
ひとまず、今回でサスペンションセッティングはイイ感じのセットが見付かりました\(^o^)/
(うーん、長文失礼しますよ🙇)
当初の目的は、"かっ飛びマシン"の1199を"desmo流の乗りやすーいマシン"に変身させようから始まりました。

かっ飛びマシンの原因は、サスペンションの硬さに他なりません。
初期設定がヤベーくらい硬いのがDUCATIのデフォルトですw
そこでオーバーホール後に前オーナーセッティングから、とりあえずプリロードを2回転緩めたのが前回でした。

この漠然とした感覚の変更が意外にも当たり、かなり乗りやすいマシンになりました(^^)
フロントのプリロードは1199オーナーズマニュアル記載の初期設定 "4.3回転/8mm"に近い【最弱から5回転締め】となり、リヤプリロードはmm数未測定なものの、ほぼ最弱に近いところのラインになっています。
今回はそこからプリロードを変化させ、より適正なところを探ろうということです(^o^)
フロントは悪くないので、リヤからイジります。
(※本来のセッティングの順番としては..)
①バネレート選定(基本は純正だと思います)
②プリロード調整+車高調整(出来る車種は)
(静的だけでなく動的に適正か確認)
③伸び減衰力調整
④圧減衰力調整(バンプが多い路面だと緩め)
⑤あとは走るシーンによってさじ加減調整
(今回はある程度フィーリングを得ている前提で行っていますから、通常は減衰力を抜いて②からやってくださいね♪)
まずは現状の確認から。
ロックナット有りでネジ余り2山くらいか?
(ネジピッチも未測定です)
※ネジピッチ1.75mm説が有力です(^^)

※ミリ数は全て無視してくださいw
全然測れませんでした..雰囲気だけです(;^^)
↓ロックナットを外した状態での、ネジの余り具合。
見えるのは5山、ロックナット部を入れると6山目。

そこから締めます。

ちょこっと動かして

また締める。

(手が届かない汚れは見ないでねw)

1/4回転プリロードを締込みました。

ロックナットが無い状態で6山目が僅かに見えるようになりました。

ロックナット有りだと2山を僅かに超えるくらい。
サスセットのコースまで、これで走ってきます!(時短です)

ここからインプレッションです。
(その直後のメモから貼り付け)
【かっ飛びマシン】から【ぶっ飛びマシン】へw
路面のギャップ吸収性は無くなり、跳ねを感じる。
路面の凹みに対して、以前はストンッといなしていたが、明らかに"跳ね"に変わった。
路面のインフォメーションも希薄になり、トラクションの掛かりが悪く(薄く)感じる。
コーナーもリヤから少しプッシングされて、シャープさや突っ込みは増えたものの、走るラインの幅は狭まった。
レール感が強く、進入時の自由度が無い。
それに応じてフロントとのバランスがズレ、乗りにくく変化した。
リヤ車高については少し高めを感じる。
跨った時の沈み込み自体は悪くないかな。
ここまで変化するのであれば、1/4回転締めの中で更に調整が必要になることになる(;^^)
まさかこんなに変わるとは予想しておらず、驚いています(;^o^)
まだ1/4回転締めなのに。

リヤの残ストロークはこんな感じ。

ちょっとだけですが、真ん中付近に寄りましたね。

以前より残ストロークが多くなっています。
シャープさは出たものの、これでは乗りづらいのでプリロードを緩めます!(;^^)
(コースや走行ラインが決まっているサーキットなら、バランスを取れば悪くはない)

分かります⁉この違いw
1/8回転どころか、1/16回転(22.5°)緩めとなりました(;^o^)

もう一度、走ります\(^o^)/

残ストロークはこんな感じ。
ほぼ変わらないかな?
(走ったコースが違うので一緒にはならない)

再度、インプレッションです♪
これが見違える程の変化に、またまたビックリ!(°Д°)
ギャップの吸収性が戻ってきて、跳ねは完全に無くなりました。
【n山さんのブログにもある、許容ストロークの中の"指定バネレート"が発揮される境目がココなのかもしれない】
僅かに指定バネレートに及ばないラインなのかな?
だから乗り心地がよくギャップ吸収性も良いのに、攻めても腰砕け感がないのだろうか。
コーナーリングについても以前の自由度が戻ってきて、かつリヤ車高が適正になった事で走りやすい!
2回転緩めのセットは少しアンダー気味で、リヤ車高についても走りながら少しの低さを感じていたが、それが無い。
そればかりかフロントとのバランスが取れて、コーナーリングの中間に向けて車体が安定する。(まさかまさか..)
一次旋回の自由度はそのままに、二次旋回でのバンクキープがはるかにしやすい!
【右コーナーは右手で、左コーナーは左手でハンドルを押し、バンクを自在に止めながらコーナーリングが出来る】
これは以前には無かった感覚です✨️
以前は、少しアンダー気味なので自然とバンクが止まるような乗り味でした。
ニュートラルステア+ほんの僅かに弱アンダーのセットになったと思います。
ここからペースを少し上げて走ってみました!

ブレーキングが深く速くなることで、フロントフォークの縮みが深くなっている。
そのせいで少しアンダー気味の傾向が強くなった。
ツーリングレベルではいいが、サーキットだとストレートエンドで深くなり過ぎるかもしれない。
これは課題ですね。
一次旋回の進入、二次旋回への移行に問題はないが、一次旋回までの進入は多少慎重にならないといけない。
フロントブレーキ時に深くなり過ぎているかもなので、プリロードUPが正しい方向性だと思う。
とりあえず試そう。

↓ここから調整。

トップキャップの穴を基準に1つ締込み。
8箇所穴があるので45度(1/8回転)締込みます。
うん、それでも進入がアンダーになったね(;´Д`)
むしろ前後のバランスが少し狂った気がする。
ハードとミドルの間の加減でブレーキング、やはりボトミング自体はさして変わらない。
だったら進入アンダーで乗りにくくなっただけ?w
※これはフロントプリロードが増えたことで、ブレーキング時のフォークの落ち着く高さが高くなり、フロントの内向が弱まることで起こっていると思います。
これ以上プリロードを掛けても、リヤとのバランスが崩れ、おそらく乗りづらくなるだけなので止めました。
ひと区間走って、フロントプリロードは元に戻してました(;^^)

うん、恐ろしく全てが戻りました。
1/8回転でこんなにも変わるなんて、理解が追い付きません(;°Д°)
進入の自由度、ブレーキングの維持(緩く掛け続けられる)、コーナーリング中の自由度、脱出まで"気持ちいい"しかない(*^^*)
こりゃ、これで確定ですね。
サーキットを走れば印象は変わるでしょうけど、ハイスピードツーリングにはバッチリでした。
あとはRACEモードとSPORTモードの減衰力の差を感じてみて、どちらがより乗りやすいのか試さないといけませんね。

↓最終的な残ストロークはこんな感じ。

これも帰りのコースが違うので、参考値って感じ。

やはりリヤは深いところを使うようになっていますね。
フロントはブレーキングの突っ込みや路面の凹凸で変わるのでなんとも言えませんが、帰りはストレート区間が多かったので深いブレーキは少なかったですね。
で、結局どうなのさ?
って話ですが、
フロントプリロードはイニシャル13mmから2回転緩めのそのまま【最弱から5回転締め】、
リヤプリロードはイニシャル14mmから【2回転緩め+1/16回転締込み】
(計算すると、およそプリロード10.6mm)
となりました\(^o^)/
フロント、リヤ共にここまで敏感なものなのか⁉
と驚きの連続でございました(;^^)
あまりにフィーリング変化が大きかったので、サスセットコースの往復はあえてせず、様々な路面・コーナーで試しました。

まだまだ勉強不足だなあと痛感した、サスペンションセッティングとなりました。

おかげでフォトフォルダがカオスな状態に..w