【時事放談】 ガソリン価格の半分は 「税金」 の巻

本日の全国ガソリン価格は下記で推移なう。
レギュラー　Ｍｉｎ 123.75円 ～ Ｍａｘ 135.38円
ハイオク　　 Ｍｉｎ 132.11円 ～ Ｍａｘ 145.32円

高速道路が幾ら割引きされても，ちっとも安くならない
ガソリン価格。 さて皆様，ガソリン１㍑に含まれる税金
が如何程かご存知だろうか？ 実は左の画像の如く，
ガソリン税として1㍑当たり，５３．８円が課税されて
更に消費税まで付加されて，その額何と，約６０円 。
つまり，ガソリン価格の半分近くが税金ってワケ。（驚）

ガソリン税 （５３．８円）の内訳は・・・揮発油税 48.6円＋地方道路税 5.2円
　　　　　　揮発油税　地方道路税　合計
基本税 　　 24.3 　　　 　4.4 　　　 　28.7
暫定税 　 24.3 　　 　0.8 　　 　25.1
合計　　　　 48.6　　 　　 5.2 　 　 　53.8

ガソリン価格＝（ガソリン本体＋ガソリン税 53.8円＋石油税 2.04円＋原油関税 0.215円）×消費税
という関係になっているので，税金に更に税金を掛けるいわゆる２重課税が近年になって話題に。
見かけ上，税の「２重取り」，正に「重税」 の様相。 税の仕組上は揮発油税と地方道路税は
ガソリンを精製する際に課された税金で，製造原価に含まれる為，消費税が発生するという
もっともらしい理由が一応存在しているそうな。

【定義】
ガソリン税　　　 揮発油税＋地方道路税（共に国税）
揮発油税　　　　ガソリンを精製する事業者に課される道路特定財源
地方道路税　　 揮発油税に課される道路特定財源

上表の暫定税 ２５．１円こそが 「暫定税率」 の正体で，道路整備の財源不足を補う為に
１９７４年に文字通り暫定的に導入された代物。 しかし暫定的な期間が設けられるも，再延長を
繰り返して３０年以上も継続中で，もはや暫定では無く，恒久税と化しているのだ。
２００８年３月末で一旦期限切れとなり，国民を一瞬喜ばせたが，結局５月１日に再び税が復活。
この時の再延長で ２０１８年３月末まで の再増税となってしまっている。

従って，この暫定税と２重課税が無くなればガソリン価格は１００円/㍑ を切る計算に。
さ～て，その日はいつになったら来るのだろうか。 ＥＶが普及したら今度は何処から税を取る？