脳の機能の何％使えてますか？

昨晩は、映画鑑賞。

リュック・べッソン監督作品の

LUCY

台湾に旅行に来ていたルーシー（スカーレット・ヨハンソン）は男に騙され
ホテルにいるチャンという人物にカバンを届けることになったが、
現れたのはチャイニーズマフィア。

カバンの中身は人工的に合成された体内麻薬で、殴られて気絶している
うちに開腹されて体内に麻薬を隠され、運び屋に仕立てられてしまった。

同様に運び屋にされた3人の男と共に、母国に帰り、現地のマフィアと接触するように命じられ、袋をかぶされ移送される。

途中立ち寄ったアジトで下っ端のマフィアに性的接触を要求され、断わると、腹を蹴り上げられて中の袋が破れ、溶けだした大量の麻薬によって、悶絶するルーシー。

彼女は中毒死せずに、脳が活性化し、１０％と言われるリミッターを超えて人知を超えた能力を発揮できるようになった。

この作品の中で、脳科学者ノーマン博士（モーガン・フリーマン）の学説では、通常生物で、数％、人類で10％、最も脳が使えているのはイルカで、20％とのことで、確かに脳電位とかを調べるとそんな結果が出る様ですが、筋力がその１００％の力を発揮できない様に、脳にも１００％使うと何らかの問題が出るためにリミッターがかかっているのでしょうね。

サヴァン症候群という何らかの障害がある人物に、記憶力とか計算能力が異常に高い能力が発揮される症例がありますが、脳が使える機能の総量は健常者と同じでも、使えなくなった機能の分他の機能に使える脳の能力が割り振られたと考えられそうですね。

昔、あろひろしの漫画で、宇宙人に人類の脳の機能をブロックされているという作品がありましたが、この作品の方が、この映画よりは説得力がありましたね。

この映画では、やたらとイメージ映像を大量に投入し過ぎで見辛かったし、脳が活性化したとはいっても、それは自分の中だけの話のはずで、他者の体機能への干渉とか、電子機器への直接介入とか、時間の流れすらもコントロールと、やり過ぎ感満載。

エンディングはちょっと判り辛いですが、どうも全知全能の神になってしまった模様ですね。

この映画のタイトルの「ルーシー」はアウストラロピテクス（アファール猿人）の化石に付けられた名前からきているようですね。
但し、最近の研究では人類の祖先はアルディ(ラミダス猿人)という説が有力らしいですが。

さて、自分は脳の機能の何％を使えているんでしょうかね？