2008年08月01日
今日はこちらアメリカでの、レガシィパワーアップチューニングの現実を
書いてみようと思います。
まず、こちらのレガシィはカタログ上250馬力ですが、こちらのいちばん
ポピュラーなシャシダイで大体ノーマル195~205馬力くらいです。
これはホイールでの馬力で、WHP(Wheel Horse Power)と表します。
こちらのGDBがカタログ(クランク)300馬力で235~240WHPです。
これからはホイール馬力で話をしていきます。
大体、駆動ロスで2割減といったところでしょうか。
まず、一番ポピュラーなのはCOBBTUNINGのアクセスポートです。
日本でも最近、プローバやクスコが日本仕様対応のを出してますね。
タービン交換せずにECU書き換えでのチューンです。
パワーアップしている90%のレガ乗りはこれです。
ステージ1とステージ2があります。
ステージ1は吸排気は何も換えずに、チョイブーストアップで230WHP
ステージ2は最低フロントパイプの触媒をハイフローに換えるか、触媒ぬき
にして250WHPです。トルクはすごく太ります。
しかしこれは、絶対に壊れないというあまり攻めたセッティングではないです。
まあ万人向けのチューンです。
もう少し頑張る人は、各ショップから出ている、オリジナルマップを
インターネットでダウンロードしてアクセスポートからインストールします。
これは各人のパーツ(むき出しエアクリ、インタークーラー、エグゾースト)
にあわせたものです。
プラス5~10馬力ですが、乗り味はただのステージ2よりはるかにいいです。
こちらではブーストコントローラー単体でのパワーアップはほとんどありません。
ブーストはブーコンではなく、ECUでコントロールするのがアメリカ流です。
次のステップはハイフロータービンです。
こちらのVF40にTD05-18Gのコンプレッサーハウジングを組み合わせて、
ストックの燃料系で275WHP,燃料系と大容量インタークーラーで290WHP
までいけます。
次は(ステージ3以上)タービン交換です。
ここからは燃料系とインタークーラーのアップグレードは必須です。
まず、上置きインタークーラー(TMIC)ですが、三菱のTD05(06)18G(20G)や
AVOの380,420,450がポピュラーです。
これらはたぶんほとんど、IWG(インターナルウエイストゲート)アクチュエーター
式で、300~340WHPくらい狙えます。
そして前置きインタークーラーにすると、もっといろいろなタービンがチョイス
出来て、もっと攻めたセッティングが狙えます。
SZ49,SZ55,FP GREEN,GT28,GT30,GT35などで、360~400WHPまで狙えます。
GT30やGT35だとEWG(エクスターナルウエイストゲート)でインテイクも180度
回転して付けなければなりません。
もうひとつ注記しておきたいのは、こちらでは水、エタノールインジェクション
がとてもポピュラーだという事です。
これは吸気温度を下げ、オクタン価を上げる効果があるので、ECUチューンでもっと攻めたセッティングが出来、エンジンを守る効果もあります。
大体、30~50馬力はアップ出来ます。
こちらではシャシダイの上でのダイノチューンが2時間で400ドルくらいです。
これでひとつのマップをチューンしてもらえます。
こちらでもBP/BLがでて3年半たったので、パワーアップチューンが大分、確立
されてきました。
日本とはアプローチも方法も大分違うかもしれませんが、こちらのレガ乗りも
パワーアップに賭ける情熱は日本以上に熱いです。
自分も何とか早く、GT28を取り付けてレガシィのパワーアップをした人たちの
仲間入りをしたいです。
P.S パワーアップが終わったら次は駆動系かな?
本当に終わりの無いドツボです。
ここまで書くのに1時間半かかりました。
Posted at 2008/08/01 12:05:41 | |
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