
ナビはあまりに便利過ぎるため、地図が読めなくなったり方向感覚が無くなる事が怖かったので、今まで買いませんでした。がしかし、昨今はナビ装着率が非常に高くなり、複数で移動する場合に私が足手まといになるのは申し訳ないので、とうそう装着を決意。歳のせいか、最近は帰り道を覚えきれなくなりつつあるのも理由の一つだったりします。(^_^.)
という事で機種選定ですが、これは最初からポータブルタイプと決めてました。インパネ装着は取付が面倒ですし、お値段も高くなります。その点ポータブルは取付楽々ですし、車外で使えるのは意外にメリットが大きかったりします。
そんな訳で、今年の9月頃に特価5000円で発見した際、迷わず購入しました。それがユピテルのYPB507siです。地図は2012年版ですので、とりあえず問題無いでしょう。
以来数ヶ月使ってみましたので、その感想を書かせて頂きます。
一言でまとめると、極めて便利でコストパフォーマンス高いです。無論、一桁~二桁違う普通のナビと比較したら若干劣る部分もありますが、価格差考えたら問題になりません。時々、こういったお安いポータブルナビと高価なナビを比較する妙な人がいますが、何か勘違いをしているとしか思えません。例えるなら、フィットとポルシェは比較せんでしょ、普通。(笑)
YPB507si君の使い勝手ですが、起動~衛星捕捉までは通常20秒~30秒ほどです。操作は全てタッチパネルですが、動作は確実でレスポンスも速く、ストレスとは無縁。画面も綺麗で地図も見やすく、表示面に不満はありません。
目的地検索方法は何種類かありますが、店舗等なら電話番号検索がお勧めです。個人宅だと住所入力がメインとなりますが、50音で表示される地名を選べば良いので、それ程手間ではありません。ただし、この場合は住所の場所まで行くだけなので、当人の家は表札等で確認する必要があります。
フリーワード検索機能もありますが、名前が少しでも違っていると該当無しとなるため、少々不便です。これは大いに改良を望みたいところ。ただし、検索自体は早くて快適です。
ルート選定については弱点と言えるでしょう。かなり残念なレベルです。基本ロジックが、最も曲がらずに行けるルートピックアップするだけなので、道幅や周辺状況は一切考慮されません。郊外ならばともかく、都市部では最良ルートとならない可能性があります。例えば、土地勘があれば10分で到着する様な場所でも、わざわざ大混雑する駅前を通り、数十分も渋滞の中で過ごすハメになりかねません。
田舎の場合は、道路とは名ばかりの細い道に誘導される事もあります。
VICSやビーコンも無いので、渋滞情報も分かりません。知恵と勘と経験を総動員して、自己責任で回避するしかありません。(笑)
一応迂回ルートも表示されるのですが、今のところ参照した事はありません。ナビのルートが何となくおかしいと思った場合、自分が最適と信じる道に行く事が大切です。案内ルート外れても、即座にリルートしてくれますから、迷子になる心配はありません。なお、地理不案内等で自分の信じる道が無い場合は、素直にナビの案内に従えば目的には着きますから、心配無用。
ルート案内は、標準だと積極的に有料道路を組み込みこんできますので、下道を使いたい時は注意が必要です。明確に一般道を指示しないと、気付いたら料金所入り口なんて事があります。(^_^.)
そんな訳で、ルート選定はいまいちな側面もありますが、使い勝手は大変優秀です。何と言ってもレスポンスが早いのは大きな美点! 画面拡縮や表示位置変更等の操作にリアルタイムで追従するので、ストレスを感じさせません。安全運転にも貢献しています。
ルート案内が開始されると、画面が二分割表示となり、左が地図(50m)、右は通過ポイントとなる交差点やIC等の名前と距離が表示されます。曲がる地点の700m、300m手前で音声案内があり、50m手前位で右側が自動的に拡大図となります。道路の詳細と自車位置が刻々と表示されるので、交差点が連続する場合でも曲がるところが分かり易くなっています。
ルート途中で経由地設定も可能ですが、これは操作が少々面倒です。まず目的地を設定して案内開始後、経由地を検索して設定し、再度案内開始が必要です。3箇所あれば、3回この操作を繰り返します。設定順も大切で、遠い順に設定しなければなりません。なお、経由地は最大で5箇所まで設定可能です。
先にも述べましたが、ルート案内で道幅は考慮されないため、時にはすれ違いすら困難な細い道へ無慈悲に容赦無く誘導される事があります。道幅指定なんて機能も無いので、細い道が苦手な人は注意が必要かも知れません。
私も1度、葬儀の際の親族乗せて火葬場に向かう際、普通車の幅ギリギリ位で、すれ違いなど絶対に無理な道に案内されました。親族が火葬に遅れる訳には行かないので、対向車が来たらどうしようと思いつつ途中まで強引に進んだのですが、四つ角で直角に曲がれとの指示が...。
冷静に周囲を見回すと、どう考えても自動車の通る道路でなく、畑や田んぼの中の歩道にしか思えない...。もう物理的に無理! 絶対無理!(笑) Uターンやバックも出来ず、ナビも当てにならない以上、頼れるのは己の勘と方向感覚だけ。この時は幸い何とか間に合いましたが、噂に聞くナビの怖さを体感しました。
なお、YPB507君の名誉のために補足すると、これはナビのせいでなく元データである地図のせいです。日本の地図は国土地理院を始め、ゼンリンや他の団体が製作してますが、それぞれ個性があります。また、地図のその部位を担当した人の個性も出るそうです。(^_^.) この地図情報の道幅が不正確だったりすると、こういう事が起き得ます。
残念ながら、車速センサやGセンサ等は搭載していないので、衛星電波の届かないトンネル等では使えません。例えば名古屋高速を上社で降りたい場合、トンネル出口近くなので場合によってはナビの電波再補足~案内が間に合わず、折り損なう可能性もあります。もっともナビですから、行き過ぎてもリルートして案内継続してくれます。
土地勘の無い出先でGSや飲食店、コンビニ等を探す場合、周辺検索機能が実に重宝します。条件を指定すると、近い順に候補をピックアップしてくれるので、そこから選ぶだけ。地図表示で自分の進行方向かどうか確認すれば、逆方向に延々走るなんて事もありません。なお店舗は入れ替わりがあるので、注意が必要です。特にGSは地方に行くと、無くなっていたり別の店舗になっている事が少なからずありました。これもご時世ですかねぇ...。
案内を開始すると、到着予定時刻が表示されますが、これは一般道だと約30Km/h、高速だと90km/h前後で単純計算した時間と思われます。参考にはなりますが、それ程信用出来ません。
ユピテルの製品らしく、オービスや取り締まりポイント情報も案内してくれます。が、探知機も装備しているので両方が煩いのが欠点。設定で切る事もで気ますが、アラートですからそのままにしてます。
ポータブルナビなので、ワンタッチで車両から取り外して気軽に持ち運べるのは、大きなメリットです。複数台で移動中の休憩時に、皆でルート確認出来ますし、車を降りての観光地巡りにも役立ちます。宿で、翌日の予定を組むのも楽々♪
内蔵バッテリはフル充電で2時間程持ちますが、車外で使う場合はマメに電源切った方が良いでしょう。USBケーブルで充電出来るので、長時間使うのであれば外部電源等を用意した方がベターです。
安全のため、走行中は縮尺変更と地図移動のみ可能です。検索等は出来ません。これは外部電源接続で判断しているので、走行中に電源プラグを抜くと普通に操作出来てしまいます。安全のためにも、走行中は電源を抜いてはいけません。
ナビ以外の機能として、ワンセグや音楽/写真再生機能がありますが、使ってないので割愛します。
取り敢えず安くて簡単に使えるなナビが欲しいという方には、お勧め出来ます。まだナビを持っていない方がいたら、買っても損は無いでしょう。飲み会1回分のコストで、即座にナビ生活が始まります。
かなり便利ですよ♪