ここにはほとんど書いた事ありませんが、趣味の一つにラジコン(RC)があります。80年代の1/12全盛期はカツヲでしたが(笑)、今は時々イベント系レースに出る程度のまったりヲヤヂです。
そんな私ですが、何故か日本タイトル持ってます。カテゴリはRCでも、超マイナーな「ドラッグレース」ですが。(笑)
※エスコートさんの日本最速ドラッグマシンとの対決はこちら
えっ、RCのドラッグレースなんて知らない? 無理もありません。これは某R●マガジン主催で数年間開催されたのですが、突然無くなりましたから。(笑) 某ワールド誌のドロームと違って、続かなかったですねぇ。(^_^.)
さてRCドラッグ(ゼロヨン)、マシンサイズが基本的に1/10なので、距離も1/10の40m(1/40マイル)の加速勝負となります。実車と似たようなツリーは使いますが、最後のグリーン点灯タイミングは毎回変わるので、スタートは事実上反射神経勝負となります。当時のリアクションタイムは0.18秒~0.2秒程でした。なお、RCの計測は光電管でなくAMBのポンダを使い、タイムはRT(リアクションタイム)を含んでいます。
私の公式記録は、リアクションタイム含めて2.122秒、40mでの終速はおそらく110Km/h~120Km/h前後でしょうか。速度を計測した事はありませんが、0~100Km/hならば路面グリップが良ければ、多分1秒台で到達します。富士急の「どどんぱ」や米国のドラッグマシンには歯が立ちませんが、国内の市販車改造クラスなら4輪はもちろん、多分2輪相手でも良い勝負出来るかも知れません。100Km/hもしくは40m位までですが。(笑)

・シグナルから0.1秒。まだ人間が反応出来てません。(笑)

・シグナルから0.2秒。僅かにマシンのノーズが上がり、動き出しています。
RCの場合は、スタートシグナル点灯タイミングがランダムであり、リアクションタイムは 約0.2秒位となります。(人間の反射神経次第)

・シグナルから0.5秒。少しマシンが走り始めます。駆動系を壊さないため、かなりスロースタート です。

・シグナルから1秒。緩やかに加速しています。

・シグナルから2秒。多分1.8秒位からフルパワーを叩き込んでいます。

・この映像はベスト記録のではないので、シグナルから2.228秒で40mゴール。周辺物と時間 の関係で大雑把に終速計算すると、110Km~115Km/h程度と思われます。目分量の距離 なので、かなり誤差あるかも知れませんが。(^_^.)
さて、距離40m以上だとどうなるか? 実は.....、分かりません。何故なら、そんな走行場所が無いからです。日本記録を出した時でさえ、出力的にはマックスパワーの半分程度に絞っており、駆動系保護のため加速も20m付近までは相当抑えてました。それでもギアは走行毎に交換しないと、ヤバイ状態になります。一度だけ、テストの時にうっかり全開スタートした事があるのですが、その瞬間に「バンッ!」という凄まじい音がしてデフが捻じ切れ、ギヤも全部舐めました。アルミのピニオンは、歯が曲がりました。(笑)

・変形したベベルギア。リングギアは舐めます。

・よく見ると、ピニオンの歯が曲がってます。
コースは掛川の直線部分を使っているため、、ゴール直後にコーナがあって曲がりきれないと、コンクリート直撃します。そんな訳で、あまり終速上げる訳にも行きません。しかもレース当日しかコースは使えないので、事前のセッティングや練習も当日以外不可。事実上のぶっつけ本番です。従って、このマシンの真の実力は未だに(永遠に?)未知数です。(笑)
実際どの程度の速さなのか、一度位は実車ゼロヨンマシンと勝負してみたかったのですが、合法的に出来る場所は無いですし、路面も荒れてると駄目ですし、たかがRC如きを相手にしてくれる酔狂な人もいないので、実現しませんでした。(^_^.)
※後に
実車ドラッグマシンと勝負しました。(笑)
さて、RCドラッグがあれば最高速もあります。ワールドロームというレースが比較的有名ですが、実はその上に「インセイン(狂気)」というカテゴリがあり、これは電動という以外ルール無用。つまり、何でもアリです。(笑)
当初はドロームAメインの人だけが出場出来るレースだったのですが、後にそのルールは無くなり、誰でも参加出来る様になりました。コースは静岡サイクルスポーツセンターにある、競輪用45度バンク250mオーバルピストコースです。 私はドラッグマシンを最高速セッティングに変更して出場しており、このカテゴリで総合4位、ツーリングカーならば1位です。記録は約138Km/h。現在の1位は、別の方がDDカーで出した165Km/hです。
最近では、市販完成品で160Km/h出るという車もあるらしいので、165Km/hなんて大した事無いと思うかも知れません。しかし、この記録は直線でなく、バンクでは約4.5G程かかる難コースで出たものです。ちょっと変な動きすると、タイヤが爆ぜる速度域なのです。バンク進入~脱出のコントロールも難しく、見て操作しては間に合いません。因みに私も、タイヤがバーストしてクラッシュした事あります。(^_^.)

・高回転による遠心力と、バンクの負荷に耐えられずバーストしたタイヤ。直線的に爆ぜているのが特徴的。(笑)
因みに、現代のブラシレス17.5T+リポ2セルなら、このコースで100Km/h程度は出ます。なのに、電圧やモータ無制限で、何故DDでも165Km/h、ツーリングで140Km/h弱程度しか記録が出ないのか?
不思議な事に、このオーバルコースには120Km/h辺りに見えない壁があるのです。何でもありのインセインですから、モータやバッテリはとんでもない物が搭載されます。それでも、120Km/hを越えるマシンは全体の半分以下(1/3位?)なのです。普通のストッククラスでも100Km/h出るのに、あと+20Km/h以上を出すのが何と難しい事か...。
あと、人間の問題もあります。私の速度域でさえ、もう予測操作しないと間に合いません。165Km/hなんて、神業と言って良いでしょう。口であれこれ言うのは簡単ですが、本当の難しさは走らせた人にしか分からない世界です。
なお、インセインは5年前を最後に開催されていません。当時より格段にモータやバッテリ、シャシ等が進化した今なら、好記録が期待出来るかも知れませんが。
という事で、何故今更こんな事を書いたかと言うと、どうやらまた最高速レースが開催されそうなのです。しかも今度は直線路らしいので、私の国内総合4位(ツーリングカー1位)の記録など、軽く塗り替えられる事でしょう。(笑) 今や、市販の完成車でも直線だけなら160Km/h出るらしいですから、記録が有効な今のうちに書きましたとさ。(^_^.)
今回開催されるコースは直線距離が短いので、どこまで速度が伸びるかは不明ですが、果たしてどんな記録が飛び出すのか楽しみです。雨で中止にならなければ。(^_^.)
・インセイン記録:165Km/hの様子(DD) もちろん、私ではありません。(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=YF-Rix58b_E&feature=related
・インセイン記録:137Km/h(ツーリングカー) これは私です。
上記リンクで見れない場合 http://www.youtube.com/watch?v=1xr_zJrHwpk
※その後仙台ハイランドで開催された最高速アタックで、一応私が国内記録を更新する事が 出来ました。0-200mは6.33秒で、大体1000馬力のドラッグマシンと同じ位です。因みに 隼(二輪)が7.1秒位です。
https://minkara.carview.co.jp/userid/462308/blog/30495435/
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Posted at
2012/08/13 01:32:26