第2弾は公開されている 2009年/末の市場データを使って,現在販売中の各種自動車雑誌の
創刊時期と月刊発行部数の関係を分析してみた。 すると,またまた面白い事実が・・・
まず最初に驚いたのは お気に入りの
「モーターマガジン」 誌が今年で何と55歳! だった事。
発行部数が公開されていないのが残念だが,未だ現役というだけでも凄い事である。
そして,お馴染みの 「CAR GRAPHIC」 誌も今年で48歳と,壮年期に入っている。
更に 「driver」 誌:46歳, 「CARトップ」誌:42歳, 「ホリデーオート」誌:39歳と続く。
案外知られていないかもしれないが,
意外と日本の自動車雑誌の歴史は古い のだ。
・画像をクリックした後,再クリック ⇒ 「元画像」 を選択すると拡大静止画像になります。
・掲載した雑誌は自動車関連の一部であり,個人的な趣味でチョイスしたものに過ぎません。
販売好調の「ベストカー」誌は今年で32歳。 ここまでで確実に言えるのは,人気長寿雑誌
だけあって
連載物を寄稿している執筆陣が多彩で,しかも価格が大変リーズナブル だという事。
平たく言えば「安くて面白い」 という事になる。 当たり前の事のようだが長寿誌の秘訣の一つかも。
その中で 「LE VOLANT」 誌は高価な部類の割には健闘している。
こういう見方をすると,
高価な「CAR GRAPHIC」誌と,「NAVI」誌の発行部数の少なさがやはり
目に付いてしまう。 勿論,根強いファンが存在する訳で発行部数比較だけで一口には語れないが。
創刊順の表で中段以降の若手諸誌で部数が伸びているのは扱っている内容が
専門的なジャンル,
もしくは
マニアック系 に振られた雑誌が目立つ。 これはある意味,競争回避の観点では有利かも。
このように創刊年代順に並べてみると長寿の雑誌にはやはり各誌それぞれ工夫や技が有る訳で,
何十年に渡って常に時代に適応させるべく試行錯誤を重ねてきた,年輪を感じさせてくれる。
因みに2枚目の表は雑誌社別に並べ替えた物で,
同じ雑誌社が複数出版している 事がわかる。
本稿の
Vol.1でも触れたように,そろそろ,
各社とも雑誌の再統合の時期 ではなかろうか。
バブル期に雑誌社がそれぞれ子会社を作って増販してきたツケが
市場の食合いを招いている 筈。
Posted at 2010/03/03 06:32:09 |
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