
やっと念願の
御BLITZ様謹製R-VIT(i-Color FLASH Ver. 2.1)を取り付けてみました。取付方法やV1.1~3.1の違い、表示状況や設定数値等はパーツレビューに細かく書きましたので、こちらでは実際にソニカに付た状態でのインプレッションを書いてみたいと思います。なお、以下は全て私の場合ですので、他がどうかは知りません。お前の言う通りにやったけど、駄目だったからどうしてくれるんぢゃという様な
文句は、一切受け付けません。
まず表示モードですが、V2.1の場合はデジタル2連、デジタル6連、メータ(表示項目は3種類)があります。色も様々なパターンに設定出来ますが、私はデフォルトで使用してます。
表示モードは、メータが一番見やすく感じました。元々がアナログ派だからかも知れませんが、数値を読まなくても針の位置や動きで状況が直感的に分かるのは、峠を走ってる時でも一瞬の視線移動で済むので便利です。デジタル2連も、普通に道路走ってる時なら、エコランの際にとても役立ちます。
表示項目はパーツレビューに書いた通りですが、速度やタコは元々ありますし(笑)、点火時期やO2、燃圧、ダイアグは、セッティングや故障診断でもしない限り使いません。ギアポジションもCVTですから不要です。(笑) そうなると普段それなりに使える項目は、
水温、インジェクタ噴射時間、吸気温、インマニ圧、ブースト圧、バッテリ電圧、スロットル開度、瞬間燃費、平均燃費、
電動ファン制御(意外に便利)の10種類となります。
ソニカには
CVTの油温センサがあり、R-VITにもAT油温表示の項目があるのですが、何故かこれが使えません。それなりのペースで峠走ると、妙にCVTの油温が気になるだけに、少々残念です。センサがあるという事は信号は出てるはずなので、ひょっとしたら電気式追加メータ流用出来そうな気もするのですが...。
R-VITで
一番不満なのが、操作性です。メータモードの場合、何を表示させるか決めるのはボタンなので、自分の表示させたい項目になるまで、
ひたすらカチカチとボタンを押し続けなければなりません。何しろ表示項目が30種類もあるので、走行中に行うのは避けたいところ。しかも一方向しか進まないので、行き過ぎたら、またカチカチカチカチ....。何でロータリスイッチで変更する様にしなかったのか、実に不思議です。ここは
強く改善を望みたいところ。
画面は
ノングレア処理されていないので反射がきつく、昼間は光の加減で見難い事もあります。そのため、取付場所には工夫が必要です。6連モードは多数表示されて便利なのですが、セッティング時ならともかく、見易さではメータ表示や2連モードに軍配が上ります。なお、メータモードは一応3種類の数値が確認出来るので、結構使えます。
今のところ、基本はメータモードで自分が見たい項目を表示させておき、左上に吸気温、右上に平均燃費を表示させるスタイルです。今後使い込むに従って、変わるかもしれませんが。
ピークホールド機能ですが、常時全項目(30種類)に対して効いている訳では無さそうです。デジタル2連、デジタル6連、メータ表示で設定している項目に対してのみ、ピークが記録される様です。それ以外の項目は、メータモードで表示させておけばその間だけのピークが記録されます。
例えば、点火時期をどのモードでも選択していない場合、ピークは記録されません。しかし、メータモードで表示させたら、その時のピークが記録されます。つまり、停車時に一瞬でもメータモードにしたら、その時のピーク値は記録されますが、あくまでその一瞬の間のピークであり、本当のピークではありません。表示項目に設定していない項目のピークを取得したいなら、メータモードでずっと表示させておく必要があります。
さて、今回R-VITを取り付けて150Km程走ってみたのですが、ソニカの色々な事が分かりました。各項目毎に、自分の備忘録も兼ねてまとめてみたいと思います。
・水温
ソニカには水温計が無く、代わりにワーニングが付いてますが、このワーニングが消えるのは水温50度(45度だったかも?)でした。通常走行だと、水温は95度前後になります。ソニカのサーモスタット開弁温度は84度+-2度であり、97度で全開なので、季節要素を考えるとやや高めな気もします。因みに外気温は8度でした。Bレンジにして峠を流してみると、
水温は100度を突破し、ピーク値は103度でした。夏が心配です。(^_^;)
・点火時期
ピーク値は21でした。アクセル踏み込んでブースト掛けると、ゼロ付近やマイナスになる時もあります。って事は、
もしかして遅角? 単なる動作チェックでちらっと見ただけなので、まだきちんと確認してませんが、
ターボでレギュラーだから、ノッキング対策なのかも。もしこれがROMのマップでなく、ノックセンサによる遅角だとしたら、ハイオクで若干パワーアップの可能性があります。ただし、マップ制御ならパワーアップの期待は出来ません。この辺りは、またその内色々試してみようかと。
・インジェクタ噴射時間
今回はメータモードでの適正値探すだけで終わり、あまり細かい動きのチェックはしてません。メータモード場合、設定を24辺りにすると、全開でほぼ100となります。アイドル時は6~8前後。うまく使えば、エコランに役立ちそうです。噴射時間が知りたい場合は、設定値を0にすると1mSECになりますが、メータは振り切るのでデジタル表示が良いでしょう。ほとんどの人は、インジェクタ噴射時間なんて興味無いと思いますが...。
・吸気温
今回チェックしたかった重点項目です。果たしてソニカのインタークーラは役立っているのか否か? ソニカの吸気温センサはインマニ圧力センサと一体型であり、スロットルボディの直後に付いてます。つまり、ここの温度をR-VITは表示しているはずです。結果ですが、外気温8度で通常走行の場合、常時40度前後。Bレンジで峠を流した時のピークは、77度でした。真夏にこの数値ならば優秀と言って良いですが、冬でこれは...。単純計算で+30度足すと、通常走行で70度、峠で107度になります。これはちょっと高過ぎでは?
インタークーラの効果判定は、夏までおあずけです。(^_^;)
・インマニ圧力
その名の通り、インマニの圧力です。アイドリングで-0.55前後。通常走行なら0以下ですが、上り坂等で少し負荷が掛かると即+側、つまりブーストが掛かります。通常走行レベルだと、+0.2位でしょうか。回転数は2000rpmも回ってないのにブーストが掛かるとは、現代のターボ恐るべし。(^_^;) ターボラグなんて、もはや過去の言葉ですな。なお、ピークは+0.84でした。
ヲヂサンの世代は、ブースト圧の基本が0.5という時代なので(笑)、意外なハイブーストにびっくり。なお、メータは0.5までしか無いので、数値は表示されても針は振り切りです。(笑)
・ブースト圧
ソニカは適合対象外の項目ですが、普通に表示されます。数値を見ても、ソニカ適合のインマニ圧力とアイドリングもピーク値も同じなので、問題ないと考えて良いでしょう。NAや、ターボでも通常走行ならインマニ圧力計が便利ですが、ブースト計はピークが2.0まであるのが、違いと言えば違いでしょうか。ブーストアップとか全然興味無い私は、インマニ圧力計で十分です。(笑)
・O2センサ(フロント側)
O2センサの電圧が表示されます。この数値はECUにフィードバックされるものですから、ノーマルで普通に乗る限り、普段の数値をチェックしておいて、センサの故障かどうかの判断にする程度でしょう。本格的にチューニングするとなると、色々関係してきますが...。
・バッテリ電圧
停車時で、ほぼ常時14Vです。これも時々確認して、普段との違いが無いかどうかチェックする程度でよいでしょう。ピークは14.3Vでした。
あ、走行中の電圧確認を忘れてた。(^_^;)
・スロットル開度
読んで字の如く、アクセルペダルの踏み具合です。私の場合、通常走行だと常時15%以下でした。発進加速時が12~14%で、定速走行で8~12%位です。ちょっと強い加速が欲しいなって時で、大体20%程でした。
・ギヤ位置
ソニカは適合対象外項目ですが、ちゃんと表示されます。(笑) CVTとは言え、RSLにはマニュアルモードもあるので、内部制御信号には仮想の段数があるのかも知れません。その証拠に、R-VITの表示は6速までなのですが、何とピーク値は7速になってます。RSLもRSも燃費は同じですから、CVTの制御もほぼ同じと考えて良いでしょう。という事は、自分で選択出来るか出来ないかという違いがあるにしろ、RSも7速相当のギヤ比になると考えて良いと思います。
※うちのカピちゃんはRSです。
・燃圧
適合対象外項目です。これもインジェクタ噴射時間同様設定が必要ですが、興味も時間も無かったので、今回はまったく触っていません。今はでたらめな表示がされており、メータも振り切ってます。(笑) また時間があったら、設定値を探して見る予定。
・ダイアグ
ダイアグで出た故障信号数が分かります。今回は特に触ってませんが、ここに何か表示されたら、まずい事が発生している可能性があるので、ディーラでダイアグチェックしてらった方が良いかも知れません。
・平均燃費
これは燃料係数設定が必要で、適合表だとソニカは750となっていますが、実際に使ってみたらとんでも無い数値が表示されました。(笑) どうやら適正値は500前後になりそうです。キーオフでリセットされるため、乗る都度平均燃費チェック出来るのは便利ですが、エンジン停止するとリセットされるので、継続して測る事が出来ません。(^_^;) それは純正燃費計に任せるしかない様です。設定値に関しては、何度か燃費チェックした結果と比較して補正し、最適値を割り出そうと思います。なお、平均燃費はメータ表示出来ません。デジタルのみです。
・瞬間燃費
そのまんま、瞬間燃費です。メータ表示だと針が動くため、感覚的に燃費変化が非常に分かり易いです。純正と違ってレスポンスがよく、瞬時に数値が変わります。ただし、係数設定が必要であり、上述の様にメーカ指定値は750ですが、実際には500付近になりそうです。そう言えば、ソニカはアクセルオフにすると20Km/h以上(ロックアップ状態)では燃費計が99.9Km/Lになりますが、これが
嘘だという事が判明しました。(^_^;) 何と45Km/h以下になると、燃料吹くのです。だから、実質燃料カットされるのは45Km/h以上となります。インジェクタ噴射も確認したので、間違いないでしょう。ひょっとしたら、これが平均燃費計の誤差の原因かも? と思ったのですが、延々600Kmとか800Kmを高速で走った時も2Km/L以上誤差があったので、関係ないか。(^_^;)
・電動ファン制御
使う事無いと思っていたのですが、実は意外に便利な機能でした♪ 峠を流すと当然水温上がります。エンジンやCVTの油温も上ってるはずなので、時々クールダウンのため50Km/h程度にペース落としますが、すると水温がジワジワ上昇~。(笑) 走行風が減るので、速度落とすとしばらくは水温が上がるのです。(^_^;) ソニカのラジエータファン作動開始温度はチェックしてませんが、98度位では動作してない様子。そこで、少しでも冷却を助けるために、動作開始温度を85度辺りに設定すると....。あら不思議、ファンはほとんど常時作動状態になります。(笑) 無論、普通の走行ではそんな必要ないので、設定をOFFにすればノープロブレム。
以上、ざっとソニカでチェックした項目をまとめてみました。
また別途日記ネタにしますが、R-VIT取付記念&オイル交換もしたので、やっと峠もそれなりに流してきました。そこで感じたのが、油温計の必要性です。もちろん油圧計も必要ですが、まともなオイルさえ使っていれば、油温が上り過ぎない限り油圧は下がりません。しかも、油温上り過ぎたオイルは回復しないので、交換する必要があります。翌日、例え油圧が掛かっていても、そのオイルはダメージを受けているのです。なので、どちらか一つと言われたら私は油温計を選びます。冬眠中の愛車には、油温/油圧両方付けていたのですが、峠やサーキット走る時に気になるのは油温の方でした。
CVTも結構油温上りそうなので、油温計が欲しいところ。純正のセンサが付いているので、何とか上手く応用して信号取れると良いのですが...。R-VITでこの辺りが直接拾え無いのが残念っす。
御BLITZ様、何とかしてくれないかなぁ...。