はやぶさ製作記も、はや4回目。
でも作業は遅々として進んでいません。今回も牛歩戦術で(*^_^*)
さて、前回は太陽電池パドルの裏面をどのように塗装するかというところで頓挫してしまいました。
そのブログへのコメントで、
成田のオッサンさんから「
裏全体を白く塗る。それもちょっと厚めに→次に黒を塗る→配線の上を目の細かいサンドペーパーでそっとなぞる」というプランをいただきました。
うーむ、私の技術でできるだろうか・・・。
不安を抱えながら、実行。
まずは下地塗装。

この段階ではいい加減に塗ってます。一応、この上からトップコートは吹いておきました。
次に前面に黒を塗り、いよいよペーパーがけ。

おおっ、けっこうイケるぞ!
そして完成。

若干、仕上げが粗いのはご愛嬌ってことで(^^ゞ
次に表面に移ります。
表には一面に太陽電池が貼り付けられていますが、このホログラム感をどうやって表現するか…。
案1:
こんなのを使ってみる
→ちょっと魅かれましたが、やはりチープに楽しむのが私の主義。(≒ボンビー)
案2:ラッピング用のシートでホログラムっぽいのを使う
→百均やハンズを回りましたが、残念ながらありません。
案3:
こんなのを使ってみる
→近所のパソコンショップなどには置いてありませんでした。通販は・・・なので、断念。
結局、色塗りで頑張ることにしました。
ということで、実験。
下地にフラットアルミを塗り、その上に水で薄めたブルー(光沢)を塗ってみました。

失敗。
次にフラットアルミとブルーを1:2の割合で混合。(写真右)

写真では分かりづらいのですが、実物は若干ホログラムっぽい感じになりました(^。^)
ということで、表面完成!

パドルの隅にある切り欠き部(フラットアルミで塗ってある部分。計10箇所)は、箱絵などを参考にモールドを追加しました。
(アオシマさん、これくらいはモールドしておいてほしかったなぁ・・・)
アーム部分は、キットの指示では黒で塗るようになっていましたが、これが本当かどうか、どれだけ調べても分かりませんでした。
ただ「探査機や衛星は塗装しない。素材のままの色が基本である」との情報があったため、あえてフラットアルミとしてみました。
次はいよいよ本体の工作に入ります。
と、その前に小物を少々。
はやぶさは、その姿勢制御のため小型のスラスターがついています。
と、ここで恒例の「一口メモ」。
はやぶさのスラスター(RCS)は全部で12基。正式名称は「化学推進スラスター」。小型のロケットエンジンでガスを噴出させてその反力で機体姿勢制御及び詳細位置制御を行う。イトカワへのタッチダウン時に燃料漏れを起こし、全機使用不能となった。
ちなみに、はやぶさの姿勢制御装置はスラスターの他にも「リアクションホイール」がある。これは円盤の回転する力によってコマの姿勢を安定させる原理を利用した装置だが、はやぶさ打ち上げの約2年後(イトカワ到着直前)に、3台のうち2台が故障した。
これらにより、はやぶさの姿勢制御はかなり限定された方法によらねばならず、その運用は困難を極めた。
写真↓がRCSですが、とりあえず噴射口をピンバイスで開口してみました。

スラスター本体についているカバーは厚みがありすぎるので、後日、自作予定です。
そしてお待ちかねの本体。(←誰も待ってない爆)
実は今回、イオンエンジンの発光ギミックを加える予定にしています。
当初は、さらにレーザー高度計も光らせようと考えていたのですが、ちょっと難しそうなので断念(T_T)
ここで本日二回目の「一口メモ」。
レーザー高度計は、はやぶさ下面に設置され、レーザーパルスを発射してはやぶさとイトカワの距離を測定するもの。単なる測距儀にとどまらず、イトカワの自転を利用した表面形状計測、重力計測などの科学観測機能も担う。イトカワへの接近から着陸まで、50kmから50mという大変広い距離を測定可能なものが搭載された。JAXA製作のCG動画では赤いレーザーが4本発射されている。
とりあえずイオンエンジン噴射口をピンバイス(2mm)で開口し、リーマーで拡大。

同時に側壁(写真右の部品)中央にも開口部を2箇所追加するとともに、右上部に四角いモールドを追加しました。
ここまで来ると、いよいよ発光ギミックを考えないと。
「
製作記 その2」で台座の製作を延期していますが、その裏には「クリスマスが近づけばツリー用の麦球が百均に出回る」という読みがありました。
それで買ってきたのがこちら。

点滅式なので、そのパターンを利用してイオンエンジンの故障経緯を表現しようという野心的な計画です(´▽`)ノ
色はグリーン、レッド、イエローとあり、グリーンを選択。
でも噴射時の色は水色です。
ではなぜグリーンなのか。答えはこちら。

光の三原色です。
この図で行けば、青と緑を合わせれば水色になります。
ならば、青に塗った透明プラ板の向こうに緑の麦球を光らせば、水色になるかも!
やってみました↓

失敗。
仕方なく、近所のおもちゃ屋さんで無色の麦球を購入し、再実験。

今度は成功でした(^_^;)
なんか、今回は失敗の連続ですね(汗)
そして今度は配線計画を立てねばなりません。

台座の上に本体下面の部品を載せてあります。カッティングマットの部分にプラ板製のベースを作り、サージカルテープが置いてある場所に電池ボックスを配置し、本体から台座とベース裏を経由し、電池ボックスまで配線を這わせるという計画です。
ちなみに台座と本体は下写真のように接触します。
さて困った。
台座と本体は取り外せるようにしたいのですが、台座から本体へどのように電気を伝えるか。
本体に仕込む無色麦球は常灯式で寂しいので、本体の取り付け角度を変える(例えば右向きと左向きとか)ことで、それぞれ別のイオンエンジンが点灯するようにしたいと考えています。
つまり、都合4つの端子が台座と本体双方に必要になると思われます。
でもあんまり目立っちゃうのもイヤだし・・・。
なんかいいアイデアありませんか?
追伸:
前回の製作記に一部間違いがありましたので、訂正。
「はやぶさは軽量化のため、蓄電池を搭載していない。(厳密には、リチウムイオン電池があるにはあるらしい。ただ、打ち上げ後の太陽電池パドル展開のために使う分だけの能力しかなかった模様。)」と記載しましたが、パドル展開のみでなく、①打ち上げ時の機内恒温化(ヒーター作動)②スウィングバイ時の地球による日陰通過時の電源確保などで利用されていたようです。
参考文献=
「はやぶさ」搭載リチウムイオン電池の運用経過
大変失礼しましたm(__)m
Posted at 2010/11/13 22:03:37 | |
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