
家人の
お買い物車(アルト)代替車として購入以来、早1年。過日1年点検にも出してきました。我が家では
「カピちゃん」と呼ばれ、すっかり大切な一員となってます。
購入時にファーストインプレッションを書いたのですが、そろそろ
セカンドインプレッションなど...。もちろん、全て個人的な見解なので、
内容は保証しませんが。(^^ゞ
●現在までの状況
購入時から変化したのは、
R-Vitを装着した事くらい...。
剛性パーツ装着とタイヤ交換は考えてますが、基本は
家人のお買い物車なので、いじる気ありません。いや、
いじれません。(笑) もちろん、
ノーマルで何の不満もありません。ソニカの完成度は高いっす。
タイヤは購入時のまま、フロントはBSのスニーカ、リアは純正のRE030です。(笑) ローテをしたいところですが、リアの溝がやばいので、出来ません。(^_^.)
フロアカーペットはやっと純正になりました。購入時は激安汎用品が付いてたので、ささいな事ですが気分上場です♪
この1年で、600Km越えの高速長距離を数回、峠も数回、サーキットも走ってみました。春夏秋冬も経験したので、一通りは語れる様になったかなと。
●全体の印象
一言でまとめるなら、とても出来の良い、実に素晴らしい車です。検討時に各社の軽に試乗しましたが、軽という枠で考えるならお間違いなくトップクラスの出来でしょう。購入時(試乗時)のブログにも書きましたが、走った瞬間から、その
質感の高さに驚きます。背高軽の様な
頭上空間を必要としないなら、自信を持ってお勧め出来ます。
●インプレッション
・外観
1年経って、やっと
ミラやMAXと普通に区別出来る様になりました。(笑) 全体的なデザインも、
精悍さと愛嬌が同居していて気に入ってます。愛嬌のある部分は、まさに
カピバラ。上手く言ったもんだ。
ヘッドライトには
ブルーのワンポイントがあり、単調になりがちなランプ内の色彩感が引き締まってます。デザイナーGJ。前期型の
ハニカムグリルもお気に入り。ライト全体が車体ラインから若干モコっと出ているのは、何となく
ウルトラマンの眼みたいで嫌いですが、これは法規か熱のからみかも?
後ろに回ると、
マフラーが見えません。最初は違和感ありましたが、今はむしろこっちの方が好ましく感じます。
外観で特筆すべきは、
塗装の綺麗さでしょう。実に
輝いてみえます。これだけ綺麗だと、絶対に自動洗車機には入れたくありません。
まさか軽に
クリア二度吹きはしてないだろう思っていたら、どうやら前期型ソニカは全色
「プレミアムクリアコート」と言われる、
スペシャルなクリア塗装がされている様子。
二度吹きでは無いですが、
クリア塗膜を増厚して輝きをアップさせてるそうです。クリアは収縮があるので、厚さを増やすと割れ等の原因にもなりそうですが(失敗経験あり)、新クリア塗料で解決してる様子。この塗膜は、大切にしていきたいものです。
全高は4人乗り現行軽で一番低い(コペンは別)ですが、ぱっと見はそんなに低く見えませんし、乗降も問題ありません。車内のヘッドクリアランスも十分にあります。
ホイルベースは2440mmは、私の大切にしている冬眠中の愛車(30年近く前の2000cc)より長いっす。(笑) 客室前後長はある程度ホイルベースに比例するので、
車内の広さは昔の2000cc級という事か...。タイヤサイズも15インチ55扁平であり、冬眠中の愛車(一応スポーティ系)が15インチの60扁平という事を考えると、とても軽とは思えません。(^_^.)
ホイルは専用デザインでなく、他車種と共通ですが、別にこだわりは無いのでノープロブレム。ただ、165/55/15というサイズは、非常に選
択肢が少なくて困ってます。欲しいタイヤに、サイズ設定がありません。(T_T)
・乗車時
キーをポケットに入れ、車に近づくとドアロックが解除されます。1年経た今でも、この動作が
実にかわいい♪ 車が私を迎えてくれるみたいで、何とも言えない愛着が沸きます。ただ、セルフスタンドやメンテナンスの時は、車との位置関係でガチャガチャとロック/アンロックが繰り返されるのが玉にキズ。(^_^.) 車から離れる訳では無いので、そんな時はシート上にカギを置いておきます。
ルームランプも、ドアを開くとしばらく点灯しており、一定時間でゆっくり減光します。夜は便利ですし、中々高級感ある演出がナイス。
・シート
シートは
セルシオ準拠のダウンサイズ版と言う話も聞きますが、セルシオに乗った事無いので分かりません。(笑) 軽に使えるコストを考えると、さすがにそれは無いと思いますが、出来は悪くありません。600Km走っても800Km走っても、シート由来の疲れはありませんでした。十二分に良い部類に入ると思います。
ただし、個人的に不満なのがシート高さ。ヒップポイントが高く感じ、普通の背高軽に乗ってるみたいです。もう少し低い方が好みなのですが、軽は小柄な女性が乗る事も前提にする必要があるので、この位が最大公約数なのかも知れません。
アームレストはシートベルトの脱着の邪魔なので、普段は上げてます。ほとんど使った事ありません。
・メータ
自光式メータは、
デザインが実にスポーティでかっちょいい♪ お気に入りです。右後方から太陽光が差し込むような場合(夕方に東方向に走る等)は、若干見辛くなる事もありますが、実用上の問題はありません。レイアウトも見易く、水温計が無い以外は、ほぼ完璧。タコメータを中央に置いて欲しかったですが、そういう車では無いですしね。(笑)
マルチインフォメーションディスプレィは、平均燃費、瞬間燃費、航続可能距離、外気温等も切替表示可能です。しかし、
平均燃費は誤差が約2~2.5Km程あり、航続可能距離もかなり余裕ある設定になってる様子。燃料警告灯もあるので、家人には点灯したら給油する様に言ってあります。
・燃費
警告灯は大体29L使用時点(残り7L)で点灯する様です。タンク容量は36Lで、2Lは使えないとしても残り6Lありますから、15Km/Lとして
90Km程走れる計算に...。余程の事が無い限り、警告灯点いてからGS探しても余裕です。
燃費は、走行条件や運転者によって大きく変わります。家人のチョイ乗りだと、13Km/L~15Km/L程度。家人の通勤(片道9Km)だと、17Km/L前後。私のチョイ乗りや市街地走行だと15Km/L~16Km/L、国道(R1)を数十Km走ると20Km/L~21Km/L前後になります。片道8Km以下かつ市街地渋滞内走行だと、大体13Km/L位。大雑把に平均すると、チョイ乗りが無ければ16~18Km/L程度でしょうか。
小排気量のトルクの細さ故か、
路面状況(勾配)で燃費が大きく変化します。平坦路なら、アクセルパーシャルで35Km/L~45Km/L程度の燃費になりますが、僅かに登り勾配になると、途端に22Km/L~25Km/Lに落ちます。当たり前ですが、常に勾配に気を付けて、可能な限りパーシャルを保つと、そこそこが燃費向上します。ペダルを1mm抜くだけで、瞬間燃費が10Km/L程は跳ね上がりますから。(^_^.)
・視界
前後左右の視界は良好。車体がコンパクトな事もあり、特に不便を感じた事はありません。ただし、Aピラーがかなり寝ているため、峠を走ると
右コーナで若干視線の邪魔になります。
有名な
フロントウィンドの映り込みは、確かに気になります。黒のフェルトマット敷くのがメジャーらしいですが、私は
偏光サングラスで解決しました。全然、まったく、完璧に気にならなくなり、お勧めです。サングラスが必要無い時は、映り込みも無いですし。
ワイパーは、助手席側が妙に小さくてびっくり。でも、払拭域に問題はありません。
フロントウォッシャノズルは、なんと拡散式♪ ウォッシャ液が広範囲に噴出して、とても便利です。今時は軽でもこれを使うんですね。さすがに後ろは一穴の様ですが。
・収納
収納関係は、
カップホルダーの充実に眼を見張ります。前席左右吹き出し口、前席足元、後席ドアにそれぞれあり、計6箇所。吹き出し口に置けば、空調で夏は冷たく、冬は暖かいまま♪
小物入れ類は少なく、グローブBOXが上下に2箇所、運転席右側に1箇所、左右ドアポケットとサンバイザーのチケットホルダがある程度。この辺りは、偏執的にまで小物入れが充実している、売れ筋の背高軽にとても敵いません。ただし、OPでシート下小物入れがあるらしく、これはそのうち注文予定。
・室内広さ
室内広さにはとても満足してます。発売当時、
ソニカの室内スペースは軽トップクラスでした。広い室内スペースを誇る背高軽よりも、天井高以外はソニカが勝ってたりします。(この話はまた別途)。前席はもちろん、後席もかなり広く、足元スペースも十分。
家族4人で出掛けても、まったく不足はありません。
後席はリクライニングせず、分割可到式もしません(RSリミテッドは分割可到)。しかし、不便を感じた事もありません。まぁ、自分は後席乗らないですし。(笑) いや、マジメな話をすると、別にリクライニングしなくても不満はありません。
昔はクラウンだって、リアはリクライニングしなかったのです。(笑) リクライニング&分割可到に強いこだわりが無ければ、これだけでソニカを選択対象外にするのはあまりにも惜しいです。
後席倒して荷室にする際、シートベルトが邪魔になりますが、ちゃんとシートベルトを挿す部分がありますので、そこにバックル入れればノープロブレム♪ 細かい気配りがナイス。
・荷室
後部荷室は決して広くありませんが、
家族4人の泊まり旅行等を前提にしなければ、結構使えます。軽は一人、もしくは二人で乗る事がほとんどですから、そんな時は広大なリアシートに荷物が置けるので、まったく不足はありません。
もしどうしても家族4人で泊まり旅行って時は、空いてる後席中央部のシート及び足元を活用すれば何とか...。(^_^.)
・空調
オートエアコンは、0.5度単位で設定出来ます。風量も8段階切替可能。エアコンの効きも優秀で、軽にしては
今年の酷暑でもよく冷えまました。アルトなんて、全然冷えなかったもんなぁ。しかし、AC使用時は
冷却ファンの音は耳障りです。
燃費もガッツリ落ちます。操作に関しても、何故か自分はダイアルで風量調整しようとするので、今でも慣れません。何でだろ。花粉モードはほとんど使った事ないので、効果については何とも言えません。
あと、
操作パネルはミラ等と共通です。別に違和感無いのでいいんですが。(笑)
・オーディオ
何のこだわりも無く、鳴れば良いので特筆事項はありません。CDとラジオが普通に聞けます。
・日常メンテナンス性
エンジンオイルレベルチェックは、ゲージの向きを気をつけないと、ゲージに不要なオイルが付着して、
レベル確認し難い事があります。ブレーキフルード、クーラント、ウォッシャ液のレベルチェックは、特に問題ありません。ベルトの張りは、エンジンルームが狭いので手を入れるのが大変。本来は、
車体下側からオルタ~クランク間で点検するのが正式ですが、それだと面倒だし、始業前点検出来んぢゃん。(^_^.)
光軸は、ソニカデビュー時はオートレベリング(自動調整)が法規化されており、作業不要です。軽でオートレベリングとは、凄い時代だ。(^_^.) 12年度からはASCも法制化されるらしいですし、一体どこまでいくのやら?
エンジンオイル交換は、ドレンボルトがオイルパンの車体後方に付いていて
視認し辛く、最初はちょっとやり難かったのですが、すぐ慣れます。エンジンオイルフィルタはオイルパン横にあり、
作業性抜群♪ エアフィルタはカバー外しやすいので、楽に出来ます。ACフィルタも、ダッシュボード外せば楽々♪ ヘッドライトバルブはHIDであり、当面交換予定ありません。ブレーキパッド交換ももまだ未作業ですが、普通に前はディスクですから、別にどうという事は無いでしょう。ドラムは面倒なんで嫌ですが。(^_^.)
・一般走行
普通に走る分には、動力性能になんの不満もありません。市街地はもちろん、
高速走行の快適さは、特筆に価するでしょう。抜群の安定性があり、本当に
何百Kmでも気分よく走り続ける事が出来ます。
高速走行は本当に爽快♪
静かな車内も特徴です。初めて試乗した時は驚きました。
ダイハツ社内測定(60Km/h時)では、ミラ比でエンジンノイズが-5dB、風切り音が-3dBとなってます。これは凄い。
ドアの下部はシールが二重化され、ドアミラー形状も工夫されています。
今でこそ当たり前となってきましたが、
CVTも特徴の一つです。高速巡航が快適なのは、このCVTも貢献してるはず。普通に走る限り、DレンジでOK♪ 20Km/hでロックアップし、エンブレ時は40Km/h以上の場合に燃料噴射量をかなり絞って燃費に貢献してます。因みに車載瞬間燃費計だと、99.9Km/Lと表示されているので燃料カットしてるのかなと思ったのですが、R-Vitで計測したら
微量(アイドリング時の1/3程度)ながら吹いてました。(^_^.)
不満点としては、
全力ゼロ発進時のレスポンスの悪さが挙げられます。通常発進では気にならないのですが、細い路地から太い幹線道路に入る様な、車の流れに乗るためにアクセル全開発進した場合、出足に一瞬のもどかしさがあります。ある程度は慣れますが...。なお、
中間加速は40Km/h~80Km/h比較で、ソニカ6秒/ミラ(4ATターボ)6.5秒という結果が、
ダイハツ社内測定で出ている様子。10%近く速いぢゃん♪
動き出してしてロックアップ(20Km/h以上)してしまえば、
CVTに欠点らしい欠点は見当たりません。ギアチェンジという動作がないのは、実に快適♪ Dレンジは積極的にハイギヤードに制御され、通常走行に最適。峠等をキビキビ走りたい時は
Bレンジにすれば、きっちり高回転を維持して快適に走れます。Sレンジは妙に中途半端ですが、街中を普通にキビキビ走りたい時といったとこでしょうか。私はDとBだけで十分です。
CVTは、
フルード温度が低いとロックアップしません。冬はエンジンの水温が上がっても、フルード温度が上がるまではロックアップしないため、
チョイ乗りだと燃費が悪化します。もっとも、
距離8Km以下の走行はシビアコンディションとなるため、チョイ乗り自体お勧め出来ませんが。
ハンドルは、
かなり軽く感じます。人によって好き嫌いあるでしょうが、私は結構お気に入り。路面からのインフォメーションが若干薄い気はしますが、それをどうこう言う車でもないですし、普段乗る足車ですから、軽い方が楽で快適に決まってます。
ハンドルが軽いと、センターが甘いとか言う評論家もいる様ですが、遊びがある訳でなし、何が不満なんですかねぇ...。ハンドル軽ければ、センター「感」が弱くなるのは当たり前。別にセンターが甘い訳ではありません。そんなにセンター「感」が欲しいなら、パワステやめればいいぢゃんと思います。重ステ時代なんて、ステアリングの遊びを推奨していた位だし、遊びが無いと「ステアリングがクィック過ぎて落ち着きが無い」とか論評されたものです。(笑)
評論家の言う事は、よく分かりません。
足回りは固めで、ギャップや段差で
明確な突上げ感があります。人によっては気になるかも知れません。しかし、ポワンポワンする足と比べれば100倍マシ。ただ、
伸び側サスストロークは不足気味かも? 平坦路でのロール抑制や高速走行を考えると正解ですが、峠をそれなりのペースで走ると、大きめのギャップでは明確にタイヤが浮きます。アクセル踏んだままだと、着地の瞬間にCVTベルトに負担がかかりそうで、抜かざるを得ません。まぁ、そんな走り方しなければいいんですが...。
ハンドリングに関しては、タイヤの組合せがアンバランス(前:スニーカ/後:RE030)なため、今のとこきちんと評価できません。(^_^.) 現状の組合せだと、ハンドリングが試される峠やサーキットで爽快と言えないのは確かです。
しかし、一般路を普通に走るなら、なんの問題もありません。ロールは抑制され、
130mmという最低地上高も功を奏し、極めて安定して走れます。
重心高はミラ比較で30mmも低い様です。ミラも全高は低い部類に入りますから、他の背高軽と比べたら、一体何mm違うのやら? 誤魔化しの効かない、車としての基本的スペックが優秀なのも、ソニカの魅力です。
特に高速道路を走ると、その
走行安定性の高さは特筆に価します。横風等も、ほとんど気になりません。さすがに大きなトラックが抜いていく時は、若干の揺れを感じる事もありますが、まぁこれは仕方無いでしょう。
ブレーキの効きも必要かつ十分であり、不満はありません。もちろんABSは標準装備。
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内装のきしみ音ですが、幸いにして今のところ聞こえません。が、いつ発生するか
ビクビクしてます。(^_^.) 音の探索って面倒なので、願わくばずっと聞こえませんように。 ただ、停車中に車両後方(ゲート付け根辺り?)から、周期的なコツコツ音が聞こえるのが気になります。停車中なので、内装のきしみではないだろうし、原因はいまだに不...。
何だかベタ褒めしてますが(^_^.)、総じてソニカは、
欠点らしい欠点の見つからない、完成度の高い車だと思います。本当に偶然ですが、この車に
出会えた事は幸運でした。流行に乗らない、本当に良い軽を作ろうとした
ダイハツ開発陣に惜しみない拍手を送ると同時に、販売が振るわず生産中止となってしまった事に驚きを隠せません。良い物が売れる訳で無いという事例の一つでしょう。売れなかった理由を後付すればいくらでもあるのでしょうが...。
街中でソニカを見かけると、「車を見る目がある人だな」と思い、乗り手がどんな人かつい確認してしまいます。(^^ゞ
今後こういう軽は中々出てこないでしょうから、乗り潰すまで大切にしていきたいものです。