
GWの2日間、ムスメとセガレを連れてフリードでプチ旅行に行ってきた。
旅行の目的はただひとつ、アニメ『けいおん!』の学校のモデルとなった滋賀県豊郷町にある『豊郷小学校旧校舎群』である。
私と妻はどちらも若い頃バンド活動をやっていたため、当時小学校低学年のムスメにも音楽に興味を持ってほしくてアニメ『けいおん!』を見せたところ、それはそれは尋常でないハマり方をしてしまった。もう10年近く前の話である。
何度も何度も一日中DVDを観て、そして今でも定期的に全話通しで観たくなる(で、観る)というほどなので、これはもう彼女の青春の全てと言ってもいい作品となった。
ただ、音楽に興味を持ってほしいという願いは叶わなかった。中野梓モデル(わかる人にはわかる)のギターを買い与えたが、練習は3日で諦めて完全にオブジェと化した。
そんなムスメがずっと行きたかったのがこの場所だが、なかなか連れて行く機会に恵まれなかった。この2-3年は妻の病気のこともあって家族旅行どころでは無かった。
そうしているうちにムスメも今年は大学受験、夏休みの頃にはもう旅行している場合ではない。
そんな折、長い闘病の末、先日妻が亡くなった。
そしてちょうど喪が明けた直後にGWがやってきた。
妻がくれたラストチャンスと思い、この旅行を企画した。
あまり仲の良い兄妹ではないが、幸いセガレもヲタクなので(笑)、この旅行の趣旨に賛同してくれた。
かくして父子3人での旅行となった。
とはいえ、GW真っ只中にクルマで遠出、しかも神戸大阪京都を越えて行くなど田舎者には恐ろしくてビビっていたが、どうせ渋滞で1時間くらい余計に時間かかるのなら、渋滞なしで1時間半余計に走った方がマシだろうということで、赤で示した日本海に抜けるルートを取ることにした。
思惑どおり、瀬戸大橋線から山陽道本線への合流で少し渋滞したくらいで大きな渋滞には遭わず、途中休憩を挟んだが500km7時間を1人で走破した。
まあ、最短距離ルートを通ったわけではないので実際どの程度混雑したのかは分からない、でもまあ少なくともひどい目にはあってないので、このルートで良かったのだと解釈している。

到着したのは夕方
この日けいおんファンが集まるちょっとしたイベントがあったようで、人はそこそこ居た。

こんな痛車も居た(笑)

劇中に出てくる夕日の差し込む廊下の雰囲気そのまんまで、なかなかエモい。

けいおん!の学校といえばこの「うさぎとかめ」のモチーフ。
コイツの置物でもお土産に売ってないかと期待したが、別に観光地ではないのでそんなものは無かった。
でも小さなキーホルダーはあったので購入した。

軽音部の部室の入り口
劇中でもよく出てくるアングルだ、差し込む夕日もよき。

部室の中
楽器は常設されているわけではなく、この日はイベントで有志の方々が置いてくれていたもの。
この日は講堂に入れなかったため、近くで1泊して翌日もう一度来たが、その時には楽器は無かった。でも…

ティーセットはちゃんと置いてあった。

部室の向かいには屋上に出る扉がある。この景色も重要なシーンだった。
というわけで、『けいおん!』を観た人しかピンと来ない写真ばかりで恐縮ですが、知ってる人には刺さる景色でした。
行楽地はどこに行っても人まみれのGWには、このように地味だけど自分にとっては大切な場所に時間をかけて行くのも良いものだと感じた。
引きこもり体質で、出掛けることを極端に嫌うムスメも、今回ばかりは喜んでくれたようです。
また今度、別のアニメの聖地巡りに行こうね。受験終わってからだね…。
帰りも無難に日本海ルート。SAに入るのに少し待たされたくらいで渋滞はほぼ無し。
それにしてもフリードHV、家族で乗って冷房も入れて、高速でも全くパワー不足を感じることなく、燃費もまずまず。
すーばらしいクルマだなと改めて感心。
目的を絞って、いろいろ欲を出してあちこち行かず、余裕をもったゆる~い旅行って、なかなか良いものですね。
そんな旅にピッタリの良いクルマでしたが、さすがに1人で運転したら壮絶に疲れましたとさ(笑)。
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2025/05/15 00:46:48