以前に
紹介した,New BMW 5シリーズセダン。 なかなかスタイリッシュなモデルだ。
現行の鷹かフクロウのような顔付きから一転して自然でとっつき易いフロントマスクとなっている。
日本には来月ぐらいに導入されるそうだが,姉妹車となる 「グランツーリスモ」 は既に導入済。
そちらはセダンに比べて5mと長く,背も高い。車重も何と,
535i(3.0㍑)で2トンを超えている。
あくまで個人的見解だが,ぶっちゃけ,お世辞にも格好良いとは言えず,ターゲット・ユーザーも
見え難い。 フォーマルの場にも似合わないし,遊び車として使うにも ちとデカ過ぎ&重過ぎだ。
話しをセダンに戻すと,全長×全幅×全高が 4899×1860×1464で,先代比で 44mm 長く,
15mm 幅広く,6mm 低い。 またホイールベースを180mm 延長して後席膝元の余裕を確保している。
足が長い中国のユーザーには
後席膝元の狭い車はウケない らしいので意識したのかも。
こちらは535iで1760kg だ。 アルミ製パーツ多用の恩恵か。 プラットホームが7シリーズと
共用化された事で,見た目に妙にロングノーズになってしまっている点が少々気にはなるが。
懸念される取り回し性については後輪も ステア するそうなので,それ程問題は無いのかも。
で,本題。今に限らず,BMWという車は
昔からボディが重い傾向 にある。 確かに最近は
アルミパーツ等の材料置換で何とか凌いでいるようだが,いかんせん,板金部品が重い。
例えば,外板や内板(裏側の見えない部分)の板金板厚は日本車のそれよりもかなり厚め。
頑丈かもしれないが,
鉄板の厚みが 0.1mm 厚ければ,ボディ重量は何十キロ単位で重くなる 。
その一例として,お気に入りのBMW
M3 だが,これが意外にヘビーで,このサイズで車量が
何と1680kg!も有るのだ。 これでは流石にⅤ8 4.0㍑ 420psの素晴らしいエンジンをもって
しても,かなり
苦しい のが実情。 燃費もさほど良い部類ではない。 日本車で言えば二回りも
大きい現行クラウンの最上グレード,「アスリート」 に匹敵する重量なのだ。 と言う事は
駆け抜ける歓びを謳う割には軽量化技術はまだ研究の余地が有るのかもしれない。
しかし,そのヘビーさも,このクルマの「乗り味」の要素となっている訳で,勿論燃費では不利な
ものの,必ずしも軽けりゃ全てに渡って良いだろうという物でも無い所がやっかいな点ではある。

Posted at 2010/02/24 18:26:22 |
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