
旧車の定義が何かと言われると色々あると思いますが、今冬眠中の我が愛車は
昭和50年代製ですから、間違いなく旧車の部類に入ると思います。一応スポーツ系の車種ですが、何せ昔の車ですから、
最低地上高はルキノS-RVより高かったりします。(笑) 外見重視な人から見ると、とてもかっこ悪く見えるでしょう。(^_^.)
車自体はバネ、ダンパ、ホイールに至るまで当時のままの
フルノーマル状態を維持してます。何しろ不人気車で、販売当時から後付パーツが少なく、今ではほとんどワンオフ以外に選択肢がありません。(^_^.) でも一番大きな理由は、
ノーマルが車にとってベストバランスと信じているからです。そんなフルノーマル状態でも、走るのは好きだったので、在りし日には峠やミニサーキットによく行ってました。
という事で、今回は四捨五入すると車齢30年になるフルノーマルの旧車が、そのままの状態で
ミニサーキットを真剣に走るとどうなるかって話をしたいと思います。こんな事する人、日本全国でもそう多くはいないでしょう。(笑) 因みに、自分の車より古い世代の車種を見た事はありません。っていうか、現代の車でも、サーキットをフルノーマルで走ってる人も少数です。
結論から言うと、そこそこ走れます。(^^)v
タイムは、
オートランド作手(ALT)で32秒台にギリギリ入るか入らないか。
モータランド三河(MLM)だと、29秒後半辺りです。全然速く無いですが(笑)、絶望的に遅いという程でもありません。ここを走った事ある人なら分って頂けるかと。今の車とは基本性能が段違いですし、年式やフルノーマルという事を考慮すれば、それ程悪く無いと思います。タイヤサイズも15インチ60という、今時の軽よりプアなものですし。(笑) でも銘柄は、ポテンザのRE01です。01Rや11にサイズ無いのが残念。(泣)
さて、走った感想です。
まずブレーキ。パッドさえそこそこの物に交換しておけば、制動力に不満は出ません。アクレの
ライトスポーツが、超絶お勧め♪ 効きも良く、コントロールしやすく、鳴きもほとんど無く、街乗りでも不満なく、ロータへの攻撃性も低く、ダストも少なめで、フェードもした事ありません。しかも安いっ!こんなバランスの良い、良心的価格のパッド、見た事ありません。ブレーキが根を上げる前に、油温がアウトです。(^_^.)
次はコーナリング。これは苦労します。
とにかく曲がりません。(笑) 進入と立ち上がりで、アンダーに悩まされます。いや、これは車に失礼というもの。私程度のウデでは、曲げるのに苦労します。が、むしろこれは有難い事です。アンダーな車はどうにでもなりますが、オーバ気味な車なんて、危険極まりなく、走れたものではありません。レーシングカーと違い、季節天候ドライバのスキルを問わず一般公道を走る車ですから、リアグリップがどっしりして、
安心してアクセル踏めるって事は、とても大切な要素です。
とは言え、古典FRですから攻め込めばどっかでリバースするのは仕方ありません。しかも、その際のリカバリが結構大変。フルノーマルな足回りなので、限界自体は高くないのですが、タイヤは当時のSタイヤより遥かに高性能と思われるRE01。(笑) このタイヤ、アンダー側での滑り出しはとても穏やかでコントローラブルなのですが、
オーバ側はちょっと意地悪な気がします。(^_^.) なので、進入しくじってドアンダーが出ても、サーキットの道幅なら、咄嗟にラインをアウト側にして、少しステアリング戻してやれば結構何とかなりますが、立ち上がりでリアがブレイクすると、カウンターが間に合わずスピンモード突入って事が良くあります。コーナは、フルロールでバンプラバーに当ててる状態なので、サスに余裕が無いのかも知れません。もちろん、
最大の問題はドライバのウデですが。(^_^.)
では、現代の車と比較してどうなのか? 実はある時、車高調を入れた友人の
RX-8を、ALTでも試乗させてもらった事があります。とても車を大切にしているので、間違ってもスピンやコースアウトは出来ません。かなり気を使って走らせたのですが、それでも31秒後半が出ました。でも走らせている本人は、とてもそんなペースで走っている実感ありません。感覚的には、自分のベストより相当遅いペースです。これには本当に驚きました。
自分の車だと、アンダーとオーバの僅かな狭間を探って走る感じなのですが、RX-8はこの程度のペースだと、ハンドル回すだけで車が勝手に曲がります。リアタイヤがフロントより1サイズ(2サイズ?)太いので、ややアンダー傾向は感じましたが、我が愛車と比べればまったくノープロブレム。もし上手い人が走らせたら、相当なタイムが出る気がします。
という訳で、真剣全力では無いにしても同じドライバが走らせたのですから、大雑把に言ってこれが一般人が走らせた場合の、ライトチューン現代スポーツ車と、フルノーマル旧車との性能差と言って良いと思います。疲れ果てたン十年前の旧車と、馬力も性能も段違いの国産スポーツカーとの差が
約1秒。これが大きいのか小さいのか意見は分かれると思いますが、ある意味貴重な?実測事例です。(笑) 旧車乗りの皆さんのご参考になれば、幸いです。(^^ゞ
★写真:
冬眠中の愛車の在りし日の姿。完全フルノーマル仕様。某サーキットで、クリップに向う途中。ロールが半端ぢゃありません。車高の高さも必見!(笑) でも、そこそこは走れます。
バネもダンパも当時の純正です。足固めてサーキット走ったら、多分ボディが逝きます。タイヤも純正の15インチ60扁平です。50なんて履かせたら、やはりボディが即ヤレそうです。(^_^.) レースでもしない限り、車はフルノーマルがベストバランス♪
最近お気に入りのソニカ君が、果たしてどの程度のタイムが出るのか楽しみです。
Posted at 2009/12/13 18:55:37 | |
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サーキット等 | 日記