
※其の壱からの続き
このような比喩的表現に対し、親とか学校では教わって来なかったコトから、今の若者にはその比喩を読む力が備わっていないのだそうです。
又、曖昧な表現も然り…。
⑥ 一時間弱:一時間未満
この「弱」は、色々な言葉に付けて表現するシチュエーションが多いですが、その意味すら理解していない若者も多いのだとか?
一般的に、「そこに満たないモノ」を表現する言葉なのですが、一時間以上と言う認識でいる若者もいるのだそうです。
又、間違った使い方が、そのまま受け継がれ、本来の意味から違った内容に変化したモノも…。
⑦ (✕)募金して下さい:(〇)寄付して下さい
某TV局でも、番組内で視聴者に「募金して下さい」と訴えておりますが、募金するのはあくまでもTV局側で有り、視聴者は寄付するのが正しい言葉なんですね…。
「募金」は、その漢字を分解しますと、「お金を募る」となり、お金を困っている人にあげる事とは違う意味となりますが、今では募金=寄付になっているようです。
⑧ 遠慮して下さい:拒否
拒否の言葉を“やんわり”と伝える際の言葉ですが、最近では“少しならOK”と言う認識の若者も増えて来ているのだそうです。
確かに“遠慮”は、「はばかる」とも言い、差し控える事ですので、少しならOKと判断するのもあながち間違いでは無いのかもですね?
⑨ 確信犯:自分の行いが正しいという信念に基づいて行われる犯罪行為
「確信」と言う言葉だけなら、まだ意味を理解できる人も多いようですが、そこに「犯」が付くと「悪いことだと知ったうえでの犯罪や行為またはそれを行う人」が、一般的な意味になっているようです。
⑩ 一本締め:手を叩くのが一回だけの締めは“一丁締め”
宴会でのお開きでの挨拶でよく行われる、手を叩いて締める挨拶です。
「では最後に一本締めを、課長にお願いします」等と案内され、おもむろに出て来た上役が、挨拶をした後に「それではお手を拝借」等と言い、「よぉ~」と言う掛け声と共に、手を一回だけ叩いて終わりにする、日本人ならではの宴会の儀式です。
ところが、それって、正式には「一丁締め」と言い、「一本締め」はあくまでも「ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃん」なんです。
ちなみに、三本締めは、その一本締めを三回行うコトを意味します。
言葉も生き物で、確かに時代と共に変化をしてまいります。
よって、慣例的に使っていた比喩的な言い回しも、TPOで正確に表現する事も必要な時代になって来ているとのコト。
裁判所でも、専門用語を一般的に分かり易い表現にしたり、役所でも同様に、例えば「公共交通機関を利用して」と言う言葉を「バスや電車を利用して」等と、外国人にも理解しやすい言葉に変換したりして案内して来ているようです。
如何でしたでしょう?
他にもいろいろな言葉が有るとは思いますが、日本語は日本人同士でも暗黙の了解で話す事も多く、その曖昧さが人間関係を円滑にしている部分もあり、「ノージャパン」を叫ぶ隣国人とは違い、一概に悪い事だけでは有りませんけどね…。
おしまい
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Posted at
2024/03/04 07:05:26