
車関係のブログ書かなきゃ~w、って思ってずっと前に書きますね~、と言って書いてなかったお話です(爆)
メーカーに伺った、理想的なブーストコントローラーの設定方法のご紹介です。
機種としては、
i-d
i-color
i-d以前のi-dが後継機となる機種
なら、Spec-R Spec-S共に使える設定方法です。(ブーストコントローラー単体の説明ですので、その他空燃比計などについてもぜひお調べ下さいね。)
写真のブーストコントローラー。
「BLITZ SBC i-Color SPEC-R 」です。これは、i-d Spec-Rの表示部が違うだけのものです。i-color独自の追加機能(MAP)はあるのですが、ブーストコントローラの設定方法としては、MAP以外すべて共通と言ってもよいと思います。
以前のブログでも書きましたとおり、購入後にしばらく色々な設定で遊んでみたところ、設定上の特徴的なことが色々分かりました。そのようなことを全部纏めまして、製造元へ質問をさせていただき、丁寧なご回答を得て、とても満足できる設定に落ち着くことが出来ました。
プロのショップ任せの設定ももちろん信頼感抜群かもしれませんが、ご自分でも弄ってみたいという皆様もいらっしゃると思いましたので、その方法をご紹介します。ハッキリ言って、かなり遊べます!
このブーコン。自己学習を用いてのAuto と 自己学習をまったく行わないマニュアル があります。
自己学習は大変便利な機能で、上手く設定が出来れば、日々の条件の変化、季節の条件の変化なども補正してくれるようで、とてもお勧めだと思いました。(夏<->冬 程の変化は、無理みたいです。)しかし私のタービン(小型車のようにレスポンスが良すぎる)では上手く行く場合とそうでない場合があり、特性が合いませんでしたので、結果的に私はマニュアルを選びました。将来タービンを大型に交換した時にはぜひAutoで楽しんでみようと思っています。
さて、具体的なお話をしましょう。
1.「マニュアルでの設定の上手な仕方」
です。
ここで大切なのは、まずはゲイン値(車両により異なる数値)を極力低くとり、ブースト値(車両により異なる数値)の変化だけで、ピークを決めます。これは、ピーク値を出している要因をブースト値にのみ限定するためです。こうしませんと、その原因が、ゲイン値にあるのかブースト値にあるのかが、判明不明になります。従いまして、ステップは下記の通りとなります。
※ゲイン、ブーストは、「車両により異なる数値」と書きましたが、これは分からない場合徐々に上げていけば良いですから、心配は要りません。いるのは、根気だけです(爆)
「基本ステップ1」
ゲインを低く取り、ブースト値のみの変動で、正しい目的ブーストが出るまで設定する。このときブースト値をワーニング値にしておき、ブザーなどで分かるようにしておけば表示計を見ないですむ。ゲインを低く取ることによって仮にオーバーシュートなどが起きていてもそれが純粋に設定ブースト値(ゲインに影響されたものではない)だと特定できるようにするわけです。ブースト値は、小さな数値より始め、徐々に上げ、目的のブースト値になったらやめます。
「基本ステップ2」
基本ステップ1で、目的ブースト値が安定したら、ゲインを少しずつ上げて行き、オーバーシュートが出る値まで値を上げます。それを一つ戻したものが、もっとも安定するゲイン値ということになるわけです。(もちろんオーバーシュートを故意に使うなら、ここでそのように設定をするのも面白いです。これは私はMAP機能にて故意に用いた方法を後ほどご紹介します。かなり面白いことが出来ます。)
上記のように 基本ステップ1 と 基本ステップ2 を行うわけですが、最も理想的な方法は、CHに目的情報を入れたら、サーキットでやるかどうかは別としてw、ギアとしては最高ブースとがかかるギア(通常は低速ギアではない)を用いて、最高回転数までエンジンを回して行なわなければいけません。低速ギアで合わせて上限値を決めた場合、さらに高ブーストがかかるギアで最悪タービンの性能を超えてしまう場合がありうるからです。(私は良い子なので、低回転ギアで低めのブーストで安全マージンを取って合わせていますw)
2.「Autoでの設定の上手な仕方」
です。
マニュアルと違って、目的ブースト値(実際の圧力数値)の設定以外は、完全に自動設定になります。
ポイントは、リセット後に直ぐに設定に入らなければいけない、ということです。やはりあまり高い数値では、壊れるといけませんから、低い数値からスタートして徐々に上げていくという基本は変わりません。
最も理想的な方法は、リセット後、CHに目的情報を入れたら、低ブースト走行は一切せずに、イキナリ1速ー>2速ー>3速ー>4速ー>5速とレッドゾーンまでフルブースとをかける、そして3,4速で目的数値になったら、アクセルを戻す。直ぐにまた3,4速でフルブースとをかけ、再び目的数値になったらアクセルを戻す。これを3~4回程度続ければ、初期学習は正しく終了します。
リセット後に通常の街のりをしてしまうと、自己学習機能が正確に学習を出来なくなってしまうようです。
(例えば、1,2速のみで上記の方法で設定して普段街のりをしている場合、この状態でサーキットに車両を持っていって3,4,5速でフルブースとをしても自動学習が正しく行われないと考えたほうが良いようです。この場合、一度リセットをして、設定しなおさなければいけないです。)
では、次に私が持っていた下記の質問の製造元からの回答です。
Q AutoとManuの設定により、挙動の違いは有るのか?
A 同じ日の同じ設定ならば、ない。 例えば、Autoは、常に学習を続けているので、外気温などその他変動で、その日としての最適なものを出そうとする。(これは同じ季節ならばだいたい補正する。夏場と冬場ほどの違いの場合は、だめ) したがって、例えばAutoでブースト0.9(Manu表示時40)、ゲイン25で設定をしていたとして、Manuでブーストポイント40、ゲイン25で同じ条件で走れば、まったく同じ挙動をする。)
Q車両のターボ系の限界1~100とはどういうことか?どうやってブーコンはそれを知るのか?
A 知ることは出来ない。だから、数字は適度に低い数字から初めて、目的の数字を超えないよううにする
今日は、基本的な設定についてでした。
後日、実際の設定時に私が経験した不思議な動きなどを含めて(製造元に確認後、解決)、説明します。
エンジン回転数を用いてのMAP機能は便利で、低回転数から物凄いゲインをかけておいて、そのままでは大きなオーバーシュートをしてしまう設定でもオーバーシュートさせずに綺麗に落ち着かせる方法を見つけました。私のように小心でタービンを長持ちさせたい人には、ぜひお試しいただきたいのです。
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パーツレビュー (ブーコン) | クルマ
Posted at
2009/10/30 21:25:23