ステアリングホイールの脱着 (サードパーティー製へ入れ替え) その1
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
この整備手帳はステアリングホイールの脱着方法の整備手帳です。
実際の作業は純正ステアリングホイールからサードパーティー製のステアリングホイールに入れ替える作業を行っています。
実はステアリングホイールを外すだけならば、すでに整備手帳にしているのですが、当該記事の URL を記載すると行ったり来たりになって読みにくいため、新たに写真を撮って作成しています。 (都合により一部の写真だけ使い回しています。)
文章はステアリングホイールを外すまで…その1までがほとんどコピペで、ステアリングホイールを外した後の作業から…その2以降が新規起こしです。
【関連整備手帳】
・リアフォグランプ内蔵バックドア側テールランプの取り付け - 3 - ステアリング取り外し編 1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/6702776/note.aspx
以下ステアリングホイールは「ステアリング」、または「ステアリングホイール ASSY」 と表記している場合があります。
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まずは車両を平らなところで前後に動かしたりして、ステアリングがセンターになっている事を確認します。
ステアリングを切ったままの作業はしないでください。
ステアリングホイールを外す際、エアバッグを外す必要があるため、まずはバッテリーのマイナス端子を外します。 (ハイブリッド車はハイブリッドシステム動作用バッテリのマイナス端子)
またバッテリーを外して90秒以上待ってから作業を開始します。(待たないと最悪の場合エアバッグのバックアップ電源が働き、エアバッグが展開。大事故につながる可能性があります。)
90秒なんて作業の準備をしていたらあっという間なのですぐにエアバッグ (ホーン ボタンASSY) を外さなければ OK です。
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ステアリングホイール (ハンドル) の右側のクルーズコントロールスイッチの根元にカバーがあるのでこの部分を外します。
切り込みがありますので、内張りはがしや、マイナスドライバーなどで手前に引いたりすれば外すことができます。
マイナスドライバーを使用する場合はこすったりして周辺に傷を付けないようご注意ください。先端にテープを貼って少し厚めにカバーしておくのも手です。
クルーズコントロールスイッチがないグレードはただの目隠しカバーがついていますので、そのカバーを外します。
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カバーが外れると、エアバッグを固定しているピンの端が見えてきますのでこれを押してロックを解除します。
この部分を外すのは簡単なのですが…
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ロックは3か所あって、残りはステアリングの下と左です。
手探りでのピン外しは内部に傷を入れてしまったり、最悪の場合配線が切れたりすることも考えられるため極力避けてください。
とはいえ、そのままではロックピンが見えないので…私は下側をはずす時は運転席にレジャーシートを敷いて仰向けに寝て外しました。
左側は助手席側からアクセスしてのぞき込めばなんとかってところです。
他には手鏡を使うとか、ライトで照らすとかしながら位置を確認してはずしました。
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こちらは下側。
ピンが見えます。
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こちらは左側。
うっすらと見えます。
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ピンを外す道具は、穴を通ってピンを押せるものであれば、割り箸でもなんでもいいのですが、私のおすすめは、タイヤのバルブコアを外すエーモンの虫回しドライバー (ロング) (8831)
これはバルブコアを締めるために先端に切り込みがあるのですが、これがピンの径とちょうどサイズが同じで、ずれることもなく、すごく押しやすかったです。力も入れやすいのでおすすめです。
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イメージとしてはこんな感じ。
これはもう、バッチリすぎなので、すごくおすすめです。
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左側のピンはこんな感じ。
こちらもエーモン 虫回しドライバー (ロング) (8831) がぴったりはまってエクセレント!
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ということで…ピン位置のイメージにどうぞ。(赤矢印の部分を押せばピンを緩めることができます。)
ちなみに見にくいのですが黄色丸で示した部分に…
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ホーンのピンが入り、その横からピンが元に戻ろうとする力で止めてあります。
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エアバッグが浮いたら、ゆっくり手前に引いてひっくり返します。 (ケーブルが接続されていますので落としたり引っ張りすぎたりしないよう注意してください。)
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①写真でいう右上のホーンの配線を外します。 (ロックがありますのでつまんでから引き抜きます。)
ちなみにこの配線はプラス配線なので、もし仮にバッテリーをつないだままの状態で車体に接触すればホーンが鳴ります (笑)
②次は写真中央にあるエアバッグのコネクターを外します。
コネクターはロックがかかっていて、黄色の部分の上下に少し隙間が見えるのが分かりますででしょうか?
ここに精密ドライバーのマイナスを差し込み上方に引き上げます。
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コネクターのロックが起き上がったら、オレンジの部分を握って写真でいう上側につまみ上げるとコネクターを外すことができます。
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これでステアリングからエアバッグ (ホーン ボタン ASSY) を取り外すことができました。
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ちなみに整備書によるとエアバッグを一時的にでも保管する場合、展開部は上側に向けて保管してくださいと書いてあります。
これは、万が一作動した場合に下側に向けると部品が舞い上がって危険だからなんだと思います。
(写真は養生テープを台代わりにして置いています。養生テープはパーツレビュー未掲載。)
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次はスパイラルケーブルに差し込まれているステアリングスイッチのコネクターを外します。(①)
クルーズコントロールがある車両の場合は、クルーズコントロールのコネクターも外します。 (②)
ちなみに、前期・後期のどちらも2代目オーリスの RS、150X (各パッケージを含む) には写真のステアリングシェイクダンパーが装着されていません。
高速走行時にステアリングがすごく安定し、低速でも衝撃を吸収してくれるのでおすすめのパーツです。
品番:45713-12180
○同形状ステアリングに設定の同等品
・45713-12150 カローラアクシオ / フィールダー (NZE16#,NKE165,NRE16#,ZRE162)
・45713-12160 カローラアクシオ (NZE16#) ※LUXEL のみ、プレミオ / アリオン (ZRT26#)、ハリアー (ASU6#,AVU65,ZSU6#)
※どのタイプも別途取り付け用ネジ 90159-50199 が2個必要です。(締め付けトルク : 2.35 N・m (24 kgf・cm))
ちなみに RS に備わっていないのはステアリングが重くなること、路面からの入力が分かりづらくなることから設定されていないのだろうと推測します。
また、150X の各車に設定がないのは、単純にグレード間の差別化…コストカットと思われますが、そもそも 150X に乗る方は車の走行性能こだわりがある方ではない可能性が高いので、そうなっているのかなーと考えます。
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次の作業は、ステアリングコラム ASSY (ステアリングの軸) と、(ステアリングを再装着する場合は) ステアリングホイール ASSY に合わせマークを入れておきます。(写真では赤の油性ペンでマーキングしています。)
余談ですが、My オーリスは車両後退時、リアカメラの映像をカーナビに映し出す際にステアリングの操作と連動するオプションを納車時に取り付けている関係で、スパイラルケーブルに取り付ける舵角センサーが対応品に交換されています。
そのためステアリングは一度取り外されていてすでにマーク (傷と黒の油性ペン) が入っていましたが、今回わかりやすいように再度書き込みました。
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ステアリングを固定しているステアリングホイールセットナットを…
(人力やゴムハンマーなどで軽くたたいて取り外す場合 (笑) )
ステアリングホイールセットナットをステアリングが外れるぐらいまで緩めて装着したままにしておきます。
(ステアリングプーラ-を使用してステアリングを取り外す場合)
ステアリングホイールセットナットを取り外してください。
ステアリングホイールセットナットのサイズは2面幅が 19 です。
ステアリングホイールセットナットのかかっている部分は奥まっていますので、長さを延長するエクステンションバーも必要になります。
ちなみに復元時の締め付けトルクは 50 N・m (510 kgf・cm) です。
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次はいよいよステアリングをとりはずします。
以前の作業でステアリングを取り外す専用工具…ステアリングプーラ-を購入しましたので、この整備手帳ではそちらを使用して楽々取り外しの手順で説明を進めますが、ステアリングプーラーが手元にない場合、シートに座り、ステアリングをしっかり握り、背筋を使って足を踏ん張り、海老反りで後ろ側に「ふんぬぅ~!」…と力を入れると取れます。 (取れなさそうなときはステアリングに傷防止のタオルなどを巻いたりかけたりしてゴムハンマーでたたいてゆすってみたりしてください。ゴムハンマーは周囲にぶつけないように注意してください。)
ちなみに取り付けたままにしておいたステアリングホイールセットナットの使い道ですが、この時勢い余って外れたステアリングが車内にぶつかったり、体が後に行かないようにするためのストッパーの意味があります。
ステアリングが外れたらステアリングホイールセットナットも取り外してください。
さて本題のステアリングプーラーを使った外し方ですが、最初に真ん中の黒いボルトのネジ山部分に潤滑油を塗布しておきます。
たぶんグリスでもいいと思いますが、今回は呉工業の SUPER 5-56 を使用しました。(付けすぎるとたれるので軽く拭いてください。)
また、アストロプロダクツのステアリングプーラ-の場合「この製品の付属ボルトはインチなのでステアリングにねじ込むことができない。 M8 (頭が 13) ×90mm のボルトが2本必要。」という情報をみんカラ内で見かけましたのでホームセンターで事前に購入しておきました。 (シルバーのボルトがそれです。)
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シルバーのネジをかけるところは、調子に乗って回していると奥のスパイラルケーブルに当たり壊す可能性があるため、穴の深さを測ってみたところ約 18mm でした。
そこで…
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ボルトの先から 15mm ぐらいのことろに目印としてマスキングテープを巻いておきました。
これで安心。
また2本のボルトは、プーラーのベースにステアリングプーラー付属のワッシャーをかけて通しておきます。
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赤矢印で示した写真の位置にネジ穴があるので、先ほどの2本のボルトを付けた目印の深さぐらいまでねじ込みます。
この時、周辺のケーブルなどを巻き込まないように注意します。
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真ん中のボルトを回して下げて、ステアリングコラム ASSY (ステアリングの軸) に当てます。
そのままでも作業はできそうでしたが、ステアリングプーラーにはセンターボルトアタッチメントが付属していますので、ボルトの先にセンターボルトアタッチメント取り付けました。
ここでも周辺のケーブルなどを巻き込まないように注意しながら作業を進めます。
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右手に持っているラチェットハンドルには 2面幅が 16mm または、 5/8 インチのソケットを取り付けることで真ん中のボルトを回すことができます。
またステアリングプーラーのベースにはモンキーレンチをかけて左手で保持しておくと、右手で回すラチェットハンドルに力が入るので楽に回すことができます。(モンキーレンチはパーツレビュー未掲載。)
後は様子を見ながら、真ん中のボルトを締めて行くと、それがつっかい棒の役割をして、ベースだけが上 (手前) 方向に上がってきます。
合わせてベースに通してステアリング側のネジに差し込んだ2本のシルバーのボルトがベースに引っ張られて同じように手前方向に上がってきます。
2本のボルトが上 (手前) 方向に上がっていくことでステアリングも上 (手前) 方向に上がって来て…
すぽっ!…とステアリングが取れました!
おーっ。簡単、楽ちん。
腰も痛めないし、クルマも壊さない。いい道具だ。
ステアリングホイールが外れたら、次はステアリングスイッチ、クルーズコントロール、ステアリングホイールボスカバー LWR (ステアリング裏側のカバー) など純正部品を載せ替えるため外す作業が控えています。
(その2 につづく)
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