スバル WRX S4

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スバル

WRX S4

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思った線を思った通りに描くためのクルマ - WRX S4

試乗

思った線を思った通りに描くためのクルマ

スバル WRX S4
  • まりびす

  • スバル / WRX S4
    STI スポーツ R ブラックリミテッド_AWD(CVT_2.4) (2024年)
    • レビュー日:2025年8月25日
    • 乗車人数:1人
    • 使用目的:その他

おすすめ度: 5

満足している点
・いかなる場面でもドライバーがイメージしたラインをトレースする、正確無比なハンドリングとボディ剛性
・高次元のパフォーマンス性を持ちながら、同乗者を不快にさせないキャラクターを兼ね備えた完成度の高い足回り
・国産ではほぼ皆無の、セダン特有の古臭さを感じさせない流麗で美しいフォルム
不満な点
・E型だともう選べない、ボルドー内装+レカロシート
・もうワンポイントだけ工夫してほしいトランクルームの空間活用
・WRXの名を冠するには少し寂しいエンジンサウンド
総評
VMG STIレヴォーグの点検の合間に、Dの営業さんに無理をお願いして1時間ほど試乗させていただいたので、忘れないようにレビュー。
VMで物足りなさを感じていたポイントが徹底的に磨き上げられており、特にハンドリングの完成度の高さは爽快この上なかった。また、WRXといえばドライバーのための車というイメージが強かったが、この車は同乗者にもきちんと配慮がされており、家族や友人、同僚も躊躇いなく招待できる万能さも兼ね備えている。
総じて、ある意味乗ってはいけないクルマに仕上がっており、結果、試乗後体に焼き付いたその感覚を忘れることができず、私はしばらく苦しめられることになった。
デザイン
4
<外観>
斜め前、斜め後ろから覗いたときに伺える、従来のセダンとは一線を画す流麗で伸びやかなプロポーションは、スバル車らしからぬ品の良さを感じられてうっとりと目を奪われる。
発売当初はあれだけ言われていた樹脂フェンダーも、今となっては只者ではない力強さを主張するためのワンポイントに思える。
あと、写真で見るのと実物を目の当たりにするのとで印象がガラリと変わる。(近年のスバルデザインあるある)
<内装>
VNレヴォーグが出たときは、思わず感嘆の声が漏れた近未来的なデザインも、いまや見慣れて安心感すら覚えるように。
BlackLimited専用のスエードのパーツは触り心地もよく、光の反射を優しく包み込んで落ち着いた大人の上質さを演出してくれるのでとてもGood。
ただ、これは個人的な好みでしかないが、通常内装のボルドーの差し色は長い年月乗り続けても飽きの来ない良いデザインだと思っていたので、黒内装になって退屈にならないかが心配。そして、E型はボルドー内装だとレカロシートの選択が出来ないのが辛い。
走行性能
5
<エンジン>
停止状態からの出足のトランスミッションの味付けが、ノーマルモードだと先代よりもジェントルに振られている気がするので、VA・VM乗りが最初乗ると牙を抜かれたと感じる可能性はあるかも。
ただ、ひとたびSモードに振ると、腹の底からふつふつと湧き上がるようなトルクで元気いっぱいに走り回るので、25PSダウン+70Kg重量増を感じさせられる場面はほぼ皆無だと思う。
たしかにFA20と比べるとターボでかっ飛ぶ浮遊感は薄れたが、ドドドドとトルクで走る感覚は大排気量NAのそれに似てるので、これはこれで結構楽しいエンジンだと思う。やはりFAエンジンは名機。
<足回り>
まさに、The ハンドリングカー。これだけでもS4を買う理由になるといっても過言ではない。
ハンドルを切り出してから車が動くまでがめちゃくちゃ早いのはさることながら、そこからどれだけ切ればこの車はどのようなラインで走ってくれるのかというのが手に取るようにわかる。
VA・VMもワインディングがとても楽しい車だが、ハンドル特性に波があり、コーナーの性格によっては気を使う場面がちらほらあるので、このあたりがSGPシャシーを積んだ車との大きな違いか…と思う。
走行モードは、足回りSport、ハンドルSportがもちろんこの車の切れ味を一番体感できるセッティングだけど、足回りだけComfortにしても十分回頭性の良さを味わえるので、友人や家族を乗せても十分ドライバーに不満の無いドライブを楽しめると思う。
乗り心地
5
<乗り心地>
一般的な乗用車と比べると、まあ確かにサスはガッシリしてる。
ただ、いかなる場合でも四輪をどっしりと構え、ボディ全体で絶対的な安定感を保つこの感じは、同乗者でも硬さより安心感のほうが上回るのではないかと思える。そして、この硬さもいわゆるかつてのWRX的なガツンとくるものではなく、路面からの衝撃をボディ全体で吸収してくれており、正直なところVMG STIより乗り心地は良いと感じた。
また、サスペンションのセットをComfortにすると、路面から常にインプットされる路面のインフォメーションが遠くなり、さながら高級セダンのような乗り心地になる。高級セダンだけど。
あと、セダンだからなのか、後席吹き出し口が追加されたからか分からないが、VMレヴォーグと比べるとエアコンの効きがかなり良い。
なお、別日に試乗したVNレヴォーグのSTI Sport Rと比べると、ボディは動くけどその分路面からの衝撃をいなしてくれるので、乗り心地だけで見るとやはりこちらの方が優しい。まあ純正タイヤの特性が違うので、一概には言い切れない部分はあるんだけれども…
<静粛性>
運転席に乗り込んでドアを閉めた時の包まれるような静寂が、高級セダンかと錯覚するくらい高い。高級セダンだけど。
ただ、その分やっぱりエンジンの鼓動とかマフラーの排気音は遠いので、在りし日のWRXを知ってる人からすると寂しいかも。
また、各所で言われてる走行中のタイヤノイズだが、目くじらを立てるようなものではない。確かにタイヤはゴロゴロと硬そうな音を立てているけど、タイヤハウスのデッドニングが不快に感じる帯域をしっかりと削ってくれているので、ストレスを感じるようなものではない。これも正直、VA・VMよりも快適…
積載性
3
こればかりは荷室パッケージの鬼、レヴォーグには叶わない。
ただ、3ナンバーセダンに期待するサイズは普通にあるから、少なくとも日常生活とか旅行とかで困ることはまずなさそう。思ったより深さもあるので、道具を工夫すればキャンプも意外と行ける…かもしれない。
なお、巨大なスペアタイヤスペースはレヴォーグのようにサブトランクとしては使えず、パンク修理用の機材が贅沢に鎮座している。ここにドカンと荷物が積めたら一転パッケージの鬼に化けるのに…。オプションでいいので作りませんかスバルさん…。
ちなみに、トランクは電動ではないが、スイッチに触れるとバネ的な何かで元気よく一番上まで開く。SUVやミニバンでは電動開閉が一般的になり、手で開くのは時代錯誤とすら思えるようになった昨今、その煩わしさをモーターではなく物理的な仕組みで解決し、リアの重量を重くさせなかったスバルのエンジニアには拍手を送りたいと思う。
ただ、その軽さ故に閉まりにくい。これはかつて乗っていたGJインプレッサの頃から変わっておらず、相変わらずやな…と思った。
燃費
無評価
エンジンスタート後燃費の出し方が分からず計測断念。まあ試乗車なので…
価格
4
数字だけを見るとまあ安くはない。というか高い。
でも、あらゆる面で先代VA,VMよりも先進的かつ高機能に作られていて、かつ、細かいところまで手の込んだ開発陣の気合いと技術力がぎっしりと詰まったパッケージは、商品価値から考えるとトンデモバーゲンプライスかもしれない。

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