
書き溜め第三弾
1月上旬にパワーFC装着して早二ヶ月半。色々燃調現車合わせの真似事をしてきましたので、備忘録を兼ねて現状をまとめてみたいと思います。なお、内容はNAに特化してますので、ターボ車は含みません。また、あくまでアオテッツァという個体の話ですから、他は不明です。(^_^.)
セッティングに使用するソフトは、FC-EDITが非常に便利で使えます。Excelデータがコピペ出来、ログデータもマップ形式で取得出来るのは、涙が出るほど助かります。このお陰で、空燃比やノッキングデータ収集及び数値入力が、どれほど楽になる事か。とは言え、各種セッティング変更による変化や、細かい部分での動きが分かり難いので、細かい部分を詰めていくには純正(FC-Pro)のログ機能も必要です。
FC-EDITでの燃調セッティングですが、以前も書いた様に負荷軸を適切に変更した後、様々なパターンで走ります。具体的には、FC-EDITのロギング機能でマップ全領域の実走空燃比データを収集します。
偉大なる御FC-EDIT様は、なんと各セル毎に200msec(うろ覚え)でサンプリングして、その最大/最小/平均値まで記録してくれます。数値の信頼性を上げるため、可能な限り各セルで十分なサンプリング数になるようにします。

御FC-EDIT様によるAF実走データ収集画面。セットして走るだけで、各セルにAF測定値が入ります。セルの数値は平均/MAX/Minの表示が可能。実に便利で素晴らしい機能です。高負荷域で妙にリーンな部分がありますが、サンプリング数が少ないので瞬間的な変動を拾っているだけと思われます。

同じくノックレベルの実画面。これは安全を考えて、平均で無く最大値(MAX)表示が良いでしょう。

各セルのサンプリング回数も分かるので、サンプリング数の少ないセル(1とか2)の数値は、
信頼性が低いと判断出来ます。
最初に取得した空燃比データを見ると、おそらく笑えるほど理想から程遠い状態になっている筈ですが、それが現実です。十分なサンプリング数で空燃比が収集出来たら、それをExcelにコピーして、目標空燃比にするためのCinj(燃料補正係数)を再計算。そのデータをコピーして再びFC-EDITにペーストすれば...。
あら不思議。設定上の空燃比はおかしな状態になりますが、実走ではほぼ目標空燃比となります。これにて燃調セッティングはほぼ終了♪
その後、実走にて全域での空燃比を確認します。おそらく大きな問題は無いはずですが、一部ではまだ設定通りにならないセルがあるかも知れません。つーか、多分あります。(笑) そこを再度FC-EDITで空燃比を取得し、修正を行ないます。

これは実際にセッティングしたデータでテスト走行した時のもので、写真上半分が実走で取得したAF実測値、下半分がPFCに設定している、燃料補正係数(Cinj)から割り出したAF設定値です。笑えるほどずれています。これ見ても、AF計無しでセッティング変更なんて有り得ない事が分かります。横軸6/縦軸15以上の辺りなんて、空燃比設定を27とかまで絞っても(笑)、実測値は10近辺です。もうね、何故こんな状況になるのかまったく分かりません。他にアルテッツァでPFC使っている方は、一体どうしてるんだろうか...。 とかくここまでくると怖いものがありますので、いきなり計算値目一杯までは絞ってません。そこをのぞけば、まぁ全体的にはそこそこ綺麗な空燃比セッティングになっているかなと...。この後、個別に細かい補正を実施しました。
しかし、あまりにCinj(燃料補正係数)がおかしな状態です。そのため、Cinjと実測AFの関係から逆算して、現在は燃料噴射マップ(Tinj)も変更しています。これ、FC-EDITが無ければ私にはとても出来ませんでした。

因みに目標AFはこんな感じです。。果たしてこれが適切なのかどうかは、全然分かりません。(^_^.)
こういう部分も、リスクの一つです...。
、もし、実AFを取得してCinj(燃料補正係数)を割り出す計算が面倒ならば、以前ご紹介したレーシングショップQooさんが販売されている「FC-Pro実践マニュアル」の購入を強くお勧めします。この辺りの事がとても分かりやすく解説されており、Excelシートも添付されています。私も、PFCと同時に購入しました。(笑) もしこれがなかったら、多分自分でセッティングの真似事なんてしてません。(出来ません)
あと、最初からFC-EDITを使っていれば、かなり手間は省けたと思うのですが、まぁこれも経験のうちです。元々自分でセッティングの真似事をしているのも、経験を積むためです。何度も書いてますが、現車合わせは信頼の置けるショップに依頼する方が、ずっと安くて早くて確実でよい結果が出ると思います。その考えは今でも変わりません。
にも関わらず、わざわざエンジンブローや実走のリスクを負い、各種機材や資料にコストをかけ、様々な調査やデータ収集、分析、計算の手間を掛けているのは、一重に経験を積むため。決してマゾだからではありません。(笑)
最終的には、いつか信頼出来るショップにセッティングをお願いするつもりです。その結果と自分の手塩に掛けたデータの違いを知るのが、今の密かな楽しみです。
やっと最近燃調が決まってきたので、次は点火時期かVVTiですが、点火時期いじるのは怖い...。マジで怖い...。基本的にアオテッツァ君は我が家のファミリーカーなので、遊び車と訳が違います。いつも安心確実に動いてくれないと困りますし、エンジンブローなんてもってのほか! 危ない事は出来ません。
でも安全サイドに振るのはオッケーなので、FC-EDITで取得したノッキングデータを基に、40を超える部分の点火時期を少し遅らせました。

吊るし進角値とノックレベル実走実測値。こうやって色分けすると全体の傾向が掴めて面白いものがあります。40以上を少しリタードさせました。
次はVVTiです。元々私がPFCを購入したのは、4000rpmのトルクの谷が我慢できなかったからであり、むしろこの調整が本命かも知れません。
まずログデータを確認すると、やはり谷を体感する部分は笑えるほどエンジン負荷が下がっています。この負荷を出来るだけ上げるのが現在の最大の目標です。

これでもエキマニを交換してから、体感的にはずいぶんとマシになったのですが...。それでもエンジン負荷見ると4000rpmからのトルクの落ち込みがハンパ無いです。
ここは現在試行錯誤中なので、続きはある程度結果が分かってから...。
そう言えば、何故か我が家に前から欲しかったレベリングインジェクターが届いてました。世の中、実に不思議な事があるものです。交換するとセッティングをやり直す必要がありそうですが、果たしてその考課やいかに?
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Posted at
2014/03/30 23:55:50