アメリカ出張に行って再び火が付いた、エアソフトガン。
これまで2丁ブログに挙げていましたが、
購入したのは実は4丁。
エアソフトガン、実はかなりマイナーな趣味になり、
生産台数がかなり少ない部類の製品になります。
現状さらに、メインとなるのは連射性に優れた電動ガンなので、
エアコッキングのライフルはさらに生産台数が少なく、初回ロットを逃すと手に入らなかったり、
再生産ロットがいつ発売になるか不明なんてことも。
ということで、予約して合った内の1丁が発売になったので、入手。
香港のS&T(SMART TEAM)というメーカーの
DSR-1
実銃は、2000年にドイツ連邦警察局の特殊部隊GSG-9の要請で開発された中型のブルパップ方式の
ボルトアクション狙撃銃で、AMPというメーカーが開発し、このメーカーが破産したので、
DSPというメーカーが製造販売しています。
兄弟銃に大型化した対物ライフルのDSR-50があります。
ブルパップ方式というのは、グリップの後ろにマガジンを設置し、銃床(ストック)部分のデッドスペースに
機関部を設置することで、銃身長を確保しながら全長を短縮し取り回し性能を向上させた構造のことです。
話をエアソフトガンに戻すと、初めて製品化したのは、ARESというメーカーで、海外向けCO2ガスガンを、
フロンガスに変更してデチューンしたガスコッキングガンとして発売、定価約15万円と非常に高価なのに、
まともに射撃できない銃として名を馳せました。
その後、S&Tが版権を購入したのか、丸パクリしたのか、ARESのものとほぼ同じ構造のガスコッキングガン
として半値以下で発売、一応改良が加えられたらしく、フロンガスでもそこそこ射撃できる性能はあったようです。
で、今回このS&Tが更に改良して、エアコッキングガンとして、発売するという情報を得て、
予約購入となったわけです。
カラーは、ブラック、グレイ、ダーク・アースの3色、他の銃と被らないように、グレイを選びました。
エアソフトガンは通常段ボール箱などに入って販売されているのですが、こちらはハードケース入り
アルミ合金削り出しのレシーバーケース、ハンドガードとトップレール、吊り下げ式のバイポッドとストック
底部のモノポッド、ブルパップ方式でグリップ後ろのマガジンと、グリップ前に装着できるスペアマガジンと、
未来チックでメカメカしい外観が、なんともそそりますね。
ただ、この吊り下げ式バイポッド、首振り機能があるため、畳んだ時に石突きの部分がハンドガードに当たる
んですよね(スポンジを挟んで納品されてきました)。
ちょっと考えて、バイポッドを取り外して
逆向きにつけて
石突がとフラッシュハイダーの前に来る位置にすれば、干渉しなくなりました。
その2で紹介したARES MS700との比較
全長がMS700:1080mmに対しDSR-1:960㎜と120㎜短く、
本体重量MS700:4600gに対しDSR-1:6700gと2kg以上重いです。
バイポッドとモノポッドは長さが調整でき、バイポッドは6段、モノポッドは2段式で無段階に調整できます。
吊り下げ式バイポッドは、支点が銃身より上にあるので、このように置いた時の安定性が高いですね。
マガジンはガスガンのタンクをメクラ蓋したものなので、異常に重く1個500g以上あります。
実際BB弾の入る部分は、2個のマガジンの間にある容量22発の小型マガジンとなり、ワンタッチで着脱でき、
BB弾を装填するときに便利です。
調整可能部分が非常に多く、そのすべてが工具不要でレバーやボタンを押すことでロックが外れるように
なっているため、簡易に調整できます。
フロント回り、バイポッドの前後位置、長さ、スタビライザー(カウンターウエイト)の前後位置。
リア回り、チークピース高さ、バッドプレート高さ/長さ、バイポッド長さ
MS700もリアピースは調整可能ですが、赤丸のところのロックを緩めないと動かないので、工具が必要です。
このDSR-1の最大の弱点は、
右の赤丸のトリガーから、左の赤丸のシアまで、500㎜以上離れているため、複数のリンクを連結して作動
させているため、トリガープルが重く、フィーリングも良くありません。
で分解して調整するんですが、ここまでは工具不要で分解できます。
ボルトも簡単に分解できました。
スプリングガイドがピストンを兼ねていて、シリンダーに切り欠きなどがないため、
気密がとりやすい構造ですね。
グリップとフラッシュハイダーを外して、(とフラッシュハイダーはM14正ネジです)、
ハンドガードの前側のブロックを外して、
ネジを4本外すと、レシーバーとフレームが分解できます。
機関部はこんな感じ、
トリガーシア周りを全分解して、摺動部のバリ取り磨き加工をして、トリガースプリングを2個から1個に減らし、
トリガープルは半分以下になりましたが、それでもかなり重くて切れが悪いですね。
エアコッキングはまずボルトを引いて
中途半端に引くとシアに引っ掛からずに空振りします。
ピストン後部に取り付けているリングをシアに引っ掛けて、ボルトを押し込んでスプリングを圧縮しながら
前進端で、ボルトハンドルを押し下げてロック
この状態で、ボルトハンドルに触ると、すごい勢いで後ろに戻るので要注意。
トリガーを引くとシアが外れて、ピストンをスプリングの力で押し込み、シリンダー内で空気を圧縮して
BB弾を撃ち出します。
もう一つの問題は、トップレール
MS700はいわゆるピカニティー規格のレールで、幅20㎜で、10㎜刻みで溝が切ってありますが、
DSR-1は
ハンドガード側29㎜刻み
スコープ側は15㎜刻みと、インチでもない特殊間隔。
ガンケースにスコープ付けたまま収納できないため、着脱しやすいようにスコープリングを
ワンピースタイプを装着する予定でしたが、
ピッチ40㎜なので、装着できませんでした。
ということで、1本留タイプのワンピースマウントリングを手配しなおし。
セフティーはレバー式で左右両側についています。
グリップ形状や、チークピースから、右撃ち専用形態なんですが、両側セーフティーが必要なんですかね?
FがファイアでSがセフティーです、そのうち、白と赤で墨入れしますかね。
とフラッシュハイダーに刻まれた刻印
338ラプアマグナム、対人ライフル弾としては最強クラスの弾ですね。
箱出しの弾速は0.2gBB弾で 91m/secです。
スコープもケースに収納できるようにしてみました。