昨年秋にShibajunさんからロドスタを引き取って新生J’sを立ち上げた時から、
チームの目標ははっきりしていました。
それは、
常にこの電光掲示板に表示される順位!
つまり
一桁の順位です。
実はそのために新しいチームは結成されたのです。
大真面目です。
そして、
今年の結果は総合16位...
まあ、全ては思った通りにいかないのがレース。
昨年より大幅に進化してます。
ロドスタ軍団トップというのも誇るべき結果。
でも...
私の犯したミスのペナルティー5分が無ければそれだけで3~4ポジションは上にいたことでしょう。
そして諸々もう少し詰めれば確実にあと数ポジションは上を狙える。
レース後にそのイメージがはっきりしました。
サポートの皆様への感謝とともに、まず最初に表明しておこうと思います。
私は来年に向けて再始動します。
目標は一切変えません。
大事な補足ですが、J’sのレースは色々な方のサポートの上に成り立っています。
その内容は
Ginaさんのブログを見ていただければと思います。
感謝の気持ちは個別に直接お伝えしたく思っています(^^)
レースプラン
大戦略は12時間9分を12スティントで走り切ることでした。
レースルールで一人のドライバーが連続して運転できるのは60分まで。
それに給油の時間(毎回5分のピットストップが義務づけられる)が足されます。
ドライバーはコース上で何が起こっても常にスティント制限時間ギリギリまで走り続ける作戦。
セーフティーカー、ドライバーの体調不良、燃費計算が合わなかったとき、等々、
不確定要素は色々ありますがロドスタの燃費とタイムを考えるとそれがベストと判断しました。
スタート直前
私が当日抽選で引いたスターティンググリッドは
95台中68番手。
クジ運はShibajunさんと変わりませんorz
1/12スティント(残り12時間)
チームで最もレース経験豊富で、タイム的にも安定しているYoyoさんが一番手。
監督からの指令は
レブリミット7000rpmでの先行。
Yoyoさんは流石の安定感でスタートを切りラップを重ねます。
しかしレースが落ち着かず事故も起こりやすいこの時間帯。
案の定セーフティカーによるスローダウンが発生しそれが想定以上に長引いたため、
ガソリン消費量が予定を大幅に下回ってしまいました。
一度目のピットインでは20L(1回の給油量)入りきらないと判断し、
予定していた走行後の給油を見送りました。
2/12スティント(残り11時間)
チームでも練習量が多くタイムが出せるGinaさんが2番手。
監督からの指令は
気温が上がる前にレブ7000rpmで抜きまくること。
まだまだスタート直後でレースが落ち着かない中、
Ginaさんは指令通り好タイムを連発してくれました。
最後には2分34秒台も♪
ピットに戻ったところでなんと
順位が7位にジャンプアップしていました。
ピット内が自信と希望に満ち溢れた時間帯。
メンバー全員が最後まできっちり仕事をこなせば9位以内に入れることを確信していました。
しかし結局これがJ’sがこの日記録した最高ランクでした。
3/12スティント(残り10時間)
昨年11月の3耐の走行経験はあるものの、それ以外一度も練習できなかったCayさんが4番手。
監督からの指令は
レブリミット6500prmでの安定走行。
走行前本人は練習不足に不安を感じていた様ですが、走り出してしまえば流石!
ほぼ想定通りのタイムで淡々と安定したラップを刻んでくれました。
いやはや素晴らしい♪
4/12スティント(残り9時間)
4番手は初の4輪レースに茂木初走行と最も大きな不安を抱えたSuzukingさん。
レースも徐々に落ち着くこの時間帯。
監督からの指令は
レブリミット6500rpmでとにかくクルマとサーキットに慣れることでした。
このスティントはチームの予定タイムを10秒以上下回るラップが続きましたが、
これだけ初づくめでは無理も無い。
元NB乗りにしてカートの鬼ですから、徐々に詰めてくれます。
とにかく無事に戻ってきてくれて良かった。
5/12スティント(残り8時間)
5番手は私です。
監督からの指令は
レブリミット6500rpmで且つチームベストを更新してこい!
クルマも良い感じでラップタイム的にはミッション達成(33秒台?)でした。
しかしセーフティーカーによるスローダウンに2度も見舞われ、
その一つでイエロー解除のタイミングを勘違いし、
イエローでの追い越しという痛恨のミスを犯しました。
結果、主催者側から
ピットロードで5分のストップを命じられる大粗相。
このつまらないミスでチームは25位へ転落。
そして5分といえば約2ラップ分のロス。
自分の未熟さを思い知りました。
後悔先に立たず。
もう追い上げるしか無いわけですが、
この段階で
二つの大きな問題が浮き彫りになってきました。
一つは
燃費です。
ここまで新規導入のデジタル燃費メーターを信じて走行していましたがどうやら誤差があり、
燃料は思った以上に減っている様子。
もしそれが本当だとすると、
早い段階でレース全体のレブリミットの見直しをしなくてはなりません。
二つ目は
ブレーキパッドの消耗。
アクレさんから
「ガンガン踏んでも12時間もちます!」と言われ初めて導入したパッド。
蓋を開けてみると5スティント終了後にフロントは既に残量少ない!?
念のためスペアのパッドとローターを用意していましたが、
まさかこんな早い段階で厳しくなろうとは...全くの期待外れ。想定外でした。
6/12スティント(残り7時間)
オーダーが一巡して再びYoyoさんの出番ですが、私のせいでいきなり5分間のピットロードストップ。
本当に申し訳ないことをしました。
監督からの指示は
引き続き6500rpmでの様子見。
とにかく燃費を正確に把握しないと戦略が立ちません。
20L給油後の針の位置がスティント終了後に増・減どちらに動くかがポイントでした。
しかしそれも5分間のペナルティーで走行時間がわからず、何が何だか解らなくなってしまいました。
7/12スティント(残り6時間)
Ginaさんの2スティント目は
再び6500rpmでの様子見。
ここまでは朝のミーティングで確かめ合ったプランそのままでした。
私のミスを挽回すべく、Ginaさんはドライバーの仕事に集中し淡々とラップを重ねます。
しかし彼の走行中ピットの中は大騒ぎでした。
まず、本当の燃費がよくわからない。
というより確実にガソリン残量が足りない。
このまま6500rpmで走り続けるとガス欠ストップのリスクが?
そして、フロントのブレーキパッドはGinaさんが戻る頃にはもう殆ど無い筈。
リアはたっぷり余っているのですが...
J’sの本当の苦闘がここから始まりました。
8/12スティント(残り5時間)
ここで監督はオーダーを変則的にし、私の2スティント目を入れました。事前打ち合わせで最終スティントは私と決まっていたのですが、これで私だけ1スティント多く乗ることになりました。体力的には自信あります。タイムも決められた条件の中で出す自信があります。でもここで監督といさじさんから突き付けられた課題は途方もなく厳しかった。
監督:レブリミットを6000rpmに落として且つ38秒台出すように!
いさじさん:フロントブレーキ温存のためサイドブレーキで走るように!
今まで経験の無い、過酷なチャレンジの始まりでした。
後編に続く