仙台ハイランドには、
日本で唯一の実車用ドラッグ(ゼロヨン)コースがあります。
そこで初開催された
ラジコンカー最高速チャレンジに参加してきました。内容は0~200mでの最高速アタック。つまり、加速区間200mで一番終速の速い人が勝ちとなります。
終速勝負なので、スタートシグナル点灯して10秒後に発進でもOK。反射神経の落ちたヲヂサンに優しいレースですね。(笑)
なお、今年の仙台ハイランドドラッグコースは、震災の影響で200mまでしか使用出来ないそうです。
参考として、一般市販車の0~200m記録は以下の通り。プロドライバーの土屋氏、服部氏が、ローンチコントロール無しで出した記録です。
・フェラーリ512TR(425ps):8.82
・NSX-R(280ps) :8.302(400m:12.783)
・エボIX(280ps) :8.111(400m:12.672)
・コルベットZ06(511ps) :8.073(400m:12.185)
・ポルシェ911(480ps) :7.903(400m:11.916)
・GSX1300R隼(175ps) :7.165(400m:10.827)
いやぁ、軒並みゼロヨンが12秒台とか、信じられん速さ...。(^_^.) 私が現役でバイク乗っていた、80年代~90年代の400ccだと大体13秒台ですから、勝てません。(^_^.) この頃の車だと、14秒~15秒位ですかねぇ。
NSXとエボは、馬力の割りにとても健闘してます。倍近く馬力差のあるコルベットと、0.04秒程度の差とは驚き。隼がブッチギリなのは、当然と言えば当然。映像見ても加速は狂ってます。(^_^.)
がしかし、私の記録は7.138ですから、
隼より速いではありませんか。(^^)v
しかもこれはスロースタートでの記録ですから、
全力加速ではありません。って事は、少しはえばってもいいのかな?
マシンは、以前より伊豆のサイクルスポーツセンターで開催される「インセイン(狂気)」というレースに参加していたので、その時の物をほぼそのまま使用しました。
基本的にほとんどの人は「DD(ダイレクトドライブ)」というシャシを使うのですが、私はツーリングカーでの挑戦にこだわって出場し続けてました。シンプルでロスが少なく軽量で低重心なDD車に、何度乗り換えようと思った事か。(笑) しかし、それでもツーリングが最速と信じて挑戦を続けてきたので、今回も迷い無くツーリングカーです。
なお、インセインは250mオーバルコースですが、今回は直線。しかも路面はアスファルトなので、スポンジタイヤが使えるのは絶大なメリット♪ 今まではゴムタイヤを遠心力に耐える様自分で加工した物なので、バランス取りが大変でした。アスファルトの直線はいいなぁ。(笑)
そんな訳で、出場に向けて準備を進めている最中、駆動系の調整のためにモータ回していたら、ブローさせてしまいました。しかも先週...。(^_^.)
何とか代用品を入手したのですが、使った事の無いモータなので、まったくデータがありません。シャフト径も違うため、業者さんに無理を言ってピニオンギヤをワンオフしてもらいました。そしてぶっつけ本番で使用です。こんなの初めてぇ~。(笑)
で、金曜夜に出発して土曜朝に仙台ハイランド到着。嗚呼、仙台は遠いわ...。
集まった面々は、ほぼインセインでそれなりに結果を残してきたメンバーばかり。翌日にはバイクのドラッグレースが開催されるらしく、ハーレー系も沢山来てました。
コースを見た印象は、「でかいっ!」でした。幅も広く、安心感があります。
愛知県から延々800Km近くを、一人徹夜で運転して疲れ切っていたのですが、
いきなりテンションアップ♪ ここならきっと、オーバルでは出来なかった全開に出来るぅ~♪
インセインはAMBのポンダで計測しますが、仙台の計測はドラッグコースの光電管をそのまま使うので、そのために延長した翼端板が問題無く機能するかどうか、まずは計測点(60ft、330ft、660ft)前をゆっくり通過。
すると、660ft前でマシンがとまりました。(^_^.) どうやら電波が届かない様子。
2.4Ghzは意外に飛びません。止む無くコース途中で操作する事に...。
これは大きな誤算です。
・1ヒート目
まずは路面状況も分からないので、ドラッグの記録を出した時に使用した比較的ローパワーなモータを使用。それでも、ドラッグセッティングなら0~100km/hは2秒以下で到達します。これを比較的高速向けにセットして、更にスタートで駆動系を壊さない様にゆっくり加速。あくまで様子見です。計算到達速度は141Km/h。
何しろ初開催なので、これが速いのか遅いのか分かりません。(^_^.)
まぁ、速度もほぼ計算値が出ているので、大丈夫でしょう。なおMCの方は、
ドラッグの大会でもよくMCされてるそうです。
・2ヒート目
モータを買ったばかりの本戦用に交換し、ギヤ比も変更してまずはある程度の
記録を目指します。計算到達速度は177Km/h。モータトルクが1ヒート目と段違いなので、スタートで駆動系を壊さない様にゆっくり加速。
思ったより速度が伸びません。しかしモータの最高回転数をチェックすると、ほぼ計算値まで回っています。て事は、モータは計算値まで回ってるのに、速度が出てないって事? ロガーの誤差にしては大き過ぎるので、タイヤのスリップロスか、何か計算に問題があるのか? これは今も謎です。(^_^.)
#因みにこのタイムでも、実車でも決して遅くは無いそうです。
・3ヒート目
マシンの調子は悪くないですから、セッティングを変更してラストの勝負をかけます。どこまで伸びるかは、モータ次第。(笑) 加速も、前のヒートよりかなり握っていきました。映像見ても、加速が全然違います。いつ駆動系が壊れるか、ハラハラドキドキ。(笑)
余談ですが、ゼロ発進時で全開にすると、「バチンッ!」という音と共に、その場でリアデフが捻じ切れ、ギアも舐めます。ピニオンも曲がります。(笑)
という事で、ラストラン!
あちゃ~。いい感じで速度が乗ったところで、突然マシンが宙を舞い、本当に
ラストランとなってしまった...。(^_^.)
丁度離陸ポイントで見ていた方が言うには、路面の繋ぎ目で飛んだそうです。
マシンは計測ポイントの光電管の上を通過し、計測不能~。
1/10スケールですから、例え5mm程度の段差でも、実車なら5cmの段差に
音速以上で突っ込んだ事になります。そりゃ空も飛ぶわな。(笑)
※これが路面の繋ぎ目
区間タイムを見ると、それなりにいい線いきそうだったらしいので、実に残念。でも、原因がマシンの問題で無かったのは不幸中の幸いでした。
という事で、若干不完全燃焼とはなりましたが、RCカー0~200m優勝&最高速記録を達成しました♪ ドラッグと合わせると3冠です♪ あ、推定160Km/h以上でクラッシュしてるので、クラッシュ速度入れると4冠かも?(笑)
※
0-40mのドラッグ
※日本記録保持の実車ドラッグマシンと勝負
・余談
当日は実車(車、バイク)の計測も続々来てました。やっぱ迫力が違います。
これはS30。1ヒート目は、この車と良い勝負です。
ドラッグスリック履いたS13。2ヒート目はこれより速いタイムが出てます。終速は少し負けますが。あ、最高速勝負だから、終速負けたらダメぢゃん。(^_^.)
ブルーパンサーのトップフューエル。そこにあるだけで、近づき難いオーラを放ちます。
エンジントラブルか、途中で加速中止していますが、これには絶対に勝てる気がしません。
(^_^.)