
まだ暑かった7月末、Mさんの手によるオーダ車高調が、アオテッツァ君に装着されました。涼しくなった頃に実走セッティング(現車合わせ)と運転アドバイスをして頂く事になったのですが、もう心は自己ベスト軒並み更新です。(笑)
早速翌日から様々なコースに出撃するも、オートランド作手(8/8 32.748)やモータランド三河(8/1 52.372)、美浜サーキット(9/5 51.161)、YZサーキット(8/29 45.396)という状態...。
自己ベスト更新どころか、ALTで+0.5秒、MLMで+1秒、美浜で+2秒、YZに至っては+3.5秒という悲惨な結果に終わりました。(T_T) 季節要因は考えられますが、ALT、MLM、美浜は車高調変更前にも走っており、大差ありません。美浜に至ってはその時と比較しても約1秒落ち...。ハンドリングもリアが流れ易くなった様な感じで、運転が若干難しくなった様な気すらします。
もしかして、
抜けた車高調でずっと走ってたから、変なクセが付いてまともな車で走れない体になってしまったのか...?
#これはマヂで心配でした。(^_^.)
タイヤ(ナンカンNS-2R)の状態もあまり良くなかったので、念のため9月にフェデラル595RS-Rに交換。涼しくなってきた事もあり、この機会にMさんに現車セッティングをして頂く事となりました♪
595RS-Rは未体験なので、セッティング前に
タイヤと人間の慣らしを兼ねて作手に出撃。新品&多少涼しくなった効果で、きっとタイムは大幅アップ間違い無し!
しかし世の中そんなに甘いはずも無く、タイヤ交換前とほぼ同じ32.700。車高調換えてもタイヤ交換しても、タイムに変化が無いってどういう事よ。(笑) 俺って馬鹿なの? 死ぬの?orz
悪い事は続くもので、車高調セッティング予定日が雨...。セッティングは延期して頂いたのですが、既に5時間パック予約しているので、
雨の中を5時間250周、きっちり走って来ました。(笑) これはこれで、結構楽しかったです。
え~、ちょっと長かったですが、ここまでが不思議体験前のあらすじです。車高調換えてもタイヤ換えても、タイムにまったく変化無かったというのが、大切なポイントです。(笑)
日を改めてセッティング&運転アドバイスの当日。先にコースに到着したので、まずは少し走ってみました。と、何故かこの日はいつものリアが出る感覚が、ほとんどありません♪ しかしタイムはほとんど変わらず、ベストは32.621。多少アップしていますが、新品タイヤと気温要素を考えれば、誤差の範囲でしょう。
そうこうする内にMさんが到着されたので、まずはご挨拶して早速走って頂く事となりました。すると3周目でいきなり31.996...。えっ? 9月のこの時期に、ファミリーカー仕様のアルテッツァでいきなり31秒台入り?
Mさんは若かりし修行時代、某メーカ車のチューンで有名な某ショップでデモカードライバやっていたとの事ですが、この瞬間にウデの差というものをきちんと理解出来ました。(笑)
ALTのアルテッツァランキング見ると、31秒台はタイヤが標準より1~2サイズ太いく、エンジンも2200とかターボ、スーパチャージャ仕様がゴロゴロいます。しかも季節はほぼ11月~1月に集中。
にも関わらず9月末に、自分のファミリーカー仕様アオテッツァ君で31秒台が出た事に驚きを隠せません。生涯2度目のオーナ殺しを喰らった瞬間でした。(1度目は谷口選手)
なお、数分前に走った自分のベストは32.621です。大事な事なので、二度言いました。orz
1周32秒程度のコースでタイム差0.6秒以上は、もう言い訳のしようがありません。自分の未熟さを痛感します。Mさんが降りられてのコメントは、「セッティングは今の状態でほぼベストです。非常に乗り易くて、自分で言うのも何ですがとても良い出来です。」との事♪
タイムだけを詰めるならまだやれる事は色々あるらしいのですが、私の希望である街乗り~峠~サーキットまでフルカバーという部分が犠牲(主に街乗り領域)になるそうです。アオテッツァ君はファミリーカーですから、それはNG。つまり、最初の状態がベストセッティングでした。
以上、現車合わせは何もする事なく開始2分(ALT3周)で終了。(笑)
次に、Mさんの隣に同乗させて頂きました。まず1コーナ進入から違います。タイヤが潰れてる? グニュっという感触が、助手席にいても伝わります。これには驚きました。時折他のブログで、「タイヤを潰す」という表現を見かけますが、その意味(というか状態)を初めて経験しました。
あと、車がロールするのを感じます。何故か今まで、自分の車がロールして走っているという感覚があまり無かったのですが、ちゃんとタイヤが粘ってロールする感じが伝わってくるのです。これもアオテッツァ君では初体験。これが、本物のドライバが本物の足で走る時の挙動なのか...。
続いて、私が走りました。タイムはいきなり32.317のミラクル! 何と数十分前に走った時より0.3秒以上タイムアップし、あれ程厚かった32.7秒の壁をあっさり突破♪ とは言え、31秒台で走れるアオテッツァ君の性能をまったく活かせていません。
「怯えろ! 竦め! モビルスーツの性能を活かせぬまま、死んでゆけっ!」という、我が尊敬するノリス大佐の声が聞こえてきます...。orz
そこで走りを見ていたMさんからアドバイスを頂き、再度コースイン。何と32.120までタイムアップしました。真冬にZ2★出した自己ベストを軽く更新ですが、まだまだアオテッツァ君の性能を活かせていません。
ただこの辺りからMさんの横で感じた、2コーナの立上がり付近でリアがぐっと沈んでタイヤが粘りながら車体がロールする感覚を、わずかに感じる様になりました♪
車高調換えてもタイヤ換えても、タイムは32.7秒付近で頑なに変化しなかったのに、この日の3hパックでベストはあっさりと32.058までアップ。一体ナンなんだ?
いや、分かっている、分かっているさ、ペンチノン...。(笑)
結局は全て乗り手次第という事。分かっているはずなのに、分かっていなかった様です。
自分がこの辺りだろうと思っていたものは、自分が勝手に作った見えない壁だったのかも知れません。
タイムだけ見るとMさんのベストと0.1秒差まで近づいたのですが、Mさんは私が同乗した状態で32.180というタイムを出していますから、一人で走ったら軽く31.8秒台に入るでしょう...。曰く、Z2★で真冬に走れば31秒前半は狙えそう。ひょっとしたらギリギリ30秒台に入れるかもしれない。との事。
当初のALT目標タイムは31秒台に入れば良いというものでしたが、今のアオテッツァ君の性能に対して、それでは低過ぎる様です。
ドライバの腕不足で、まだ新車高調の性能を十分に引き出せていませんが、その実力の片鱗を僅かに知る事が出来ました。
で、やっと不思議体験の話です。(笑)
まず1つ目
・何もせず突然タイム0.3秒アップ
直前のベストは31.6秒台だったのですが、Mさんの横に同乗してから走ったら、いきなりタイムアップしてました。特に何かアドバイスがあった訳でもありません。ただ、今まで色々な方の隣に乗せて頂きましたが、今回は鈍感な私でも明らかに車の動きが違う事が分かりました。そのイメージがプラスに働いたのかも知れません。
2つ目
・最終的に0.6秒タイムアップ
最初の32.6秒の時、今日これ以上の大幅タイムアップは難しいかなと思っていました。が、Mさんと少し会話してアドバイス頂いたら、当日ベストは32.058。ALTを走っている方なら分かってもらえると思いますが、何もせずあそこでいきなり0.6秒アップってのは、ちと考えられません。ラジアルからSタイヤにすれば可能かも知れませんが。(笑)
真冬ならともかく、この時期だと自分でも少々信じられないタイムです。一体今まで、どれだけロスの多い運転をしていたんだかと、自分の未熟さを痛感します。でも、今なおその違いが何なのか分かりません。orz
どうかこのタイムが夢幻でありませんように...。
3つ目
・何故かリアが出なくなった
それまでは、リアが出易くて少々悩んでいたのですが、何故かこの日はそういう挙動がありませんでした。もちろん、車側は一切何もしていません。
ただしこれは少しだけ思い当たる節があります。雨の中5hパックで走った事により、ひょっとしたら自分の中で操作の荒くなっていた部分が、いつの間にか矯正されたのかも知れません。だとしたら、雨天走行の効果は絶大と言えますし、定期的にやる必要があるかも知れません。
近い内にALTに再度行く予定ですので、どうかこの時の走りが夢幻でなく、また再現出来ますように...。
次回もしタイムが以前に戻っていたら、しばらく立ち直れないかも。(^_^.)