
アオテッツァ君が我が家にやってきて早1年。って事でセカンドインプレッション第二弾です。またも長文です。(^_^.)
全てはアオテッツァという個体に対する
私個人の見解ですので、内容は一切保証しません。また、明日になったら別の事言ってるかも知れません。(笑)
・一般道
MT車故、普通に街中で発進すると
軽に負けます。(笑) もっともこれは当然の話で、ATのトルコンは低回転時にトルクの増幅作用があり、アイドリング付近ではトルクは約二倍に増幅されるのです。嘘だと思う人はググってみて下さい。
最近のATは非常に出来が良いので、車重と馬力が同程度なら、出足に限らずほぼ全ての面でAT(CVT)が優れています。現代においてMTは、
ほとんどメリットありません。(^_^.)
比較的ハイギヤードな設定のためか、発進はやや鈍い気がします。後期型のファイナルが4.3(前期は4.1)になったのは、その改善もあるのでしょう。
2速から3速にシフトアップすると、まともなMT車に乗り続けていた人は多少の違和感を感じるかも知れません。何となくギヤ比が変です...。2速がロー寄りなのか3速がハイ寄りなのか分かりませんが、妙に間が空いてます...。一番クロスしてるのは、何故か
5速~6速間。(笑)
このギヤ比設定した人、馬鹿なの? 死ぬの?
当初はこう思っていましたが、1年も乗ると慣れました。2速~3速間は、スポーツ走行時はレッドゾーン手前まで引っ張るので、トルクバンドに一応入ります。一般道だと若干かったるい感がありますが、まぁ許容限度内でしょう。
2速~3速のワイドっぷりとは真逆に、5速~6速のクロスっぷりも見事なものです。この意図がまったく意味不明ですが、道路の勾配や道路状況で5速/6速を適切に使うと、多少は燃費に貢献してくれるかも? なお、パワーFCだと
6速より5速の方が何故か燃費良いです。80km/hを超えるとさすがに6速の方が良いですが。
シフトフィールは、悪くありません。結構素直に入ります。が、何故かサーキット走ると、シフトミスで3速に入れ損なう事が多々あります。今まで乗った車では1度もこんな事なかったのに...。何でだろう?
※これはエンジンマウントがちぎれていたためでした。(笑)
皆さんもご注意下さい。
ミッションで
致命的に駄目なのは、リバースギヤの位置。1速の左側となるのですが、慣れない内は1速に入れるつもりで、Rに入ってしまう事が何度もありました。つか、1年経った今でもたまにあります。本当に危険極まり無く、個人的には
リコール級の設計ミスだと思っています。
86も基本的に同じミッションですが、さすがにアイシンもまずいと思ったのか、シフトレバーにノブが付いてRへの
誤操作を防止しています。この機構、2万円位で追加出来るなら付けたい位...。この対策品として、C&Yさんからパーツが出ており、
取付調整費込み1万円です。私も装着しました。
先日美浜走った時も何度か2速を通り過ぎてしまう事があったので、もう少し固めに調整したいところ。
燃費は純正ECU(レベリングインジェクタ交換前)で、通勤7~8、一般道10前後で遠出は11~12.高速で14程度でした。パワーFCにしてからは、セッティングをちょくちょく行なうため、満タン法で燃費チェックする機会がほとんどありません。(^_^.) レベリングインジェクタ装着後は燃費向上している気もするのですが、未だ不明です。
走行時の視界は良いと思います。Aピラーが邪魔という事もありません。ステアリング操作は比較的重めで、女性だと少し辛く感じるかも? また、交差点等の大舵角の際は、ギヤ比の関係かステアリング操作量が多い気がします。これも後期型では改善されているらしい...。
乗り心地に関しては、元から車高調が入っているので、どうこう言える状況ではありません。F8kg/R6kgという、車高調にしては柔らかめのバネに、ダンパは前がほぼ最強、後ろが2段戻し位にしてますが、それ程突き上げや乗り心地の悪さは感じません。まぁ、冬は結構
コトコト音しますけど...。(^_^.)
音はマフラーをApex(以前はTRD)に換えているため、ノーマル状態は不明です。が、比較的静かな方だと思います。爆音は大嫌いなので、静かな物がお気に入り♪
やっと最近、レベリングインジェクタ変更後の燃調が決まってきたのですが、エキマニも交換しているせいか、回転上げると少し
乾いた音になってきました。あまり音にこだわりは無いのですが、ちょっとお気に入り♪
空調はオートエアコン装備で、ブロアは4段切替。風量は最強の4でも、若干弱い気がします。上下吹き出しにすると、テキメンに風量が落ちます。(^_^.) 吹き出し口切替のダンパモータは、何の操作をしていなくても時々チャタリングの様な動作をして、同乗者がいると少し恥ずかしいかも? これはアルテッツァの持病らしい。(^_^.)
AC操作はマニュアル派なので、オートエアコン機能は使った事ありません。オーディオは道路交通情報以外滅多に使わないので、よく分かりません。CDはまだ読み込んでくれますが、CD-Rだとおなじみの
Err3が出ます。(^_^.)
日常の使い勝手は、極めて良好です。2ドアより使い勝手が良く、クーペより広い室内に、大容量のトランクルーム。後席も広くて快適です。車体サイズも5ナンバより若干大きい程度なので、取り回しも良好です。
なお走行特性は、一般道では特にコメントする事はありません。普通に走って普通に曲がって普通に止まります。(笑) 静粛性もそれなりによく、室外の騒音はあまり気になりません。
・高速走行
6速3000rpmでほぼ100km/hとなります。奇しくもスタリオンの5速とほぼ同じ。なのにクロス感がまったく無いのは、やはりギヤ比設定が不適切極まりないからでしょう。どうやったら、ここまで6速のメリットを殺す事が出来るのやら。(^_^.)
燃費向上のためにも、6速は割り切ってハイギヤードにして欲しいところ。6速全開時の純正ECU空燃比は、11前後でした。安全マージンを考えると適切ですが、ちょっと濃いかな。パワーFCによる現在のセッティングは、12.3狙いで実測12.1~12.5位です。燃費は淡々と走って14といったところでしょうか。
法定速度内であれば、一クラス上のプラットフォームが威力を発揮し、極めて安定した動きを見せますが、路面のうねりが
凶悪なギャップに感じる速度域になると、タイヤの性能が重要になってきます。交換直前の、半ばスリック状態のナンカンNS-2では、直進でも少々
不安定な挙動となり、レーンチェンジはかなり気を使う状況でした。新品の頃はそれ程でも無かったんですけどねぇ。まるでアライメントが狂った様な感じでしょうか。今のディレッツァ君は、ほとんど不安感ありません。この点は、高いだけの事あるかも?
・スポーツ走行
基本的なアルテッツァの評価は、
「遅い」といったものでしょう。そりゃ当然です。86に
140kgのバラストを載せて走っている様なものですから。(笑) もしあと100kg軽かったら、アルテッツァの評価は相当違っていたかも知れません。
アオテッツァ君のタイムは、美浜で49秒前半(ディレッツァ)、モーターランド三河で51秒中盤(ディレッツァ)、オートランド作手で32秒前半(ナンカンNS-2)位でした。ドライバーのウデの問題もありますが(^_^.)、ホンダ車やターボ車、ロータリ勢と比べると、
概ね1秒落ちといったところでしょうか。後期デフを入れれば、もう少しマシになるかも知れません。これはその内試してみたいところ。
とは言え、設計年代はおそらく20年近く前、車も15歳になる事を考えれば、そう悲観したものでもありません。リニアかつ制動力の高いブレーキ、素直に入るノーズ、リアが流れても比較的コントロールし易い特性、アンダーが出始めても、それなりに粘って曲がってくれる寛容さを備え、実に乗りやすい♪ 車重のハンデを考えると、むしろ速い方だと思います。
トルセンLSDは、95%の日常で存在を感じる事はありませんが、5%の非日常ではきっちり仕事してくれます。サーキット走行がメインという場合でも無い限り、高いお金を払って
社外品に変更する必要は無さそうです。
エンジンは
4000rpm付近のトルクの谷があり、ミニサーキットに多い2速コーナの立ち上がりに丁度重なるため、相当もたつきます。これは致命的欠点と言ってよいでしょう。とにかく車が前に出ず、ストレスが溜まります。DUAL-VVTiを装備しているのに、何故こんな不自然なトルクの谷があるのやら...。
それなりのパワーはあると思うのですが、車重が影響してか2速~3速の加速では、同クラスの他車の後塵を拝します。(^_^.) 特に
美浜のストレートなんて登りですから、
涙無しでは語れません。(笑)
最高出力が7600rpmという高回転型ですが、7400辺り越えるとパワー感が今ひとつ...。ちゃんと回るのですが、レッドゾーンまで引っ張るより少し早めにシフトした方が良さげな気がします。
コーナ手前のブレーキングは、アルテッツァの美点であるブレーキが頑張ってくれます。万一踏み過ぎてもABSが仕事してくれるので、ロックの心配がありません。スタリオンはABSなど無かったので、これには感動しました。(笑)
若干オーバスピードで進入してしまった場合でも、ABSが頑張って少しラインが膨らむ位に抑えてくれます。もちろんイムは落ちますが、ドアンダーでズルズル逝かないのは助かります。 凄いぞ現代の車! ただし、動作状況によってはブレーキペダルが妙に固くなって踏めない状況となり、一瞬ABSが動作しているのかトラブルなのか分からず、焦る事もありました。やっぱABSは動作させてはいけませんね。(^_^.)
走行に関する
大きな欠点は、3速→2速へのシフトダウン。アホで間抜けなシフトパターンのせいで、3速からリバースのゲートに入ってしまう事が多く、そこで2速に入れようとしても当然入りません...。繰り返しますが、リコール級の欠陥です。信号待ちでも、Nから1速に入れようとしたときにRへ入ってしまう事もあるため、本当に危険極まりない...。このミッションの開発責任者には、切腹して欲しい位恨んでます。サーキット走行だと、未だに2速に入れようとしてゲートが無く、焦る状況があります。
なお、同型ミッションを搭載する86では、その対策として
シフトレバーにノブが付いており、これで規制してます。この機構、何とかアルテッツァに移植出来ないものだろうか...。
コーナ進入は、
車重の割りにかなり素直にノーズが入ります。無理すればもちろん簡単にアンダーが顔を出しますが、その出方はかなり穏やか。立ち上がりも、無茶な踏み方をしていなければ、もしリアが出ても非常にコントローラブルです。
何だかんだでベタ褒め?してますが、やはりもタイムを求める人にお勧め出来ません。アルテッツァにお金掛けるより、最初から速い車(ホンダ車やロータリ、ターボ、ロードスター等)を買うべきです。アルテッツァからエアコン外して内装取っ払い、カーボンボンネットにカーボントランクを装備して、アンダーコート全部剥がしても、140kgは軽くならず、大切な95%の日常が犠牲になるだけでしょう。本末転倒です。ターボ装着すれば馬力は上がりますが、それならなら最初からターボ車買う方が速くて安くて壊れず快適です。(笑)
・まとめ
1年乗って感じるのは、何だかんだ言っても「
いい車だな」という事。実用性から走りに至るまで、全てが高い次元でバランスしています。さすがに現在のガソリン価格だと燃料費が厳しいですが(^_^.)、それ以外に大きな不満はありません。今後も大切にしたいものです。