
今朝の
中国新聞に掲載されていました。
広島県人にとってネガティブなニュースを一面に大きく出して欲しくないなぁと思いつつ。
先日みんカラニュースでも、次世代ロータリー開発の前途が不透明だと報道がありましたが、環境規制はロータリーエンジンにとって厳しい状況を作り出しています。
素人ながら、ロータリーエンジンについて考察します。間違いもあるかもしれませんが、ご指摘下されば幸いです<(_ _)>
ロータリーエンジンのメリット
動弁系を持たないシンプルな構造→軽量、コンパクト
ローターの回転運動をそのままクランクシャフトの回転につなげる、機械的効率の高さによる高回転高出力
静粛性、低騒音性、スムーズなフィーリング
レシプロに比べ燃焼温度が低い→排ガスの低NOx
部品が少なくメンテナンス自体は容易
ロータリーエンジンの弱点
動弁系を持たないのでVTECのような吸排気コントロールが出来ない→低回転での充填効率の悪さ、低トルク
ローターの回転により燃焼室が移動するため熱損失が大きい→燃焼温度が低く熱効率が悪い(燃費が悪い)
燃焼温度が低い→排ガスのHC、COが多い
シールやスラッジの問題で、定期的メンテナンスが必要
ロータリーエンジンの
長所と短所は表裏一体であると言えます。
排ガスに関しては、今や三元触媒の技術が進んでいるので、あまりメリットにもデメリットにもなりません。
結局低回転での効率の悪さ、燃費の問題が現在のエコロジー重視社会では問題となります。ここを根本的に解決しない限り、少なくともガソリンエンジンとしてのロータリーの未来はありません。
ローターとハウジングの基本構造は動かせないので、燃焼室形状や吸排気ポートの改変、過給器などの補記類、新素材などしか余地はありません。
熱効率を上げるには燃焼温度を高くする→ローター、ハウジングに新素材を投入し断熱性をあげる?
低回転出力をあげるには、VWのTSIエンジンのようにツインチャージャーを併用する?もともと高回転は得意なので、低回転でのスーパーチャージャー過給を主体とする。
もちろん、私が考える程度のことは、マツダの技術者もとうに考えているでしょうし、素人考えで無理もあるでしょう。
モーターのような独特のスムーズなフィーリング、軽量コンパクトでハイパワーのロータリーは、レースシーンやスポーツカーの心臓としてはまだまだファンも多いと思います。
世界中で唯一ロータリーを実用化したロータリー47士の情熱とマツダの技術力が、ロータリーを存続させるブレイクスルーな新技術を開発することを願っています。
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Posted at
2011/08/24 12:22:21