(参考資料) アイドリングストップ機能搭載車でエンジン再始動時に電装品が再起動してしまう場合の対策
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
この整備手帳はアイドリングストップ機能搭載車でエンジン再始動時に電装品が再起動してしまう場合の対策について (まだ調査中でメモ程度ですが) 残しておくと役に立つかもしれないと思った情報を残しておきます。
ちなみに2代目オーリスの場合は、150X 2WD※ (エンジン : 1NZ-FE) でメーカーオプションのスマートストップ (=アイドリングストップ) をオーダーした方、または 120T (“RS パッケージ” を含む。 エンジン : 8NR-FTS) の方が対象です。
※通期 (前期・後期ともに対象。)
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【調べた経緯】
私 SQUARE はこのオーリスを購入したことで人生で始めてアイドリングストップ機能がある車を買ったのですが、日頃乗っていて思っていたことに「普通のエンジン始動の時には電装品がチカチカするのに、アイドリングストップ車はアイドリングストップからの再始動時だけはチカチカしないんだな~。すごいな~。」と思っていました。
しかし、1つ前の整備手帳ですが、この度、エンジン始動連動 / P レンジ連動パノラマルーフ制御ユニットの作成・取付 (
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5438944/note.aspx ) を行っているときに、このアイドリングストップで悩まされる事態に陥るとは夢にも思っていませんでした。
というのもアイドリングストップから再始動する場合に機器が誤動作…再起動してしまうのです。
コンピューターなどの機器は電源の電圧や電流が少ない場合や電源のオンオフが高速で発生する場合に対して特に対策が取られていない場合、リセットがかかる場合があります。
どうやらこれに引っかかった模様。
そこであえて IG 電源に手持ちの LED を取り付けたりしてアイドリングストップからエンジンを再始動するときに LED をしっかり見て観察してみたところ、一瞬消えているではありませんか!
「アイドリングストップからの再始動ではそんなことがないと思っていたのに…。」
ただ、そのとき対策もぼんやりと浮かんだのです。
こういうときはコンデンサーを使うといいらしい…ということはなんとなく思いつきましたし、調べてみたところ間違いではなさそうですが、どのくらいの容量のコンデンサーを選んだら良いのか素人の私にはわかりませんでした。
そうこうしているうちに、いろんな接続方法を試して回路を組み直すことで、とりあえずその現象が現れなくなったため結果的にはそれで乗り切りましたが、その発想に至るまでには「どうやったらこの不具合をなくすことができるのか?」というのを2~3日考えたり調べたりしました。
そこでまずはアイドリングストップの仕組みを知ろうと思い、電子技術マニュアルを読んでみたところ、あるページが目に留まりました。
どうやら、アイドリングストップからの再始動時に電圧を昇圧している部分があるようなのです。
なんとなくそういうところがありそうだ…とは思っていました。じゃないと、車載コンピューター自体も再起動してしまうからですね~。
ということで、どういうところが昇圧されているのか?というのが写真で表したところです。
具体的には、
・メインボデー ECU (マルチプレックスネットワークボデーコンピュータ) … グローブボックスの奥にあるジャンクションの裏についているコンピューターです。
・パワーステアリングコンピュータ ASSY
・スキッドコントロールコンピュータ
・コンビネーションメータ ASSY
・ステアリングセンサ(スパイラルケーブル SUB-ASSY (センサツキ) ) ※1
・オーディオヘッドユニット ※2
・CVT 電動オイルポンプ
・プリクラッシュセーフティシティセンサ…(後期で メーカーオプションのアイドリングストップに加えて TOYOTA Safety Sense C が標準搭載、またはメーカーオプションで取り付けた方のみ)
・インナーリヤビューミラー (=自動防眩ミラー。後期の 120T (“RS パッケージ” を含む) のみ)
が電圧を昇圧されている箇所で、この中の IG 電源 (IG)、バッ直 (+B)、アクセサリー (ACC) が昇圧されているようです。(ちなみに電圧が昇圧されているだけで、電流がたくさん取れる訳ではありませんので注意してください。分岐はすべてここから…というのはできません。)
※1 “センサツキ”のセンサーとは、どれだけハンドルを切ったか調べる舵角センサーのこと
※2 オーディオヘッドユニット…ナビやオーディオを取り付けている車両
どれもこれもコンピューターがつながっていて分岐するには勇気がいるようなところばかり。
ただよく見ると…前期は2つ。後期なら3つ分岐できそうな場所が♪
目を付けたのが①ナビ / オーディオ、②ステアリングセンサ (スパイラルケーブル SUB-ASSY (センサツキ) )、③インナーリヤビューミラーです。
実はこれら3カ所は、すでにこれまでのいじりで一度は触っているところ。
そして、割り込むための自作分岐ハーネスを作成できるところです。(調べましたが、これら以外のところでは自作分岐ハーネスの作成は難しいようです。)
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実はパノラマルーフ連動化のあと、成功したと思っていた最終版の回路で、たまにアイドリングストップからの再始動後にパノラマルーフが開いてしまうことが発生しました。
通勤中はパノラマルーフが勝手に開くことがありましたが、帰宅時は発生しなくて…いつでも開くわけではないのが困りもの。(いつでも毎回開くのはもっと困りますが…。)
そこでレーダー探知機 (COMTEC ZERO 702V) のモニター機能で電圧を見ていると、まだ確定ではありませんが、どうやらアイドリングストップ中に 11.8V まで下がるとアイドリングストップからの再始動時に誤動作するようです。
そこで、私が試しているのが最後の3つめ…
③ステアリングセンサ (スパイラルケーブル SUB-ASSY) の部分です。
総合的に考えると、ここから分岐するのが一番作業が楽かな~と思ったのでここから分岐してみました。
コネクターも自動防眩ミラーと全く同じで…
90980-12366 : 025型TS/メス5極カプラ [025TS-05F]
https://auto-eparts.ocnk.net/product/501
※ターミナル (端子) は別売です。 (リンク先に情報あり。購入可)
90980-12365 : 025型TS/オス5極カプラ [025TS-05M]
https://auto-eparts.ocnk.net/product/500
※ターミナル (端子)は別売です (リンク先に情報あり。購入可)
で割り込むための自作分岐ハーネスも作成できます。
ピンアサインは、オスコネクター・メス端子で説明しますが、ロックを上に端子の穴側から見た場合…
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1番 茶 ESS (アース)
2番 白 CANL
3番 水色 CANH
4番 青 IG
5番 白 BAT (常時電源)
となっています。(写真は電線側から見ているため並びが逆になります。)
分岐ターゲットはこちらも4番 青 IG です。
詳細はこちら整備手帳が参考になります。
【関連整備手帳】
・ステアリングスイッチハザードキット (DK-HZD) の取り付け - 2. 取り付け編 その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/5348915/note.aspx
コラムカバーのはずし方が参考になるかと思います。
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ちなみにディーラーオプションのトヨタ純正 工場装着バックカメラ用ガイドキット (08695-00K60) を装着している場合、舵角センサーが他車種のセンサーと入れ替わり、キットに含まれている分岐配線が追加で取付られているため、その分岐配線に自作分岐ハーネスを取り付けて割り込むようになります。
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