.8、ISO3200、シャッタースピード13秒
・JPG、三脚固定、1枚物
・ステライメージ8画像処理
[浄土平]
↑、天文台がある
↑、天文台近くの山からは煙が出ている。
↑、山から煙が出ている。
↑、撮影の陣はココ
↑、撮影の陣の目の前。木道が整備されている。散歩したい。
↑、撮影の陣から見る吾妻小富士。
↑、浄土平の看板
↑、小富士、長州小力、ちょこっと連想。
↑、ハイキング案内看板。戦場ヶ原と同様に「夜間天体撮影」「日中ハイキング」とか可能。体力があれば可能か。
↑、吾妻小富士を登る。噴火によってできたクレーター。クレーター周囲をハイキング可能。
↑、吾妻小富士の上から浄土平駐車場方向を撮影。
[おまけ]
↑、今回のコミコミ燃費。
エアコン使用、エアコンが止まるのでアイドリングストップ無し、エコ走行を心掛ける。
走行距離は550キロ程度。
千葉北西部から浄土平までは結構な距離があった。
矢板までは国道4号線の流れが良いので一般道使用。
矢板二本松間は高速利用。
Posted at 2023/07/23 19:48:53 | |
トラックバック(0) |
天体観測 | 趣味