
昨今、リターンライダーの記事をよく見ますが、併せて、それらのリターンライダーと思われる方が起こす事故も増えているようです。
私も、バイク事故を特集しておりますが、それは実感しております。
但し、記事内容に、当然でしょうが、リターンライダーだったかどうかまでの記述は無く…。
あくまでも、憶測の範囲では有りますが…。
と、その前に、こんなニュースも…。
リターンライダーばかりでなく、昨今、女性ライダーも多くなっているような?
事故現場は、兵庫県西宮市の某教習所内。
事故の時間帯は、正午すぎ。
29歳の女性教習性が、普通二輪の教習を受けていた所、コース内の標識の柱に衝突し、死亡。
当然、ヘルメット着用で、肘や膝へのプロテクターは義務付けられているハズ。
バイクですので、教官が同乗しての教習は不可能で、教官は、基本、並走して指導をするのが一般的です。
女性ライダーの教習課程や、事故当時の教習内容等、事故時の詳細な記載は有りませんが、まだ、始めたばっかだったのかも知れませんね?
要は、アクセルの回し方やブレーキの掛け方を、知らないか慣れていなかったか…?
生徒の運転操作の未熟も有りますが、この事故はやはり、教官の責任が大きいでしょうね?
で、話を、リターンライダーに戻しましょう。
先ず、リターンライダーの意味は…、その名の通り「昔取った杵柄」で、若い頃はブンブン言わせていたモノの、就職や結婚を機に二輪から足を洗った方が、生活にゆとりが出来たことから、再び、あの青春をもう一度…と、二輪に跨り始めた方々の総称です。
中には、普二輪からのステップアップで、大二輪へ挑戦される方もいらっしゃるようです。
まっ、大二輪へのステップアップの方は、一応、教習所での練習が可能ですが、やはり、一旦降りた方が、イキナリ跨るのは、危険がイッパイなんですね…。
中には、懐の余裕も有ることで、バイクを新調し、最近の高性能バイクに…。
運転スキルは年と共に落ちているのに、バイクの性能は、年々高性能化。
当然、降りた当時の感覚で跨りますと、ヒヤリハットのオンパレード。
まっ、ヒヤリハットで済めば、まだ良い方で…。
警察の統計を見ると、ここ最近、二輪免許取得者が増加傾向とのコト。
又、二輪車業界でも、大型二輪の販売が好調だとか?
そこで、長野県の某TV局が、そのようなリターンライダーを取材。
ちなみに長野県は、関東や北陸、東海、近畿方面からも、丁度いいツーリングコースの為、多くのライダーが集まる場所。
当然、事故も多いようです。
取材協力者のKさん
仕事でアメリカに常駐していた際に、アメリカで二輪免許証を取得し、アメリカの大地を走り回っていたそうです。
その後、愛知に戻り、少しの間乗り回していたモノの、降り…。
定年を機に、今度は長野へIターンした所で、20年のブランクを経て、リターンしたそうです。
そんなKさんの承諾を得、車載カメラをバイクに設置してもらい、ライディング状況を記録。
まぁ、取材目的となれば、カッ飛べず、一時停止も停止線前でシッカリ止まり、しつこいくらいに左右確認し、Go!(笑)
まっ、でも、確かに、冗談に抜きで、交差点は危険がイッパイですからね…。
ジックリと時間を掛けて、右見て~、左見て~、もう一度右を見て…出ようとすると、左から車が来ることが…。(笑)
そこで、バイク事故を無くそうと、長野県の某自治体では、ベテラン、リターンを問わず、二輪講習会を実施。
そこに、この地元TV局の記者も参加したようです。
二輪車安全運転特別指導員の話
「体力筋力がないことを自覚するのが大事ですね」
まぁ、重々分かっちゃいるんですけど、気持ちの割に身体が動かないんですよね…。
「やっぱりまず慣れるというところから始めるのも大事ですよね」
昔乗っていた感覚が、身体のどこかに残っているので、少し乗っただけで、「こんなもんか」と、十分に慣れた感覚に支配されるんでしょうね?
「急な動きに反応できないのが、年とともに当然自分の体に現れますね。一般道を走っていてこういうケースは必ずあると思う。横から車や人が出てきたときに回避するか、止まるべきか。その判断を一瞬でしなければならない。この頭の働きが加齢とともに落ちてくる」
車でも同じですが、車は咄嗟の場合、ハンドル回避が出来ますが、バイクの場合、咄嗟にハンドル操作は出来ませんからね…。
「バイクって楽しいじゃないですか。ただ趣味なんで、ずっと楽しいままで終わるのが一番いいんですよ」
そうそう、楽しいまま、自分の布団の中で昇天したかったら、ライディング中には、常に周囲を確認し、それらを的確に判断し、スムーズなバイク操作に繋げる事が大事。
「『行ってきます』と行ったら『ただいま』と普通に帰ってくるだけですよね。とても幅広い意味があるんですけど、無理をしない、無茶をしない、その2つかもしれません」
コレ、すんごく大事なんです。
我々も、仲間とのマスツーは、「帰宅までがツーリング」と肝に銘じており、帰宅後のLINEアップを必須としております。
Posted at 2025/07/21 06:57:17 | |
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