
庶民の足として古くから利用されてまいりました原付自転車、そう、俗に言います原チャですが、日本のガラパゴス化の最たる乗り物ではないでしょうか?
今でこそ、スクーター型が主流ですが、その由来は名前の通り、チャリに原動機を付けたことからの始まりで、免許証制度は1960年(昭和35年)からとのコト。
そうして、時代は移り変わり、車による排気ガスが問題視されると、2サイクルが主流だった50㏄のエンジンでは全く対応できず、4サイクル化しながら、燃料噴射装置や三元触媒で排ガス対策に対応。
ところが、年々厳しくなる排ガス規制に、各二輪車メーカーは、開発を断念。
まっ、世界的なシェアでも有れば、まだ開発の余地は有るのでしょうが、先にも述べました通り、50㏄の免許証は、ガラパゴスの日本のみ…。
まっ、思い切って、4輪免許証でも乗れると言う原付付免許証を廃止すればいいのでしょうが、そこはそれ、二輪車メーカーも、一定数居る原チャユーザーを捨てるには、勿体無さが…。
そこで、二輪メーカーは、考えた…!
「そうだ、原チャ免許証を125ccまで拡大しよう!」と…。
しかし、そこはそれ、免許証制度に関わる問題となり、既存の小型二輪免許証が宙ぶらりん状況になり、警察の身入りが減る事態に…。
「それじゃダメじゃん!」と抵抗するも、原チャ自体が造れないとなると、原チャ免許証が無くなるのも、コレマタ警察の身入りに影響する訳で…。
そこで、125㏄との折衷案を図り、導き出した結論が、「125㏄で出力基準を4kW以下に変更」と言う結論に達したようです。
これらは、メーカーと警察、国土交通省が、長年にわたり今までの規格や規則の縛りを解き、十二分に審議を重ね結論を導き出し、来年からその新基準で運用される運びとなりました。
が、大事な懸案事項が、ひとつ残っているとのコト。
それが何かと言いますと…、そう、税金。
原チャの大前提である「50㏄」と言う枠で、設定されている税金ですので、仮に125㏄のパワーダウン二輪車を原チャに分類したとしても、「排気量が125㏄である以上、税金は125㏄区分である」と言われても仕方のない現実が…。
また、一応、「排気量又は定格出力」との規定で、定格出力による区分も有るようですが、定格出力自体が、メーカーの努力により、総務省の区分とは大きく乖離…。
例)課税区分とナンバーの色
第1種原動機付自転車 50cc以下または定格出力600W以下 白色
第2種原動機付自転車(乙)90cc以下または定格出力600W超800W以下 黄色
第2種原動機付自転車(甲)125cc以下または定格出力800W超1000W以下 桃色
ちなみに、2ストの原チャで7PS以上なので、大体5kWくらいになります。
そう、如何に日本のメーカーが凄いかがお分かり頂けると思います。
4ストになっても5PSくらいですので、新規格は4kW程度換算となり、コレを新原チャ基準に設定したようです?
この基準は昭和の時代から見直しがされておらず、免許制度や車両制度の対応ができた後も、課税制度上の対応がで出来ていないとのコト。
よって、経産省は、「現行の第一種原動機付自転車の軽自動車税の標準税率を参考としつつ、適切な税額の適用を要望する」として、この新原チャ規格への課税に対し、「現行に沿う」ことを要望しているようです。
まっ、兵庫県知事のパワハラ騒動でも一躍有名になりました「仕事をしない総務省」ですので、この新原チャ規格移行への対応も、他の省庁との足並みをそろえる気は全くないようです?
そう、経産省の要望を受け、初めてこの新原チャ規格に動き始めたようですが、その動きは決してタイムリーに…ではなく、先ずは、要望を受けた経産省からの要望を聞くことから始まるのだとか?
そこから、与党の税制調査会の議題に挙がり、令和7年度税制大綱に示され、国会に提出され、審議され、議決され…と、原チャ税の決定までの道のりは長いのだとか…?
総務省の対応遅れの大きな要因は、総務省が税制改正の必要性を判断した後に、省庁間の合意形成に参加するのをやめてしまったことにあるそうです。
実際、前述の税制独自の車種区分が存在しているため、“原付の基準”を変えるだけで、国会審議を必要とする大がかりな手続きが必要となる訳です。
どうも、こうした独自に決めた「種別割」について、自ら改革しようとする面倒なことは避けたかったようで、切羽詰まるまでほったらかしたってのが実情のようです?
いやぁ、お国のやる事は色々大変なんですね…。
ところで、元彦君は辞職? 失職? 議会解散?
最近は、TV出演が増え自分の正当性を訴えておりますが、メディアも良いように利用されていますね…。
延ばせるだけ延ばして、年末一時金を狙っているんかなぁ…?
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Posted at
2024/09/25 06:57:14