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2016年09月01日 イイね!

ヘッドライト考 その2(LEDバルブとかイエローバルブとか):長文

ヘッドライト考 その2(LEDバルブとかイエローバルブとか):長文 発端は、アオテッツァ君のロービームが暗い事。

 対策として高効率バルブを入れたものの、値段が高く(4千円前後)寿命が短い(1年程)ので、コスパ悪すぎ...。

 という事で純正HID化を考えましたが、中古部品の価格が高く、ボディ側も切断しなければならないので見送り...。

 そこで昨今値段も安くなってきた、LEDバルブに目を付けました。


 昔のLEDは消費電力とサイズが小さい位しか取り柄が無く、光量は豆電球や麦球にも劣るものでした。が、いつの間にか長所はそのままで懐中電灯に使える程明るくなり、車のヘッドライトにまで使える時代が来てしまうとは....。

 ただヘッドライト用は通常のバルブと違って発光体が複数となるため、配光が心配でした。そこで少々調べてみると、やはり配光には多くの人が苦労している様子。バルブ換えてから、対向車にパッシングされるという記述もちょくちょく見かけます。

 マルチリフレクタはヘッドライト形状とバルブ発光位置(フィラメント)に合わせて厳密に反射が設計されているので、LED発光部の位置がハロゲン球とズレると、配光が狂ってしまいます。

 しかもハロゲンの2倍~3倍近い光量があるため、ハロゲン基準で設計されたリフレクタだと想定外のグレア等が出てしまう可能性も否定出来ません。何しろ、同じ車種でもHIDとハロゲンはリフレクタが微妙に違ってますから。

 アルテッツァでLED化している事例を探してみても、ほとんどありませんし、あっても配光や光軸、カットラインについてはほとんど言及されておらず、状況不明です。


 ある程度名の通ったメーカのLEDバルブは2万以上しますから、万一装着後に配光やカットラインが出なかったら、もう立ち直れません。(^^;


 仕方ないので、事前に大陸製のお安いLEDバルブを買ってテストしてみました。お値段は5千円以下ですから、高効率バルブ1セット分です。

 上手く使えりゃめっけもの♪ 万一の場合でも、泣きながらギリギリ諦めもつきます。(笑)




 大陸製ですから、造りはまったく期待してませんでしたが、手元に来たブツは、結構マトモでした。お値段考えたら、かなり良いと言えます。





 LEDバルブは灯体が大きいので、取付けスペースが心配でしたが、出来るだけ寸法の小さい物を選択したおかげで、問題無く装着出来ました♪



※右側



※左側

 いや、問題無かったというのは言い過ぎです。実は最初、装着出来ませんでした。どうやらOリング寸法が大きかった様です。細いOリングに変更して、何とか無事装着完了。


 夜になって、点灯してみると...。

 ま、眩しいっ! まぶし過ぎるッ! 
眩し過ぎて、とても直視出来ません。

 配光がデタラメでロービームがハイビームより眩しく、強烈な光が上方に向かって拡散しています。これで道路走ったら、前方を走行する車や対向車はたまったものでは無いでしょう。

 私自身、リアフォグ点灯して走る輩には殺意を覚えるので(笑)、この状態ではとても走行する気になれません。マヂで交通トラブルに発展しかねないレベルです。(^^;


 リフレクタの反射具合を確認してみると、LEDが斜めになっているため、帯状の光が下側に相当量反射してます。リフレクタの下側で反射とはつまり、「空」を照らしているのです。ロービームはリフレクタの上半分に反射させなければなりません。




 まずはバルブ取付角度調整が必要です。

 H4バルブは取付角度がきっちりしていますが、HB4は車種によって取付角度がまちまちです。ハロゲン球は全周照射なので問題ありませんが、LEDバルブは2面照射なので、バルブの取付角度はリフレクタに合わせて車種毎に調整が必要です。


※LED素子が左右に向くように付ける必要あり


 そこでLED側角度調整しようとしたら、調整機構がありません...。(笑)


 イカスーッ!


 意外にまともな製品だと思っていたのですが、まさかこんな所に罠が潜んでいるとは、この海のリハクの目をもってしても、見抜けなんだ...。だからお安い製品は怖いです。

 ろくな実験も出来ず、4700円もしたLEDバルブがいきなりゴミなの? ゴミになってしまふの?

 くっ、まだだ、まだ終わらんよ...。何か手はあるはず。

 よく見ると、角度はOリング裏側の皿ネジ位置で決めている様子。このネジ穴を開け直して角度変えればいいぢゃん♪



 という事で、適当に穴を開け直してLEDが横を向くように修正し、再度点灯チェック。
 
 眩しいっ! 

 あかんです。





 僅かにマシになった気はしますが、相当多くの光がリフレクタ下側に当たってます。写真は撮ってませんが、当然カットラインのカの字も出てません。とても使える気がしない...。orz


 しかし、ここで諦めたら試合終了です。

 下側に光が行くならば、H4のロービームみたいに下側にシェード作って防止すればよい。ただそれだけの事。

 その分光量は減りますが、元々がハロゲンより相当明るいですから、ま何とかなるでしょう。で試作シェード取付けてみたのがこれ。




 発光部の下半分をガッツリ覆って、リフレクタ下側に光を当てない作戦です。きっとこれで、本来の配光に戻りカットラインも出るはずっ!


 結果、かなりマシにはなったものの、それでも眩しい...。明らかな上向きの光は大幅に減った気がしますが、結構グレアがきつい感じです。下半分を覆うだけでは不足の様なので、更に光量を制限するべく、試作シェード第二弾を作成してみました。




 LED直後のリフレクタに光を当てない様にして、直進する光量を落とす作戦です。結果は...。

 第一弾よりマシになったけど、やっぱ少し眩しいし、その割に必要部分の光量が落ちてる気がする...。カットラインもでず、どうしてもグレアが厳しく出ます。ここまでシェードで覆っても駄目って事は、何か根本原因があるはず。
 

 思うにロービームのリフレクタは、カットラインの上側も「うっすらと照らす」様に設計されています。そうしないと、周辺が見えなくなってしまいますから。

 しかし、元々ハロゲンの光量を前提として設計されているリフレクタに、数倍の光量を持つLEDを装着した事により、本来うっすらと照らす光が設計以上に強くなってしまい、結果的にハイビームの様に眩しくなっていると思われます。

 これは解決が実に難しい。なぜならば、マルチリフレクタの設計そのものの話になってしまうからです。

 つまり、前期アルテッツァにLEDバルブのポン付けは、かなり困難と思われます。今回テストで使用したLEDバルブは、ハロゲンの約3倍の光量を持つ事も理由の一つでしょう。もう少し光量の少ないタイプなら、あるいはここまでグレアが酷くならない可能性もあります。

 LED化実験第一弾は、こうして失敗に終わりました...。orz



 さて、その1でも少し書いてますが、ハロゲンとHID、LEDの色温度と明るさ比較図を参考に載せておきます。
 
 ハロゲンの場合、色温度が上がると急激に暗くなる事、HIDやLEDの明るさがずば抜けている事が分かります。なおHIDとLEDがFET製なのは、私が確認した範囲で唯一適合表にアルテッツァがあったからです。条件付きですが...。(笑)
 


※一番右側が今回テストしたLEDバルブ。棒が明るさで線が色温度を示す。


 さて、リフレクタ原因と思われるグレアが解決出来ないため、LED化は一旦見送りますが、白くて暗くて見難いハロゲン4100Kに戻す気にもなれません。そこでふと思い浮かんだのが、80年代に一世を風靡したイエローバルブ♪(笑)

 H18以降の新しい車には法規上取付不可なので、イエローバルブが使えるのは旧車の特権です。つい勢いで交換してしまいました。(笑) 

 やーいやーい、新しい車には真似できないだろ~♪ (笑)

#自分の車は古いって事を回りに言ってる様なものですが...。orz

 今や回りは白い光ばかりなので、かなり目立って恥ずかしいですが、4100kより見易くなった気がします。ただし明るさに関しては、色合いの関係でそれほど明るく感じません。つか、濃さはともかく、バルブを着色しているのは同じですから。

 イエローバルブが見易く感じるのはプラシーポ効果という説ももありますが、雪国ではイエローバルブもまだ多いらしいですし、老眼にも優しい気がします。

 詳細は、しばらく使ってパーツレビューにアップする予定。

 LED化も、じつは実験第二弾のアイディアがあるので、気が向いたら継続して試してみようと思います。



●オマケ

 現時点で私が直接問い合わせた、アルテッツァに関するLEDバルブ情報です。


・IPF社
 
 適合表は不可となっているのですが、ひょっとしたら装着可能な可能性もあるとの事で、わざわざ車両用意して適合確認してくれました。素晴らしい対応に頭が下がります。

 残念ながら、灯体が干渉するため取付けはNGでした。無理やり装着出来なくもなさそうですが、配光が出ないとの事です。

 結果はともかく、神対応にIPFのファンとなりました。この後に購入したイエローバルブは、当然IPF製です。


・FET社

 取り付けは可能な様ですが、角度調整は必要です。配光やカットラインに関しては、「車検に対応しています。」以上の回答は頂けませんでした。私の確認した範囲で、適合表に唯一アルテッツァがあります。ただし角度調整の条件付きですが。


・スフィア

 適合表は未確認となっていますが、購入事例はある様です。メーカ回答としては、購入者から装着出来なかったという連絡は無いが、それをもって適合という訳にもいかないので、現状では適合未確認という事でした。


 FET社製LEDバルブは、理論上装着可能なはずですが、車検に対応しています以上の回答が頂けないので、配光(グレア)が心配です。小心者なので今一つ踏ん切りが付きません。(笑)

 アルテッツァLED化による配光やカットライン情報ってほとんど見当たらないので、どなたか、人柱勇者様の登場をお待ちしてます。(笑) 


 前期アルテッツァで配光とカットラインがまともに出るLEDバルブって、あるんですかねぇ...。


 もし、実際に使って配光やカットラインが良好なLEDバルブがありましたら、この迷える哀れな子羊にご教授頂けると幸いです。m(__)m
Posted at 2016/09/03 18:49:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | 考察 | 日記

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 昭和50年代の車を、長年に渡り大切に乗り続けて来ましたが、諸般の事情で車検継続を一時中断し、08年10月から冬眠中させてます。  一時期車検1年半付きコ...
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