• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2014年09月29日

常用域のバルブタイミング調整(パワーFC)

常用域のバルブタイミング調整(パワーFC)  パワーFCのセッティング、この数ヶ月は燃調ではなくバルブタイミングの変更ばかりやってます。当初は高負荷域が主目的でしたが、4000rpm前後と低回転高負荷域を除くと、吊るしもそれほど悪く無い気がしてきました。そこで今は常用域がマイブーム♪ 

 しかし、これが結構難しくて大変です。全開域は、当然アクセル全開ですから、バルタイは基本的に負荷のピーク部分を回転上昇に合わせて追うだけでOK。しかし常用域は、回転幅は狭いものの負荷範囲はかなり広いのです。つまり、同じ2000rpmでも負荷2000の時と負荷8000の時では、バルタイも変わるのです。

 バルタイの考え方は色々あると思うのですが、解説書によると基本は、

・アイドル:吸気最遅角(TDCよりマイナス)、排気最進角
 →オーバラップを最小限にして吸気側への吹き返し防止:アイドル安定/燃費向上

・軽負荷域:吸気若干進角、排気最進角
 →エンジン回転安定

・中負荷:吸気側進角、排気側最進角
 →オーバラップ増加により内部EGR率増やしてポンピングロス低減:燃費向上、排ガス浄化

・低~中回転+高負荷:吸気大きく進角、排気を遅角させる
 →吸気を早閉じして排気を遅閉じさせる事で、体積率向上:低中速トルク向上

・高回転+高負荷:吸気若干進角、排気を遅角させる

という事らしい。しかし色々調べてみると、

・低回転
 →低負荷:吸気を遅らせる
 →高負荷:吸気を進める、排気遅らせる

・中負荷:吸気進める

・高回転
 →高負荷:吸気遅らせる、排気進める

という話もあります。


 そして共通するのは、具体的なバルタイが分からない事。(笑) そりゃそうです。基本的な考え方の話ですから、具体値などあるはずありません。進めるにしろ遅らせるにしろ、その程度は全て自分で見極める必要があります。

 まずは基準となるアルテッツァのノーマルVVTi制御マップが欲しいところですが、残念ながらそんな物は公開されているはずも無く...。パワーFCの吊るし値は、きっとApex様がECUを解析して、そのノーマルバルタイ値(もしくはそれに近いもの)を入れてると信じる事にしました。(笑)

 アイドルを基準とすると、基本的に負荷が上がれば吸気は進角して、排気は遅角です。で、回転数によってその程度が変わっており、吸気は中回転辺りが一番進角しています。排気側は中回転域と高回転域で、大きめに遅角しています。

 まぁ今回は常用域なので、低回転以外は、今までコツコツと変更した値をそのまま使用する事にしました。


 常用域のバルタイセッティング方針ですが、何と言っても燃費向上が第一! 成し得れば第二にフィーリング向上です。マップ上での範囲は0~2400rpmとし、負荷値は6000以下を対象とします。また、3000以下はパーシャル領域と考えます。
 

 セッティング方法ですが、今まではノートPCを接続してログデータを取得しつつ、高速で様々なパターンで走行し、SAやPA等でログを見てその場で変更して走行してログ取得してまた確認して...。の繰り返しでした。もうね、ガソリン減る減る。(^_^.)

 高回転域や高負荷域ならば、これが一番だと思いますが、常用域で高速使うのはちと厳しい。 また、ログを取得しても燃費が上がったかどうかは、判断出来ません。(^_^.)

 そこで今回は、FCコマンダーをフル活用する事にしました。そう、走行中にバルタイを変更して、後期メータの特典である瞬間燃費計チェックするのです。うーむ、俺って天才?(笑)

 しかも、走りながらバルタイ変更するのですから、フィーリングの変化を体感出来るかも知れません。更に、空燃比計もチェックして薄くなるならば、より多くの空気が入っている(吸気効率向上)の証拠です。オーバラップを増やす方向で濃くなるなら、内部EGRが増えていると判断出来るでしょう。FCコマンダーが輝く時です。


 え~、非常に前フリが長くなってしまいましたが、結果はまだきちんと出てません。まだセッティング継続中です。


 この1ヶ月程、色々とバルタイ変更して試しているのですが、10度程度進角や遅角させたところで、燃費計は反応してくれませんでした。(^_^.) まぁ後期メータの瞬間燃費は、かなり数字が丸められている様子なので、ちゃんと変化を捉えられていない可能性も高いですが...。

 ただ、空燃比は確かに変化します。薄くもなりますし、濃くもなります。これは一つの基準として使えそうです。あとフィーリングの体感ですが、私にはほとんど分かりませんでした。orz 

 いや、自分が鈍いのは分かっているんですよ。でも、走行中にバルタイを10度も15度も変更したら、いくら自分でも多少は何か感じるだろうと思っていたのですが...。(^_^.) ちょっとやり方を変えてみようかな。

 あと、バルタイ次第でノッキングが激しく出る事もある様です。これはちょっとびっくり。今まで40越える事はほとんど無く、60越えなんて数回しか見た事なかったのですが、なんと常用域で100を超えるノックが出ました。80程度なら、再現率100%...。音もはっきり聞こえます。

 高負荷域は、いままで結構無茶なバルタイ変更テストしてきましたが、こんな事はありませんでした。常用域は、想像以上に気を使う必要がありそうです。
 
ブログ一覧 | パワーFC関連 | クルマ
Posted at 2014/09/29 23:42:10

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

この日は⑦。
.ξさん

co-opの抽選で当たって古米を買 ...
S4アンクルさん

乗らない車ほど、バッテリーが弱って ...
ウッドミッツさん

峠の釜めし。おぎのや様っす。(≧∇ ...
KimuKouさん

7月最後のミラー番&プチキリ番♬
ブクチャンさん

(#゚Д゚)オイッコラ!(オイラの ...
タメンチャンさん

この記事へのコメント

2014年10月21日 17:11
空燃比を決めてからVVTIでは、全く決まりませんよ。
VVTIで空燃比はガラっと変わります。

VVTIのIN EXを同時にいじりながら、実圧縮とポンピングロス低下のバランスを取り
実圧縮を顧慮に入れた点火時期に設定し
最後に空燃比調整です。

偶然見かけましたので、少々アドバイスを
コメントへの返答
2014年10月21日 23:48
おぉ! まさか本物のプロから、このような貴重なアドバイスを頂けるとは!

お忙しい中、本当に有難うございます!m(__)m

実は過去のパワーFCネタにも書いてるのですが、いつかお願いしようと思っているショップというのが、ビークルさんだったりします。

※実は密かに?色々とお世話にもなっております。(笑)

それにしても、VVTiのセッティングを先に決めてから燃調を合わせるとは、まったく気付きませんでした。

INとEXを同時に詰めていくのは、本当に難しいですね。以前、2度ずつバルタイ変更してログを取得し、いいところを組み合わせても思った程効果出なかったのは、それが原因かも知れません。

あと苦戦しているのが、バルタイと混合気の流れを頭でイメージする事です。例えばオーバラップ取るため、排気工程終了前にINを開くと、どうしてもエネルギの高い排気がIN側に流れてしまうイメージが湧いてしまい(笑)、頭の中では排気が吸気ポートに大逆流してしまう様な状態です。(^_^.)

空気の粘性や慣性が実感として掴めないため、中々上手くイメージ化出来ません。それもあってかVVTiのセッティングイメージがままならず、プロの凄さを感じると同時に、自分の学習能力の低さを嘆くばかりです...。

点火時期は本当に怖いので、常用域と4000rpmの谷以外は、1~2度程度しか動かせていません。しかも違いがほとんど体感出来ないという鈍さ...。(笑) 前途は多難です。

本当に未熟なセッティングの真似事レベルですが、そろそろ季節も良くなってきましたので、その内現状チェックを兼ねてパワーチェックにお伺いしようと思っています。またその節は、よろしくお願い致します。m(__)m

プロフィール

 昭和50年代の車を、長年に渡り大切に乗り続けて来ましたが、諸般の事情で車検継続を一時中断し、08年10月から冬眠中させてます。  一時期車検1年半付きコ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

トヨタ アルテッツァ アオテッツァ (トヨタ アルテッツァ)
 友人が新車購入に際して手放す事となり、そのまま譲って頂きました。平成10年(98年)1 ...
日産 ルキノS-RV 日産 ルキノS-RV
本当の愛車を復活させるまでの、単なる代車的位置付けです。これがそのまま愛車になったら、悲 ...
ダイハツ ソニカ ダイハツ ソニカ
 家人のアルト代替として、中古で購入しました。大変良い車で、私自身かなりお気に入りです。 ...

過去のブログ

2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation