●参加の経緯と当日概要
Kawboyさんからお声を掛けて頂き、アルテッツァが多数集まるという走行会に参加してきました。場所は我が家から約340km彼方の本庄サーキット。
少々遠いですが、中々他のアルテッツァを見る機会が無いので、トコトコ走って行きました。
現地に到着すると、Kawboyさんを初めとするアルテッツァ軍が勢ぞろい! 参加台数だけでも15台程いました。単一車種では、当日最大勢力です。前世紀に発売された古い車なんですけどねぇ。(笑)
この付近、全部アルテッツァ(笑)
本庄は初走行となりますが、事前にKawboyさんが色々教えて下さり、慣熟歩行もご一緒にしてコースのポイントをアドバイスして頂き、実に助かりました。通常は走行ペースが上がるまで7周~8周程かかるのですが、お陰で4周目には49秒台に突入し、5周目に当日ベスト(48.963)が出ました。はい、初走行の5周目がベストラップです。
合計4枠走ったのですが結局走行5周目のベストを更新出来ずしまい...。普通なら多少慣れてタイムアップすると思うのですが、
半日走ってもまったく上達してないという事か。orz
●走行結果分析1(映像確認)
という事で、タイムアップしない自分の情けなさを
少しでも正当化するため(笑)改善するため、ちとマジメに走行結果を分析してみました。分析対象は朝1で何故か出た自己ベストと、午後一(最終枠)で出た2ndベストです。
まったく不慣れな状態の方がタイムが良くて、ある程度走った後でもタイムアップしなかったのは何故か?
まずは走行動画(ドラレコ画像)を比較してみました。
上がベストラップ、下が2ndベストです。
看板や縁石、シグナル等を比較の目安にすると分かり易いのですが、パッと見ほそれほど違いありません。シフトタイミングまで一緒です。(笑) やはりまったく上達してないって事か。いや、タイム落ちてるのだから、むしろ劣化してる?orz
それならタイムもほぼ同じはずですが、遅くなっているからには、何か理由があるはずです。でよくよく見ると、ゴールであるシグナルポスト通過が2ndベストの方が少し遅い。
スロー再生してみると、第二ヘアピンのダンロップ看板や、シケイン進入までは微妙に2ndベストの方が速く見えます。
しかし、最終コーナにある赤いコーンを見ると、一気に2ndベストが遅れているという状態。
つまり、こんな私でも多少はコースに慣れてタイムアップしているものの、シケイン以降が遅いので結果的にタイムダウンしているという事か?
何となく謎が解けてきました。
●走行結果分析2(ログ確認)
続いて、ロガー解析データを検証してみます。
「講師」と表示されている方が1stベストです。これはLAP+の機能で、比較したいタイムを「講師」として指定すると、予め設定されたセクタ毎に最高速/最低速を自動的にグラフ化してくれると同時に、加減速や横G、区間タイムも比較してくれる優れもの。つか、自分の下手さが如実に分かってしまうサディスティックなソフトです。(笑)
まず速度グラフを見ると違いが一目瞭然! セクター1~5はともかく、セクター6が全然違います。コースでいうと、最終~1コーナ手前辺りでしょうか。ここで最高速が約10km/hも違うのです。
続いてタイム差比較グラフ見てみましょう(縦軸がRuntime)。これは中心より下だと基準タイム(今回はベストラップ)より速い、上だと遅いという事を表します。つまり、どこでどの程度速かったり遅かったりしたかが分かります。
これによると、セクター3の途中まではむしろ2ndベストの方が速く、およそ0.35秒のアドバンテージがあります。
しかし! そこからどんどんアドバンテージが減って、5セクタで±0に...。
6セクタでは一気に逆転して、最終的に0.25秒程のビハインドとなりました。orz
この結果から言えるのは、私の場合シケイン抜けて最終コーナが激遅という事です。orz
これには心当たりがあります。というか、思わず納得しました。実はここ、敢えて多少余裕を持って走っており、攻めきれていません。(マヂ)
というのも、本庄の鬼門だからです。
どんなコースでも、大抵は鬼門とも言うべきクラッシュ多発エリアがあります。西浦なら立体交差手前、モーターランド三河ならバックストレートエンド、作手なら上りブラインド等々。
ある程度慣れた状態ならば少しずつ詰めていけますが、いきなり詰めると大惨事に直結しかねません。しかし、詰めないとタイムアップしません。実に悩ましい。(^^;
本庄ではシケイン抜けた後がまさにそれ! 朝のミーティングでも注意がありました。縁石が高いので、タイム稼ぐために大きく乗ってアクセルワイドオープンすると、巻き込んで土手直行コースの可能性がぐんとアップするそうです。(^^;
※実際Youtubeにも色々動画上がってます。
・42秒辺り
・48秒辺り
・3秒辺り
これらを事前にコースレイアウト確認のため見ていたので、
シケイン立上りは((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル でした。(^^;
もう一カ所は最終コーナの立ち上がり。アウト側がコンクリ壁であり、万一の事があると被害甚大です。これが続いているので、多少抑え気味コンマ数秒のタイムより安心を取りました。
ではなぜ朝タイムが出たのか? 1枠目なので、どの程度まで行けるか試していたのです。おそらく一番攻めた時が偶然ベストラップとなったのでしょう。(^^;
つまり今後の課題は、シケイン~最終コーナって事ですが、0.5秒より無事帰宅を無条件で選ぶヘタレなので、次の機会があっても少しずつ慣れる程度にしておこうかと...。
●コースの感想
本庄はメインストレートとバックストレート?があり、その間をヘアピンとS字が繋ぐ感じのレイアウト。最終から1コーナを全開でクリアして2コーナに向かう感じも含め、今は無きYZ本コースに似てました。ただ路面はずっとフラットで、はるかに走り易かったです。
コースレイアウトは、最終コーナから続く緩い右曲がりの1コーナを全開で抜けてストレートへ。1コーナはインに寄せ、最大曲率でストレートのアウトに抜けます。
第一ヘアピンは思いっきりアウトから進入したいのですが、何故か体が拒否して何度やっても左に寄り切れません。(^^; 仕方ないので、最後までそのままでした。(笑)
ここは後半が少し回り込んでる感があるのですが、それに合わせてクリップを奥にすると立上りがちと辛いので、素直に頂点に取ってます。クリップ越えたらアクセル踏んで立上り曲率最大になる様にステアリング戻せば、あら不思議。自動的にコースアウト側に寄って、ノーズは第二ヘアピンのアウト側に向きます。
バックストレートは3速に入れた後、第二ヘアピン(ダンロップ看板)に向けて減速。ここも奥が回り込んでいるので、セオリー通り大外から進入してクリップを奥に取り、ターンイン緩くしてから、どんどん曲率をきつくしていきます。本庄で一番アンダーが出易い気がするので、多少余裕持って入る方が安心です。しかし、大外から入ると距離的に不利になるので、個人的に一番ラインの掴めないところでした。他の方はミドルから入ると言っていたので、その方が速いかも...。
続いてS字となりますが、実際にはS字では無く短いストレートです。ダンロップ看板から車1台分の直線ラインがあるので、何も考えずお手軽にそこ走りました。(笑)
S字を抜けてシケインに向かう立上りは、道幅一杯にアウトに寄せるイメージですが、どこまでを「一杯」と定義するかが問題です。路肩には段差がありタイヤカスも凄まじいので、ちと滑りそう...。出来るだけ幅は使いたいのですが、ヘタレなので無理せず路肩に落とさない程度に寄せました。
ただ、今にして思うとクリップを少し奥に取り過ぎて、立上りでアウトによるポイントがシケインに近過ぎた気もします。そのため、シケインへの進入が苦しくなっていたかも...。
さて、本庄最大のクラッシュポイントであるシケインは事実上S字になっており、幅広く高い縁石でガードされています。それでもある程度縁石に乗っていく必要があるのですが、奥側(R18)は本庄最凶最悪の鬼門であり、無理するとコントロール失って土手一直線という素敵なプレイが待ってます。(^^;
1ヒート目はある程度乗って感触を試し、その後は少し控えめのラインで走る様にしました。アクセルも踏み込んで行く事も可能でしたが、今回はパーシャルで抑えました。ここ攻めるのは、次の機会以降にするつもりです。
無事に鬼門を抜けたら残るは最終。ここもイン側にツルツルの縁石があり、どこまで詰めるか悩むところ。インに寄り過ぎるとアクセルオンでリアが少し出ます。アウト側すぐにコンクリ壁があるので、これが結構怖い...。レイアウトはともかく、シチュエーションとしてはモーターランド三河の最終によく似てます。
ここから2コーナまでは全開区間なので、出来るだけ速度乗せていきたいのですがコンクリ直行プレイは避けたいところ。従ってここも、あまり無理せずズルっと行かない程度に抑えて立ち上がりました。他の皆さんは結構リア出してる方もいましたが、小心者なのでひたすらリア出さない様にしてました。(^^;
●その他
1ヒート目はKawboyさんの後ろを数周程走らせてもらい、雰囲気を掴んでからアタック開始。通常はペースが上がるまで7~8周かかるのですが、お陰様で3周位からペース上がりました。
走行後にタイヤ空気圧測っていたら、ブレーキディスクからの輻射熱が熱くてやばかったです。ブレーキに厳しいと聞いていましたが、確かにその通り。キャリパ温度はYZや西浦走った時より少し上がって、210度でした。それでもまったく根を上げないアルテッツァのブレーキシステムは優秀です。
純正ブレーキシステムとしては、今なおトップクラスかも?
因みに今回は、エンドレスのタイプR(terurin51さん発Kawboyさん経由での頂き物)を使わせて頂きました。タイプRも優秀です。
タイムアップポイントかつ鬼門と言われるS字の縁石は、少しずつ乗っていきました。が、それなり衝撃も大きくて車に辛そうです。そして頑張り過ぎると土手直行コースというデンヂャラスポイント...。
0.5秒より無事帰宅を座右の銘とする私は、何となく感触を確かめてから、最後まで抑え気味にしました。
2ヒート目は、yh2812さんと偶然ランデブー♪ 最初は後ろに付かせて頂き、途中でポジションチェンジ。腕前はもちろんの事、完成度の高い自家セッティングの足回りはさすがで、見事に負けました。(笑)
タイムは1ヒート目の更新ならず49.270。何故か大幅に落ちてます。orz
3ヒート目はタイミングが悪く、クリアが取れずに終了。タイムは更に落ちて49.360...。初コースなので、ヒートが進むに連れて少しはタイムアップしたいとこですが、落ちる一方です。うーむ、何故だろう?
そういや、かなり気温が上がってきて、いつの間にか走行時以外はTシャツ1枚になってました。きっと気温が上がってきたからだ。そうに違いない! と思う事にします。(笑)
お昼休みを挟んだ4ヒート目。気温26度と本格的に暑くなってきたので、ベスト更新は無理そう。という予感は的中し、49.214...。orz
本庄のラップ表は、なんと1セクター、2セクター、3セクターの区間タイムが載っており、どこが遅かったのか簡単に比較出来ます。そこで48秒台に入った1ヒート目と、2ヒート目以降を比べると、3セクターのタイムが大きく違っていました。48秒台が出た時は21秒台に入っているのですが、その他は全て22秒台です。
ログの分析結果見ても、本庄攻略のカギは3セクターにありそうな予感。
とそんな感じで初の本庄遠征は特にトラブルも無く、無事に終了しました。0.5秒より無事帰宅は、今後も座右の銘です。(笑)
●帰路
道中、なんと世界遺産が2つもある事に気付きました。一つは
富岡製糸場。寄り道する必要なく、帰路から数百m入ったところにあるので、寄ってみました。が、なんと当日は町ぐるみのお祭りで道路が通行止め...。駐車場も使えずに断念。(^^;
もう一つは
荒船風穴。これは帰路から少しだけ寄り道する必要があるのですが、面白そう。しかしこちらは、時間に間に合わず断念...。
もし次に本庄行く機会があれば、こちらも回ってみたいと思います。