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2023年12月28日 イイね!

2023.11.19-20撮影のオリオン座を再画像処理

2023.11.19-20撮影のオリオン座を再画像処理2023.11.19-20、南房総に遠征撮影して「オリオン座~エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」を撮影したが、今回はその画像を違ったアプローチにて再処理してみた。

今回のテーマは→「JPGファイルを介さずに画像処理をする」

注!
RAWファイルベースのダーク減算については今回はしていない。
理由は最後に…。


↑、撮影当時の内容と前回の画像処理はこちらのブログで、

前回ブログ「2023.11.19-20、南房総に遠征撮影」での画像処理は、
○一次処理
フジデジカメX-T30の現像エンジンが吐き出したJPGファイルをステライメージ8で「コンポジット」「フラット補正」。
TIFFファイルに変換し保存。
○二次処理
そのTIFFファイルをステライメージ8で二次処理。

さて、今回の画像処理は、
○一次処理
フジデジカメX-T30のRAFファイル(フジのRAWファイル)を「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIX」でTIFFファイルに現像。
そのTIFFファイルをステライメージ8で「コンポジット」「フラット補正」。
○二次処理は、
そのTIFFファイルをステライメージ8で二次処理。

果たして違いはあるのだろうか?

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今回の画像処理の手順


↑、「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIX」
フジ公式ページより無料入手可能。
RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIXで、ライトフレームも、フラットフレームも、RAFファイルをTIFFファイルに現像。
RAFファイルを直接TIFFファイルに現像した画像は、X-T30が吐き出したJPGファイルよりも強く強調処理を施さないと淡い淡い星雲が姿を現さない印象。

ステライメージ8でライトフレームを詳細モードにてコンポジット。
ステライメージ8でフラットフレームを詳細モードにてコンポジット。
ステライメージ8でフラット補正。
詳細モード使用の理由→何故か自動コンポジットパネルでライトフレーム&フラットフレームを同時にコンポジット&フラット補正出来なかった。
原因は不明。
マシンパワーの問題か?
その他の問題か?
詳細モードにて問題解決。

フラットフレームの撮影はLEDパネル使用。
フラットフレームはステライメージ8でモノクロ化。
フラットフレームはモノクロ化した方がフラットが完全に合う傾向にある(理由は不明だが経験則)。
フラットフレームがカラーのままでは強い強調処理に耐えられず、モノクロ化した方がより強い強調に耐えられる感じがする。


↑、そのコンポジット済み&フラット補正済み画像を強調(フラットフレームはモノクロ化)。
フラット補正の結果は大成功で周辺部までフラットは合っている感じ。
しかし光害カブリ低空のカブリがある。


↑、ステライメージ8のカブリ補正コマンドと周辺減光補正コマンドにて確認&修正したものを強調。


↑、ステライメージ8で更にカラーバランスを整えたものを強調。
なかなか良い素材に仕上がったのでここから作品に仕上げる(二次処理)。
素材が良いと作品に仕上げる時のやる気が上がりますね⤴⤴

二次処理にフォトショップとか使いたいが現在フォトショップはサブスク。
契約とか解約とかサブスクはちょっと抵抗が…、そんな理由で古くなってきたステライメージ8を継続使用中。
趣味にかけられる財源も乏しいし…。
情報提供者様より無料高機能画像処理ソフトGIMPを教えて頂いた。
GIMPそのうち試してみようかな。
また、最近、Pixinsightで画像処理された天体写真を目にする事が多くなって来た。
とある情報提供者様より「同じ画像もPixinsightで処理をすると格段に良くなる」と教えて頂いた。
当方文系人間で新しいソフトを使いこなしたり使い方を覚えたりするのは結構大変な方。
しかし新しく良い物は取り入れて行きたいとは考えている。

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↑、作品、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
*撮影条件等詳細は前ブログ「2023.11.19-20」に同じ。
画像処理の方向性は写真全体を見た時に無理なく星の色がなるべく出る様に演出してみた。
なので、かなり拡大すると青ハロ赤ハロが目立つ。
鑑賞レベルでは青ハロが星の透き通るような雰囲気を演出出来たのではないかと(素人目線)。
また、赤ハロも鑑賞レベルでは赤い星として演出出来たのではないかと(素人目線)。
背景はグレー調が好みだが、今回はやや暗めにしてみた。


↑、そのヒストグラム

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では、比較。
デジカメX-T30のカメラ内現像エンジンが吐き出したJPGファイルから作成した画像と比べてみる。


↑、作品、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
*デジカメX-T30カメラ内現像エンジンのJPGファイルより作成、ほぼ画像処理工程は同一。
画像処理の方向性は青ハロ赤ハロが目立たない様に無理なく処理をしてみた。

[画像処理の感想]
「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIX」でRAFファイルを直接TIFFファイルに現像して処理をした感想は→デジカメX-T30カメラ内現像エンジンのJPGファイルよりも強く強調しないと淡い星雲は出て来ないが強い強調には耐えられ画像処理はしやすかった。

では、拡大して見てみる。
小さめの恒星の青ハロ赤ハロの出方が違う。
これは両作品の画像処理の方向性の違いで生じたものか?
それとも現像エンジンの違いの差か?


↑、今回作品のエンゼルフィッシュ星雲の特徴的な中央部をトリミング。
かなり拡大すると青ハロ赤ハロが結構確認出来る。
ハロによって、星の青さ、星の赤さ、透明感、エッジ、等を鑑賞レベルでは演出していると言う考え方も有りではないだろうか(素人目線)。
鑑賞レベルではむしろこちらの方が良い感じもする(素人目線)。


↑、前回作品のエンゼルフィッシュ星雲の特徴的な中央部をトリミング
かなり拡大してもハロは確認出来ず。
画像処理の方向性の差か、RAW現像のプロセスで生じた差か、詳しくは不明。

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では、二次処理の前の段階で比較してみる。


↑、「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIX」でRAFファイルを直接TIFFファイルに現像。
コンポジットとフラット補正のみの画像を青ハロ赤ハロが目立つように強調。


↑、デジカメX-T30カメラ内現像エンジンが吐き出たJPGファイル。
コンポジットとフラット補正のみの画像を青ハロ赤ハロが目立つように強調。

*コンポジット手法の差により画像の明るさの差がございます。

「デジカメX-T30カメラ内現像エンジンがハロを修正した」と言う事か!?

「RAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIX」でRAFファイルを直接TIFFファイルに現像したメリットデメリットは、
メリットは→諧調の自由度と透き通る様なシャープ感ではこちらの方が有利か。
デメリットは→ハロの多さ。
と、素人のコメントとする。

そもそもハロの出にくい光学系使用前提ならRAW FILE CONVERTER EX 3.0 POWERD BY SILKYPIXにてRAFを直接TIFFファイルに現像するメリットは多くなる。

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ダーク減算の問題

RAFについて、RAWベースでのダーク減算は未だ出来ていない。
理由はRAFファイルに事後ダーク減算をする手段が現在無い為。
誰かご存知の方がおられましたら教えて頂けたら幸いと思っています。
最新版のRStackerは試してみましたがX-T30のRAFには非対応。
DNG変換しRStackerに読み込ませて処理をする事は可能。
その処理済みDNGファイルをステライメージ8に読み込ませる事も可能。
しかしステライメージ8でそのDNGファイルをTIFFファイルに現像すると変な感じで上手く行かない。
ん~、困っている。
天体改造無しにそこそこHαが写ってくれるフジ機なだけに残念。


↑、RStacker、RAFには暫定対応かぁ…


↑、RStacker、RAFには暫定対応だが実際に試してみる。


↑、こちらの方法で対応しているか判断する。


↑、結果は非対応。


↑、推奨設定でDNG変換、RStacker&ステライメージ8では読み込むが、上手く行かない…。

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こんな感じ
Posted at 2023/12/28 11:23:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 天体撮影 | 趣味
2023年12月12日 イイね!

2023.11.19-20、南房総遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」

2023.11.19-20、南房総遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」2023.11.19-20、南房総遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」

何度も撮影しているオリオン座のエンゼルフィッシュ星雲~バーナードループですがなかなか納得出来る写真は撮れていなかった。
少ない予算ながらも光学系とカメラに数回投資したり、3シーズン越しの挑戦だったり、なかなかうまく撮れなかった。
今回の撮影でやっと「自分的にはおおむね満足」な結果となった。

前回は小山ダムにて同対象を撮影。
結構良い感じだったがレンズの収差が大きくもっと絞って再度撮影みたくなった。
その時はカメラレンズXF50F2(50mm、開放F2、コンパクト単焦点)を開放F2→2.8に絞って撮影。
今回は同対象を同機材にて絞りをF2→4にして撮影してみた。
収差はかなり改善し、F値と我慢できる収差のバランスが釣り合った感じがした(F5~5.6まで絞っても実用範囲内かなぁ)。

今回の撮影では元画像がなかなか良く撮影出来たので画像処理も丁寧にやってみた。
いつもは手抜きお手軽の「ソフトビニングフラット補正」で済ませてしまいがちだが今回は手間のかかる実写フラットにて画像処理をしてみた。
ソフトビニングフラット補正は元画像から星&星雲情報をとばしフラット画像に用いる手法で、メリットは手軽、デメリットは淡い星雲情報が多少なりとも削られてしまう事。
さて今回は実写フラット。
撮影方法は色々あると思いつくが今回はとある情報供者様の案を採用。
それはLEDパネルを使用する実写フラット撮影。
スカイフラットは空の条件も重要だし結構面倒で億劫。
また、室内で壁を撮影しても室内灯入射の影響もあり面倒くさい。
そこで手軽に安定したフラット撮影をする為にLEDパネル使用実写フラット撮影となった。
そのLEDパネルだが結構アタリハズレも多い感じ。
情報提供者様紹介の物は天体撮影画像処理において実績のある機種であり、シャッタースピードによる失敗がない(ネット記事引用)。
蛍光灯やディスプレイを撮影する時に出る横縞の心配がない(横縞が出現した事は無い)との事。
LEDパネルにレンズフードを密着して撮影すれば他光源の影響は受けない。
これは素晴らしいアイテムだ。
と、言う訳で実際に画像処理してみるとなかなか良かった。
情報提供様本当にありがとうございました。


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今回は同一元画像から作品1~3に仕上げてみた。
作品1、お手軽なソフトビニングフラット補正バージョン
作品2、LEDパネル使用実写フラット補正バージョン(普通にフラット補正処理)
作品3、LEDパネル使用実写フラット補正バージョン(フラットフレームをモノクロ化してからフラット補正処理)


[撮影メモ→作品1~3共通]
撮影日時:2023.11.19、23:24~
撮影対象:オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
焦点距離:50mm(フルサイズ換算なし)
F値:F4(開放F2)
露出:ISO1600、240秒、48枚
総露出時間:192分
機材、↓
・XF50F2
・ステップアップリング46→58(カメラレンズ用)
・ステップアップリング58→67(カメラレンズ用)
・ハクバメタルレンズフード67(カメラレンズ用)
・スターリーナイトフィルター77(カメラレンズ用)
・ハクバメタルレンズフード77(カメラレンズ用)
・よこたレンズヒーター(カメラレンズ用)
・自作銀色延長フード(カメラレンズ用)
・X-T30(APS-C)
・アリガタレール
・カメラ水平垂直切り替えL字アルカスイス
・アルカスイスクランプ
・クリアバーティノフマスク
・EQ5GOTO
・SS-ONEオートガイダープロ
・SS-ONE無線コントロール
・SS-ONE電子極軸望遠鏡
・SS-ONE120mmガイドカメラセット
・ステップアップリング42→52(ガイド鏡用)
・ステップアップリング52→58(ガイド鏡用)
・ハクバメタルレンズフード58(ガイド鏡用)
・よこたレンズヒーター(ガイド鏡用)
・自作銀色延長フード(ガイド鏡用)
・ビクセン nebula book(おおよその位置確認)
・ビクセン planet book(月の状態確認)
・ステライメージ8(画像処理)
・GAOMON B4 トレース台(フラット撮影用)
撮影方法:カメラレンズ撮影(直焦点撮影)、オートガイド、ディザリング
カメラ取り付け方向:赤道儀座に対して水平






今回は撮影レンズとガイド鏡の両方に銀色延長フードを装備。
ハクバメタルレンズフードは放熱しやすく冷えるので夜露が付きやすい。
そこでハクバメタルレンズフードをなるべく覆い隠す様に銀色延長フードを装備。
その感想はなかなか良かった(主観)。


[月と薄明]

↑、月の様子

↑、薄明時刻

↑、薄明時刻


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↑、作品1、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
・JPGより作成(ダーク減算なし)。
・ソフトビニングフラット補正。
・四隅周辺部のフラットが合わず色ムラが発生、周辺部色ムラのトリミングあり。
・ダメージ系処理なし(シャープ、ノイズリダクション、等、使用せず)。


↑、作品1のトリミングなし。
・四隅周辺部はフラットが合わずムラが発生。
・ディスプレイによっては四隅周辺部ムラが顕著に現れるかも。


↑、コンポジット済を強調
周辺減光とカブリが目立つ


↑、コンポジット済&&ソフトビニングフラット補正済を強調
周辺減光とカブリ等はソフトビニングフラット補正にておおむね補正されたが周辺部のムラは残ってしまった。
ソフトビニングフラット補正は「さじ加減」で大きく出来が左右され、効きの強さと淡い星雲情報はトレードオフの関係となる。
今回のソフトビニングフラット補正は数パターン試した中で良好な状態のフラットを適用。
しかし周辺のフラットは合わせる事が出来なかった。
よって周辺部にムラが生じ作品はそのムラをトリミングしたものとなった。


↑、作品1のヒストグラム


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↑、作品2、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
・JPGより作成(ダーク減算なし)。
・LEDパネル使用実写フラット補正。
・フラットフレームは普通にカラーのまま処理。
・四隅周辺部のフラットが合わず色ムラが発生、周辺部色ムラのトリミングあり。
・ダメージ系処理なし(シャープ、ノイズリダクション、等、使用せず)。
*ソフトビニングフラット補正と比べ、エンゼルフィッシュ星雲が良く写っていて、奥行きや立体感がある。


↑、作品2のトリミングなし。
・フラットは四隅周辺部迄合っていない為に周辺部でムラが発生。
・ディスプレイによっては四隅周辺部ムラが顕著に現れるかも。


↑、コンポジット済&&LEDパネル使用実写フラット補正済を強調
フラットはおおむね成功、黄色にカブっている。
LEDパネルを実写撮影しフラットフレームはカラーのままフラット補正。
フラットフレームのカラー情報も加味され除算された結果か・・・


↑、それをステライメージ8の周辺減光補正コマンドにて修正


↑、それをステライメージ8のカブリ補正コマンドにて修正


↑、コンポジット済&LEDパネル使用実写フラット補正済をステライメージ8の周辺減光補正コマンドとカブリ補正コマンドにて修正後を強調
ここまで均一平坦となった。
しかし作品に仕上げて行くと四隅周辺のフラットは合わなかった。
作品2では周辺部に発生したムラをトリミングにて除去した。


↑、作品2のヒストグラム


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↑、作品3、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
・JPGより作成(ダーク減算なし)。
・LEDパネル使用実写フラット補正。
・フラットフレームは作品2と同一でそれをモノクロ変換後に処理。
・フラットは四隅周辺部迄合っており周辺部まで色ムラは発生しなかったのでトリミングなし。
・ダメージ系処理なし(シャープ、ノイズリダクション、等、使用せず)。


↑、コンポジット済&LEDパネル使用モノクロ化実写フラット補正済を強調
フラットはおおむね成功、緑色にカブっている。
LEDパネルを実写撮影しフラットフレームをモノクロ変換後にフラット補正。
フラットフレームのカラー情報は加味されずに除算された結果か・・・


↑、コンポジット済&LEDパネル使用モノクロ変換実写フラット補正済をステライメージ8の周辺減光補正コマンドとカブリ補正コマンドにて修正した後に強調したもの。
ここまで均一平坦となった。
四隅周辺部迄フラットが合っているので四隅周辺のムラが発生しなかった為、作品に仕上げた時にトリミングの必要はなかった。


↑、作品3のヒストグラム

ずっと満足出来なかったオリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」ですが、今回の作品3にて自分的にはおおむね満足出来る作品となった。

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[カメラレンズXF50F2(50mm、F2、単焦点)をより絞ってみた]
前回の小山ダムにて同対象を同機材にて撮影した際には開放F2→2.8に絞って撮影し、パープルフリンジが結構出て、写野周辺の微恒星は拡大すると放射状にのびていた。
そこで今回は開放F2→4に絞って撮影してみた。
結果は収差が大幅に改善した。
パープルフリンジは減少、写野周辺の微恒星の伸びは大幅改善となった。
ここまで写れば「まぁ、満足」。


↑、前回撮影の様子、開放F2→2.8に絞って撮影。
この写りはかなり不満だった。


↑、写野中央と写野四隅を拡大してみる


↑、写野中央①を拡大
*開放F2→4


↑、写野周辺四隅②を拡大
*開放F2→4、微恒星も伸びずに良い感じに写っている


↑、写野周辺四隅③を拡大
*開放F2→4、微恒星も伸びずに良い感じに写っている


↑、写野周辺四隅④を拡大
*開放F2→4、微恒星も伸びずに良い感じに写っている


↑、写野周辺四隅⑤を拡大
*開放F2→4、微恒星も伸びずに良い感じに写っている。
明るい星はリゲル。


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[撮影時のヒストグラム]


↑、南中前の撮影開始時


↑、その画像をPCに取り込み「撮って出し」


↑、南中時刻付近か


↑、その画像をPCに取り込み「撮って出し」

この後、オリオン座は南房総から見て南西の明るい方角に沈んで行く。
ヒストグラム設定は中央付近を狙って撮影出来た。
又、オリオン座の日周運動も考慮しヒストグラム設定が出来た。


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↑、帰りにYouTube旅するプーさん紹介のお店に行ってみた
旅するプーさんの天体撮影YouTubeの更新を楽しみにしています。


↑、実際に行って撮影した写真


↑、「かねまさ食堂」
営業時間はこんな感じ


↑、店内
実際に行って撮影


↑、メニューとお値段(税込み価格)
メニューは2つのみ
実際に行って撮影


↑、刺身定食、1000円
実際に行って撮影


↑、お店の外にあった旧車


↑、お店の外にあったロボ
どこかのテーマパークからやって来たのだろうか・・・


↑、朽ちたロボだがジブリ感は無い


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↑、今回もフワっとアクセルでエコに走った


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今回のオリオン座はなかなか良く撮影出来たので画像処理もしっかりやりたくなる。
フラット補正はいつも元画像から星と星雲をとばしフラット画像を作成する「ソフトビニングフラット補正」でお手軽に済ませてしまいがちだがデメリットもあり。
デメリットは淡い星雲情報が削られがちな事。
今回は淡い淡いエンゼルフィッシュ星雲、また元画像も結構良かったので手間をかけて処理してみる。
実写フラットで処理をする。
フラットは色々な撮影方法がありますがメリットデメリットあり。
スカイフラットは一般的だが空や周囲の条件等も加味しなければならずなかなか億劫。
室内で壁を撮影する場合は周囲の照明の入射等に気を遣う。
そこで思いついたのはiPadでグレー画面を撮影する方法も試したがイマイチ。
そんなこんなをつぶやいていたらとある情報提供者様からLEDパネル使用例を教えて頂けた。
そこで今回はその案を頂く。


↑、iPad使用を使用してみたが・・・


↑、壁を撮ってみたが・・・


↑、情報提供様から教えて頂いたLEDパネル(ネット引用)


↑、物は漫画やアニメ作成の為の発光トレース台か(ネット引用)


↑、自宅にお届けされた箱


↑、それを使用
これイイね。
レンズにフードを付けたままトレース台に密着する様に撮影すると周囲光源入射の影響は受けずにフラットを撮影出来る。
これ重要な事と思います。
今回のフラット撮影でちょっとした配慮は、迷信的、オカルト的、ですが以下、↓
・トレース台にフードを密着させ他光源の入射を防ぐ。
・光量調整出来るので光量は最弱にしてコピー用紙数枚を敷く。
(理由は→天体撮影の被写体は暗い、その条件の周辺減光情報が欲しいから。)
(理由は→フード内側や鏡筒内の光の反射の影響を受けたくないから。)
(コピー紙の枚数を調整してシャッタースピードを選ぶ事が出来る。)
(コピー紙を敷く事によりフード内と鏡筒内の反射を低減させたい。)
・フラットフレームのヒストグラムはだいたいだがライトフレームに合わせてみた。


↑、フラットフレームの撮影情報


↑、ついでにフラットのダークも撮影


↑、ダークも撮影
デジイチではダーク撮影の温度管理は環境頼み。
今時期のダーク撮影は比較的温度が合わせやすいので撮影しやすい。
標高の高い涼しいスポットで撮影した場合のダーク撮影は夏季だと温度合わせが困難。
その点冷却CMOSカメラなら温度管理が出来て良いですね。

さて大きな問題発覚。
「フジのデジイチX-T30はX-Trans CMOS センサー搭載機であり、ステライメージ8ではそのRAWファイルは扱えない」と言う事。
ステライメージ8では基本フジのRAWファイル「RAF」はそのままでは読み込めないのでAdobe DNG converter でDNGファイルに変換すれば読み込み可能である。
が、ご注意!
フジの入門機種はべイヤー配列機→フジのRAWファイルのRAFファイルをDNGファイルに変換すればステライメージ8で読み込み可能。
フジ上位機種はX-Trans CMOS機→フジのRAWファイルのRAFファイルはDNGファイルに変換してもステライメージ8では非対応と表示され読み込み不可となってしまう。
これには気が付かなかったなぁ。
今迄フジ「X-A1」「X-A5」使用でべイヤー配列機だったからこの問題には気が付かなかった。
フジ「X-T30」入手後は画像処理でRAWファイルから処理する場面が無かったので気が付かなかった問題。
あらら・・・、どうしようかなぁ。
で、考えられる対策は、↓
・X-trans CMOS 搭載機のRAWファイルをべイヤー配列と互換性を持ったDNGファイルに変換してくれる方法はないのか?これによってステライメージ8でRAWを扱えるようになる。
・ダーク減算だけに限定すればX-trans CMOSのRAWファイルを「事後ダーク減算」出来る方法があればそこでダーク減算出来る。
・フラットフレームに関しては露光時間が短いので設定で「長秒時ノイズ低減ON」にしてカメラ内でダーク減算すればよい。
ん~、困った。
誰かX-trans CMOSのRAFファイルの「事後ダーク減算」する方法を知っている方がおられましたら救済お願いいたします。


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今回はこんな感じ。
Posted at 2023/12/12 10:04:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 天体撮影 | 趣味
2023年12月08日 イイね!

2023.11.25-26、ワラサンキャンプサイトに行って来ました

2023.11.25-26、ワラサンキャンプサイトに行って来ました2023.11.25-26、ワラサンキャンプサイトに行って来ました

年に1回位キャンプする友人から連絡が、↓
「キャンプに行かない?」
「いいよ、行こうよ」
「いつ?」
「土日が良いんでしょ?」
「そう」
「じゃぁ、11月の4週の土日かな?」
「そうだね、その日にしよう」
「場所いいとこある?場所は任せるよ」
と、言う訳で全てお任せでワラサンキャンプサイトに場所が決まりソロ×2でキャンプして来ました。

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なかなかキャンプに行けていなかったのでテントの確認をしておかないとなぁ。
キャンプ前に普通の公園でテントを張って確認&天日干し。



季節は秋めいて来ました。



所有のテントたちはカビの発生等は無く一安心。



天候よく日干し。
ココの公園は休日にテントが多数出現しピクニック利用されている。
(*火気厳禁、バーベキュー禁止、宿泊禁止)



木々も良い感じに色がついて来ました。
これからの時期、秋冬はキャンプがより楽しくなる。
公園でテントのメンテ張りが終わり、帰りにホームセンターへ。



気になっていたオガライト購入。
その特性はネット上でよく目にしていた。
人工薪でどんなもんか興味深々だった。
今回のキャンプで試してみよう。

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キャンプ当日となり、現地到着。
栃木県益子町のワラサンキャンプサイトは観光会社の運営するキャンプ場。
まずは観光会社事務所にて受付。
その後、少し離れたキャンプ場へ。
お帰りの際は事務所に寄らずにそのまま帰宅となる。





内容は普通。
きれいなトイレ有り。
お湯の使える炊事場あり。
灰捨て場あり。
瓶缶不燃可燃回収あり。
(段ボール・ガス缶・粗大ごみは不可で詳しくは注意書き参照。)
針葉樹の林間サイトでメンテされている印象。







サイトに到着→まずは乾杯(完敗)→飲みながら設営→料理が疎かになる→食材が余る→余った食材は持ち帰り自宅で食べる。
今回もこの展開が発動。
経験値により食材選びの段階で「現地消費」「持ち帰り可能」を考慮しておいた。



テントは、3M×3M×2.1M(H)
そこにレインボーストーブ。
極寒の地でなければ、火力少な目のレインボーストーブでも温まるテントサイズ。
関東の平野部なら真冬でも十分か。

自宅の庭のメンテで出た木を「持ってけよ」との事で持参&焚き火。
ECサイトで激安マングローブ炭を送料無料金額となるようにまとめ買い。
(デカい段ボール3箱がお届けされた)
燃料は潤沢に用意出来た。
よってオガライトは現地に持ち込んだが今回は使用せず。
(オガライトは特性上保存が容易)

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ココのキャンプ場は目の前が真岡鉄道。
土曜ならSLが運航される。
友人に場所決め&予約を全てお任せした今回のキャンプ。
まさかお目当てはSL?
奴は鉄ではないよなぁ~。
何故ココのキャンプ場にしたのか理由は聞いていないので不明。











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やんわりアクセルで今回もミライースは燃費良く走ってくれました。

メーカーの色々な都合により発売延期されているダイハツ車。
そろそろモデルチェンジの時期の車種もちらほらあるはず。
タント、ムーヴ、ミライース、辺りの次期モデルが気になるなぁ。

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YouTubeドラマ「おやじキャンプ飯、滋賀編」の予告が出ていました。
サードシーズン楽しみ。
2023.12.22、YouTube公開予定。

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Posted at 2023/12/08 01:14:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | キャンプ | 趣味
2023年11月12日 イイね!

2023.11.01-02、栃木市プチ遠征、月夜でも「ライオン星雲」「ハート星雲&胎児星雲」

2023.11.01-02、栃木市プチ遠征、月夜でも「ライオン星雲」「ハート星雲&胎児星雲」2023.11.01-02、栃木市にプチ遠征、月夜でも「ライオン星雲」「ハート星雲&胎児星雲」


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晴れの予報でも月がある。
が、撮影したい。
との事でL-extremeフィルター使用にて天体撮影をした。
L-extremeフィルターは星雲の輝線を拾う狭い透過特性で強力な光害カット効果を期待出来が、写る星雲は特定の波長のみを写し出しているので表現性は味わい欠け乏しい印象。
と、言う訳でL-extremeフィルターは光害カットの目的よりもなかなか写りにくいOⅲ輝線を捉える目的で使用する使い方が断然面白い。
と、言う訳でメイン撮影対象は「ライオン星雲」。
ライオン星雲はこの時期早く高度が下がってしまうのでサブ対象は「ハート星雲&胎児星雲」とした。
ライオン星雲は初の挑戦。
なかなか捉えにくいOⅲ輝線を発する。
L-extremeフィルターを試してみたくなる。
L-extremeフィルターは何度も使用してきたが透過特性グラフから対月対光害性能を過度に期待しない方が良い。
理由は、効果は大変高いが「写り」に関してはやはり月と光害の無い空が良い。
より良いライオン星雲の撮影を考えOⅲ輝線を捉え写し出すには、月の無い夜に空気が澄んでいて周辺の光害を大気中の水蒸気が拾わない様な大気の条件が必要と思っている。
しかし今回は、光害少なめのお手軽プチ遠征先、月夜、大気の状態はあまり澄んでいない感じ。
ライオン星雲のお試し撮影的な気軽なノリで練習撮影のつもりでトライした。
結果としては撮影条件を考慮し、ワンショットナローバンド撮影と言う事も考慮し、ギリギリ自己満足出来る感触。
その為に「次回撮影の機会が訪れた時には今回の経験を活かしガチで挑みたい」と気持ちとなった。
サブ対象のハート星雲&胎児星雲はわりと写りやすい対象で、こちらは単純に「L-extreme VS 月」を検証してみたかった。
「見せてもらおうかL-extremeの性能とやらを」と心の中でニヤりとつぶやきながら撮影。
まぁ、対象的に普通にブロードバンド撮影した方が表現性は良い。
L-extremeフィルター使用で表現性はイマイチとなるが月夜でも撮影したいのでしょうがない。
結論としてわかりきっているがL-extremeフィルターはOⅲ輝線を捉える目的で使用した方が断然面白い。

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↑、作品1、「ライオン星雲」、トリミングなし。


↑、作品1、「ライオン星雲」、写真の安定感を求める程度のトリミングあり。


[撮影メモ]

撮影日時:2023、11.01、20:50

撮影対象:ライオン星雲、Sh2-132

焦点距離:274mm(レデューサー使用)

F値:F4.5(レデューサー使用)

露出:ISO6400、400秒、30枚

総露出時間:200分

機材
・クリアバーティノフマスク
・銀色延長フード(撮影鏡筒)
・よこたレンズヒーター(撮影鏡筒)
・61EDPHⅱ
・専用レデューサー
・L-extremeフィルター
・X-T30
・EQ5GOTO
・SS-ONEオートガイダープロ(Sh2対象導入には非対応)
・SS-ONE無線コントロール
・SS-ONE電子極軸望遠鏡
・SS-ONE120mmガイドカメラセット
・ステップアップリング42→52mm
・ハクバメタルレンズフード52mm
・よこたレンズヒーター(ガイド鏡)
・銀色延長フード(ガイド鏡)
・ビクセンnebula book(おおよその位置確認に使用)
・ビクセンplanet book(月の出入り確認に使用)
・ステラリウムスマフォ有料版(写野シミュレーションに使用)
・スカイサファリPLUS(Sh2対象の導入に使用)
・ステライメージ8(画像処理に使用)

撮影方法:直焦点撮影、オートガイド、ディザリング、

カメラ取付け方向:赤道儀座に対して垂直

画像処理
・JPGより作成
・コンポジット
・ソフトビニングフラット補正
・諧調
・若干のノイズリダクション処理あり


[薄明時刻]






[月の様子]




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↑、作品2、「ハート星雲&胎児星雲」、トリミングなし。


[撮影メモ]

撮影日時:2023、11.02、01:35

撮影対象:ハート星雲&胎児星雲

露出:ISO6400、200秒、35枚

総露出時間:116分40秒

他、作品1に同じ


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[背面モニタに写る明るさと、実際に撮影された明るさと、ヒストグラム]


↑、ライオン星雲の撮影開始時のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影
今回はヒストグラムをしっかり中央まで上げ撮影。


↑、そのヒストグラム
デジカメ背面モニタをスマフォ撮影
ヒストグラムは中央まで上がっている。


↑、その画像をPCに取り込んで確認。
撮って出し1枚物。
画像の明るさに注目。



↑、ライオン星雲の撮影最終のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影


↑、そのヒストグラム


↑、その画像をPCに取り込んで確認。



↑、ハート星雲&胎児星雲の撮影最初のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影


↑、そのヒストグラム


↑、その画像をPCに取り込んで確認。



↑、ハート星雲&胎児星雲の撮影終盤のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影


↑、そのヒストグラム


↑、その画像をPCに取り込んで確認。


今回はヒストグラムを中央付近まで上げて撮影する事に注意して撮影してみた。
前回撮影のオリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」で淡い淡い星雲の表現の為にキツい強調処理をしなくてはならなかった。
強い強調処理は弊害も出て来るので元写真の写りを改善する事によって強調処理は最小限にとどめ画像の荒れを少なくしたかった。
今回その効果は多少なりともあったと思う。

ふり返ると、ライオン星雲は総露出時間200分、ハート星雲&胎児星雲は総露出時間116分40秒、次回はより暗い空でより良い大気の状態で撮影したい。
ハート星雲&胎児星雲については途中薄雲通過待ちもあって総露出時間116分40秒と少々短くSNは不満。
L-extremeフィルターは透過特性の為にかなり光が絞られ高ISO感度が求められノイズが多くなるので、総露出時間を伸ばし加算平均コンポジットにてSNを向上させたい。

これからのシーズンL-extremeフィルター使用にてねらいたい対象はシリウス付近となるが、
・ミルクポット星雲→61EDPHⅱ(レデューサー使用274mm)とAPS-Cデジカメで。
・トール兜星雲→C6(レデューサー使用945mm)とAPS-Cデジカメで。
Oⅲ輝線を狙ってみたいですね~。
相当な総露出時間が求められるので天候も一晩中晴れて欲しいですね。
しかしシリウス付近は高度が低く滞空時間も短め。
難しい撮影か。
EQ5にてC6運用となると風は弱い方がいだろう。
なかなかハードルは高いと感じている。

撮影機材の関係でカメラはAPS-Cデジカメとなってしまう。
現時点で所有のシステムはSS-ONEオートガイダープロで天体COMSのシャッターは切れない。
現時点では天体COMSのお手軽PCレス撮影に機材が追い付いていない。
天体COMS良いですね。


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↑、今回のピント。
バーティノフマスクはとても重宝。
今回のピント合わせ反省点として、拡大してよく確認してみると若干のピントの追い込み不足か。
バーティノフマスク使用にて客観的に視覚化。
収差を考慮したこだわりの「前ピン、後ピン」とかは特に無し。


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↑、撮影機材


↑、SS-ONEオートガイダープロのガイド状況

ガイド鏡はレンズヒーターさえ装着していれば特に問題は無いが、最近撮影中に出入りする車のライト照射によるガイドパフォーマンス低下を防ぐ目的でガイド鏡の延長フード化をしている。
前回からガイド鏡はハクバメタルレンズフードにてカッコ良くスマートに延長フード化している。
しかし問題点あり。
金属製の黒色は夜露には不利で放熱しやすく冷えやすく夜露が付きやすい。
そこでガイド鏡レンズヒーターを使用した上でステップアップリング&ハクバメタルレンズフードにて径を拡大しその上からアルミ泊素材にて延長フード化してみた。
撮影鏡筒もケラレない範囲でアルミ泊素材にて延長フード化している。


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こんな感じでした。

Posted at 2023/11/12 12:01:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 天体観測 | 趣味
2023年11月05日 イイね!

2023.10.22-23、小山ダム遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」

2023.10.22-23、小山ダム遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」2023.10.22-23、小山ダム遠征撮影、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」

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撮影可能日の遠征撮影可能エリアでSCW予報ではココしか晴れない。
以前からの興味のあった未訪問スポット「小山ダム」に呼ばれたのであろうか。
その小山ダムは南天も十分暗い。
千葉県北西部に住む私には暗い南天はとても貴重な存在。
何回も撮影している南天の対象「オリオン座」はまだまだ納得出来ていない。
この時期オリオン座は夜半過ぎより昇って来る。
撮影当日の月没は遅い。
オリオン座を小山ダムにてリベンジ撮影する為に呼ばれた運命を感じた(みたい)。
そこで移動距離を考慮し全線高速にて現地に向かう事となる。

(*小山ダムはYouTubeにて有名な「星沼会」の撮影地とすでに公開、また他ネット上でも情報が多々出ているスポットなので今回具体的な地名明記とした。)

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↑、作品1、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
*許容できる薄雲含む40枚をコンポジット
*総露出時間:106分40秒
*作品1と作品2の色合いの違いは再現性の無い感覚的な処理の為に生じた差であり「たまたまこうなった」。
*作品1の方が作品2よりも良い感じ。

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↑、作品2、オリオン座「エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ」
*薄雲の影響がない(少ない)36枚をコンポジット
*総露出時間:96分
*作品1と作品2の色合いの違いは再現性の無い感覚的な処理の為に生じた差であり「たまたまこうなった」。
*作品2よりも作品1の色合いの方が良いですね~、作品2も作品1の様な色合いに再処理しても良いのかなぁ~、しかし今後もっとヒストグラムを上げてリベンジ撮影したいのであまりやる気が出ない。
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[カメラレンズXF50F2(フジ純正50mmコンパクトサイズ単焦点レンズ)の感想]
パープルフリンジが結構出た(開放F2を撮影時はF2.8に絞って撮影)
写野周辺の明るい恒星リゲルではコマ収差は見られず。
しかし写野周辺の微恒星は拡大すると放射状にのびているのが確認出来る。
明るいリゲルでは星の明るさに星の伸びが吸収され確認出来ない(か)。
本気で挑むならF4に絞って撮影し、それでも改善しないならレンズに再投資となる(か)
この焦点距離(写野)で他撮影対象も天の川が絡むので周辺の砂粒の様な微恒星の伸びは避けられないだろう。


↑、写野中央&写野周辺を拡大➀~⑤を確認しよう。


↑、写野中央➀を拡大。
F2→F2.8に絞った撮影。
明るい恒星はウニ状となりやすいがそれ程でもない様子。
写真中央は明るいく大きな三つ星も暗い微恒星も点像。


↑、写野周辺➁を拡大。
ベテルギウスから写野最終端の様子。
ベテルギウスは点像を維持。
F2→F2.8に絞った撮影。
明るいベテルギウスにウニ状の様子は確認出来ず、また点像を維持。
しかし、砂粒の様な微恒星は放射状に伸びているのが確認出来る。
星の密集する天の川領域の撮影では写野周辺部では砂粒の様な星は放射状に伸びて「うるさい」感じになりがちとなる。


↑、写野周辺③を拡大。
写野最終端付近。
砂粒の様な星は放射状に伸びてしまっている。


↑、写野周辺④を拡大。
写野最終端付近。
砂粒の様な星は放射状に伸びてしまっている。


↑、写野周辺⑤を拡大。
リゲルから写野最終端の様子。
F2→F2.8に絞った撮影。
リゲルは点像を維持。
明るいリゲルはウニ状となった様子が確認出来る。
砂粒の様な星は放射状に伸びてしまっている。

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[撮影メモ→作品1作品2共通]
撮影日時:2023.10.23.01:39
撮影対象:オリオン座(エンゼルフィッシュ星雲~バーナードループ)
焦点距離:50mm(フルサイズ換算せず)
F値:F2.8(開放F2)
露出:ISO800、160秒
総露出時間:作品1は106分40秒、作品2は96分
機材:XF50F2、ステップアップリング46→58、スターリーナイトフィルター58mm、ステップアップリング58→62、ハクバメタルレンズフード62mm、ハクバメタルレンズフード67mm、ハクバメタルレンズフード77mm、X-T30(APS-C)、アリガタレール、カメラ水平垂直切り替えL字アルカスイス、アルカスイスクランプ、クリアバーティノフマスク、EQ5GOTO、SS-ONEオートガイダープロ、SS-ONE無線コントロール、SS-ONE電子極軸望遠鏡、SS-ONE120mmガイドカメラセット、ステップアップリング42→52mm、ハクバメタルレンズフード52mm、ハクバメタルレンズフード58mm、よこたレンズヒーター、ビクセンnebula book(おおよその位置確認)、ビクセンplanet book(月の出入り確認)、ステライメージ8(画像処理)
撮影方法:カメラレンズ撮影(直焦点撮影)、オートガイド、ディザリング、
カメラ取付方向:赤道儀座に対して水平
画像処理:JPGより作成、ソフトビニングフラット補正、諧調、ダメージ系処理なし(シャープ、ノイズリダクション、等使用せず)


↑、今回の撮影機材


↑、今回の撮影機材

今回はハクバメタルレンズフードにてカッコ良くスマートに延長フード化。
しかし問題点もあり。
金属製の黒色は夜露には不利。
放熱しやすく冷えやすく夜露が付きやすい。
今回の撮影では夜露でレンズが曇る事は無かったが今後更に対策したい。
ちょっとした案は出来ている。
フードの銀色化にて放熱量を低減し夜露対策とする。
今後試してみよう。

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[背面モニタに写る明るさと、実際に撮影された明るさと、ヒストグラム]


↑、撮影開始時のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影
結構明るく写っていて良い感じに見えるが・・・。


↑、撮影開始時のデジカメ背面モニタをスマフォ撮影
そのヒストグラム。
ヒストグラムではまだまだ露出不足を感じる。


↑、その画像をPCに取り込んで確認するとこんな感じに暗い。
撮って出し1枚物。
まさにヒストグラム通りの写りだった。
恐るべし。
これでは淡い淡いエンゼルフィッシュ星雲は簡単には写ってくれないね。
エンゼルフィッシュ星雲を浮かび上がらせるには相当な強調処理を施す必要があった。
結論→ヒストグラムを信じてもっと露出をかけよう。
ヒストグラム中央までなら飽和は怖くない(はず)。
何度も経験した事実ですがなかなか実践できない。
次こそはギリ迄ヒストグラムを上げて撮影してみよう。

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↑、今回のピント。
バーティノフマスクは重宝している。
主観的なピントの追い込みもバーティノフマスク使用にて客観的に出来る。
レンズの特性を理解し収差を考慮したベテラン撮影家の経験による「前ピン、後ピン」とか微調整説もあるが今回は普通にピント合わせする。

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[薄明時刻]





[月の様子]



[オリオン座の位置と高度]


↑、撮影開始時


↑、撮影終了時

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[小山ダム遠征撮影&留意点]


↑、自宅から距離があり移動は全線高速。


↑、現地はこんな感じ。


↑、月没は夜遅く、対象のオリオン座は夜遅くなってから昇って来る。
極軸は北極星にて合わせるシステム。
この日も北極星付近が晴れた時間はわりと遅かった。
なので、北極星付近が晴れていないと極軸合わせは出来ない。
良い感じに「のんびり設営」となった。


↑、なんて事でしょう、トイレは素晴らしく清潔。
キャッシュレスな自販機あり。
この明るいトイレ&自販機は管理ビルの陰になり撮影地からは全く見えず、その灯りは全く撮影に影響しない。
ここの常連撮影家より「夜遅くにはトイレ閉鎖あり」との事。
今回の撮影では「夜遅くのトイレ閉鎖」は夜遅くにトイレ利用は無かったので実際に確認していない。
夜間トイレ閉鎖時の「大便漏らし」だけは絶対に避けたいところであり、ご注意ください。


↑、グーグルマップより小山ダム。
高萩インターをおりて最初の交差点にコンビニあり。
食料調達はそのコンビニが最終の店と考えておいた方が無難。
高萩インターから小山ダムまでは比較的容易にたどり着ける。


↑、グーグルマップより小山ダム。


↑、グーグルマップより小山ダム。
駐車場は数か所あり。
撮影に適した駐車場を選ぼう。
撮影駐車場の天はかなり広いが吹きさらしになりやすい。
SCWにて風の予報もチェックしておいた方が無難。


↑、グーグルマップより小山ダム。
➀、ナトリウム灯か。
撮影地より北方に比較的暗いオレンジ色の街灯が道路沿いに数本あり。
常夜点灯。
その外灯は真下を照らす配慮あり、撮影ヵ所から離れている為に撮影にはほぼ影響なし。
➁、ショップか?グランピング施設か?
ここに電球色の灯りあり。
確認はしていないが常連の撮影家の話しでは常夜点灯らしい。
ダム管理ビルの影となり、撮影場所は駐車場の奥めにしておけば問題ないはず。
グランピング施設らしいがこの日はキャンパーの歓声&物音は聞こえず。
焚き火の煙の被害は無いが焚き火臭は漂ってくる。
キャンプ好きなら「良いなぁ~」と感じる程度。
③、オートキャンプ場か?
ダム管理ビルの影となり撮影場所からは全く見えない。
この日はキャンパーの歓声&物音&車エンジン音は聞こえず。
焚き火の煙の被害は無いが焚き火臭は漂ってくる。
キャンプ好きなら「良いなぁ~」と感じる程度。
④、駐車場だが撮影には向かない。
周囲の灯りが多くあり。
夕方には閉鎖となると看板表記あり。
先ほどの綺麗で明るいトイレ&自販機あり。
ここの常連撮影家より「夜遅くにはトイレ閉鎖あり」との事。
今回の撮影では「夜遅くのトイレ閉鎖」は夜遅くにトイレ利用は無かったので実際には確認していない。
⑤、ダム管理ビル。
このビルの影となり、このビルの奥の灯りは撮影地駐車場に届かないか届きにくい。
⑥、ダムの堰中央にLED照明あり。
このLED照明は結構届くらしい。
撮影駐車場内で設営場所を選べば回避可能。
車を盾にして回避可能。
駐車場奥⑦に小高い土手があり、撮影場所を選べばこの土手を盾にして回避可能。
⑦、撮影駐車場奥に小高いが土手あり、⑥からのLED光を回避可能。
⑧撮影駐車場。
ダムに近い側に設営すると⑥のLED照明の影響を受けるが車を盾にする事で回避可能。
駐車場入口は一か所、駐車場奥に車を盾にする形で設営すると夜間駐車場に出入りする車のヘッドライトの影響を最小限にする事が出来そうであり、また同時に⑥の灯りは⑦で防ぐのが最強説か。
土手⑦に近すぎると低空南天対象は撮影に影響が出るかもしれないので注意。


↑、撮影お疲れ様でした、帰りも全線高速にて快適に帰ろう。
自宅からは常磐高速一本で交通はかなり楽。
今後、ルートの見なおしをして一般道利用区間を増やし高速利用料金を節約してみようと思案中。


↑、今回もやんわりアクセル&エアコン不使用。
この時期は暑さによるエアコン使用も無く、寒さによる無駄なアイドリングも無く、環境にやさしく車を運用出来た。
高速は時速80キロ巡行。
ミライースのギア比の関係か時速60キロでの巡行の方が燃費は良い感じ。
最近は円安によるガソリン高騰で高速やバイパスをゆっくり走るドライバーさんが増えている印象だった。
国力低下は否めない。

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こんな感じでした。
Posted at 2023/11/05 10:54:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「遠征予定日でしたが予報により中止
遠征に行けていたなら月没から薄明は2時間半程度
インターバルを考慮して実質露出は120分以上は十分だった
なかなか遠征に行けない…」
何シテル?   09/03 14:04
趣味で天体撮影とキャンプをしています。
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