女子はいくら満腹でも別腹と称し,スィーツをペロっと平らげる。
四つ胃がある牛のように,不思議な生き物だと思っていたが…
よくよく考えれば,男も呑んだ後にラーメンで〆る。
あれこそ何処へ入るのか?と不安になるが,別腹の存在を身をもって実証しているのだ。
さて,先日は奈良で工場視察をさせて頂いた上に,ご馳走にもあずかった。
さすが地元の名士で,観光客が踏み入れないような隠れた割烹に案内して頂く。
次々と運ばれてくる絶品に舌鼓を打ちながら,もうこれ以上は食べられませんというところまで堪能。
その後,落ち着いたバーへ宴席を移し,夜は更けた。
そろそろお開きかと思われたころ,何の拍子だったか突然ラーメンに話題が及んだ。
ここにも人気のラーメン屋がありますねん。
白菜出汁で,さっぱりしてるがクセになる。
いつか機会があったら,一度食べていかれたらよろしい。
…と言われても,数十年振りに訪れた奈良。
次に来ることを考えると,一体いつになるやら。
そこで前のめりになっていた私は,今から行きましょう!と無理を聞いてもらい,タクシーを拾った。
50人以上は座れるだろうか?けっこう広い店内で,夜11時を過ぎても客足が途絶える気配はない。
ビールを呑んで待っていると,程なくして話題のラーメンがテーブルに並べられた。
げっ!きたない!
まだ箸もつけていないのに,食べ散らかした後のような見た目だった。
恐る恐る麺をすすってみると… 何だこれ?意表を突かれた風味が口に広がる。
何だ?何だ?
酔っぱらいのオヤジが,作法に則ってズズッと繰り返している内に見えてきた。
そうだ!スキ焼きで,砂糖を抜いた割下の残りにラーメンを入れて,〆を楽しむときの味だ。
周りを見ると,生玉子をトッピングしている客もいるではないか。
ラーメンに白菜という取り合わせもユニークで,確かにクセになるのも頷ける。
ついつい調子に乗って別腹も満腹にし…
後はホテルに帰って寝るだけ。
そんな満足感に包まれた一夜であった。
ニュースを観ていたら,記者会見で顔出しNGの女性が涙ながらに訴えていた。
大阪地検のトップだった元検事正の被告が,泥酔した当時の部下の女性検事に性的暴行を加えた,現在公判中の事件である。
またまたやらかしたかぁ大阪地検!
過去には,厚労省の村木厚子元局長が郵便不正事件で逮捕・起訴されたが,大阪地検が証拠を改ざんしたとして担当検事が逮捕され,特捜部長も引責辞任した。
また,森友学園問題では,財務省近畿財務局の職員が公文書改ざん問題を苦に自殺したが,遺書などの証拠が揃っていたにもかかわらず,上層部は証拠不十分で不起訴処分。
共に当時,非常に大きな社会的関心を集めたが,またしても報道各社が群がるような重大事件である。
真偽のほどは定かではないが…
まぁー,痴漢!と叫ばれたら有罪率99%を誇る検察庁なので先は見えなくもない。
問題は,被告が検事正まで務めた元々身内の人間である点と…
今年9月に冤罪が確定した「袴田事件」,来年3月に無罪が確定しそうな「福井女子中学生殺害事件」と,相次いだことである。
正義の名のもとに組織される検察庁としては,国民の信頼こそ生命線。
信頼を損なえば正義の執行どころか,組織の存在意義すら問われることになる。
検察庁が抱える課題と向き合い,透明性と公正さをどのように取り戻すのかが,今後の日本の司法全体の命運を握ると言っても過言ではない。
ところで,テレビのテロップには「元検事正の弁護士」と出ていたが…
これって,被告から依頼を受けた弁護士が,代理で会見に臨んでいるのか?
それとも,検事正を退任して今は弁護士に転身しているのか?
非常に分かりづらい。
どうやら被告本人で,局側が「法の番人が,法を犯した」と誇張すべく用意したテロップと思われる。
それならば「元検事正で現弁護士」と流していれば,妙な誤解もなかっただろうに。
ぜひ裁判では,事件の真相が明らかにされるだけでなく,改ざんや誤解を生まない形での公正な判断が示されることを望むばかりだ。
本当は愛媛と和歌山以外では秘密の話なのだが…
ミカンの木には,「表年(おもてどし)」と「裏年(うらどし)」がある。
表年が豊作の年で,裏年が不作の年だ。
これは毎年交互に繰り返され,まるで木が自然のリズムに合わせて営まれているかのようである。
その理由は,ミカンの木が果実を実らせるために大量の栄養を消費するからだ。
表年には多くの実をつけるため,木は栄養を使い果たし,翌年はそれが影響して裏年となる。
面白いのは,表年や裏年は一本一本の木で異なるのではなく,地域全体が一斉に同期しているという点だ。
つまり,もしある年が表年ならば,その年はすべてのミカンの木が表年となり,裏年には日本中の木が裏年となる。
まるでコンサートやイベントで,誰かが拍手を始めると周囲もそれに続き,拍手が収まるタイミングも示し合わせているかのようだ。
この交互のサイクルは,農家にとって豊作と不作の予測を立てる上で重要な要素となる。
そして,こうした自然のリズムに従って育つミカンには,不思議と深い味わいが感じられる。
ところが,近年は地球温暖化などの影響もあり,規則正しかったサイクルに異常が見られるようになった。
これは,冬季の温暖化や,夏季の不規則な降水パターンが,木の栄養管理や休眠周期に影響していると考えられている。
結果的に表年・裏年の木々が混在するようになったのだ。
このような不規則なサイクルが続くと,農家にとっては予測が難しくなり,収穫量や収益に影響を与える可能性が高くなる。
今後も気候変動が続けば,さらにこの傾向が強まる可能性があり…
農家はより柔軟な対応策やリスク管理を求められるようになっているのだ。
何よりも,山の斜面のミカン畑を見上げたとき,自然を見失って狂ったミカンが入り混じっている様子は不気味だ。
だから私たちは自然との調和を取り戻すために,できることから取り組まねばならない。
気候変動に対する意識を高め,一人ひとりが持続可能な未来を作るために行動することが,今の私たちには求められているのだ。
こうして,時代の変化と共に,自分の暮らしからも,だんだん好きなものが失われていくことに気づかされる。
例えば,大好物だったレバ刺しが,食堂から姿を消したのも,衛生面を考慮した社会的な選択だ。
紙タバコを電子タバコに変えたのも,周囲への配慮を意識した結果である。
そして今,そろそろガソリン車から音のしないクルマを視野に入れる時期が来たのかもしれない。
自然のリズムが狂い始めたとき,私たちもまた,変化に対応し,環境との調和を目指す努力をする必要がある。
ミカンの木が次の年の実りを調整するように,私たちも未来を見据えた行動を選び取らねばならないのだ。
時折,無性に肉が食いたくなる。血が滴るような分厚い肉だ。
そのためなら,私は労力を惜しまない。
数年前,日本チャンピオンに輝いた大田原牛があると聞きつけ,那須まで200キロ近くクルマを走らせたことがある。
それは,見事なまでの黒毛和牛の霜降りシャトーブリアンで…
シェフいわく,1頭から1キロも取れないので,4名様にしか提供できません。
その内の一人が,大田原でタイトルを懸けて戦っている藤井聡太棋士らしく,昨日食べに来られたと誇らしげに語っていた。
へぇー将棋好きなんですか?と訊ねると,はさみ将棋しか知らないらしい。(知らないんかい!)
肝心のお味の方は,口の中で蕩(とろ)けるようだったが,余韻には浸れなかった。
…と言うのも,帰りの東北道で急に腹痛をもよおし,腹の中で蕩けてSAのトイレに流れてしまったのだ。
便座に座りながら,藤井聡太もガマンの将棋を指しているのだろうか?と,いらぬ心配をする私であった。
以来,霜降りの肉がどうも苦手だ。
よくよく考えると,背脂たっぷりのラーメンを食べてもトイレに駆け込むようになったし,もはやこれは老化現象だろうか?
それでも私は,懲りずに肉が食いたくなる。
だから私の好みは霜降りから赤身にシフトした。
そこで今回の主役のご登場と相成るが…
向かった先はコリドー街から一歩入った,銀座でも一目置かれる有名なステーキ店。
お世話になっている先輩のご厚意で,ご相伴に預かる機会を得たのだ。
メニューはなく,その日,提供できる肉の中から実物を前に説明を受けながら見て選ぶ。
今回は先輩含め3人で来店したので,それぞれが短角牛・但馬牛・丹波牛を選びシェアしてもらうことにした。
この店は鉄板焼きでなく,より肉の表面が香ばしく焼き上がり,風味が豊かになる炭焼炙りで調理される。(冒頭写真)
炙りは,肉の内部に熱が通り過ぎないので,肉の柔らかさが損なわれず,ジューシーな食感が楽しめるのも特徴だ。
赤身の旨味がしっかりと感じられる短角牛。柔らかさと深みの但馬牛。そして繊細な脂身の乗った丹波牛。
こうして私は,無性に肉が食いたくなる症候群から逃れられず,新たな好みを発見し,味覚の旅を続けていくのだ。
みんカラに登録して,早2年。
最初は閲覧専門だったが,昨年からブログ(エッセー)を投稿するようになる。
みんカラは,自動車やバイクの情報共有や交流を目的としたSNSなので,当然ブログと言えども暗黙のクルマ縛りがあると思っていた。
だから,今年の春先まではクルマに関連した内容に終始している。
ところが,他のユーザーのブログを拝見すると,今日は暑い寒いだとか,何歩歩いた。ラーメン旨しー。キャンプは最高だった。といったクルマとは一見関係のない内容もちらほら。
しかし,これらは裏を返せば,今日はドライブ日和だとか,運転のための体力作りや,愛車で訪れた先のランチの懇切丁寧な解説だったり,れっきとしたクルマの趣味であるオートキャンプの模様を綴ったものなのだ。
そうか!そこまで解釈を広げてよいなら楽だと思い,私も真似して記事内容の軌道修正をし,現在に至る。
その結果,箍(たが)が外れ過ぎて,クルマとはまったく関連のない記事ばかりになり,読者の方々には申し訳なく思うこと然りだ。
そこで,反省の意味も込めて,今月を振り返ってみよう。
紳士の中身 → 運転手付きのベンツ
隠れタマニアン → 【関連なし】
キューポラのある街から… → 【関連なし】
ペラッペラ → クルマのクッション
ニク食系女子議員 → ナナマル・スープラ
カフェセブン → 店主の愛車スーパーセブン
富士モータースポーツミュージアム → 車好き
もみじ酒 → 車仲間とのツーリング
インテル入ってない → 【関連なし】
バズってる!… → フェラーリのモニター
スーパーMt.フジ → クルマも・・・スーパー
掌の逸品 → 【関連なし】
Sentimental Journey → クルマを走らせた
かろうじてかすっている記事ばかりで,クルマのクの字もないのが4件もある。
これでは,JAFの会報誌に連載されていたM任谷氏の「車のある風景」より劣る。
いやいや決してディスったわけではなく,M氏のエッセーは面白かったので,毎月楽しみにしていた。
もっとクルマを登場させないと,みんカラ会員の期待を裏切ってしまう気にさせられるのだ。
だから,改めて車好きの原点を忘れず,一方通行にならず,有意義な交流を深めるためにも…
クルマの話題から逸脱しないよう心掛けねばならないと,反省する晩秋である。
岡谷のうなぎとニッコウキスゲ (後編) カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/07/12 06:11:10 |
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スイッチラベルの自作 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/05/26 09:25:32 |
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スーパーセブンとエリーゼ カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/04/13 10:54:56 |
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ヴァイパーブルー (ケータハム セブン480) 480R(LHD 5MT)に乗っています。 ★Open top ☆Wheelbase- ... |
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ファイアーレッド (ロータス エリーゼ) ELISE 220Ⅱ(LHD 6MT)に乗っています。 ★Targa top ★Whe ... |
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ブルーラリー (アバルト 695 (ハッチバック)) 695 TRIBUTO 131 RALLY(LHD 5MT)に乗っています。 Hat ... |
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ブルーアルピーヌメタリック (アルピーヌ A110) A110 PREMIERE EDITION(LHD 7DCT)に乗っています。 Co ... |