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円安が自動業界にもたらすメリットは日本から輸出した自動車を海外の顧客が円高の時よりも安く
買えることになり、結果的に販売台数が伸びる点。

しかし、国内生産比率が高い3社に焦点を絞って輸出状況を見てみると、確かに国内生産のうち
約80%を輸出向けが占めるマツダが伸びてはいるが、輸出ボリュームが国内生産の50～60%台の
トヨタやスバルの場合は特に顕著に伸びているようには見えない。



これは円高対応で現地生産化をある程度進めて来たことで、円安時の輸出の伸び代にさほど
大きな変化が現れていないものと思われる。 つまり円安化が進んだからといって、海外へ移した
生産拠点を再び日本に戻すなどといった対応をとっておらず、むしろ逆に販売が好調なこの時期に
海外生産体制を増強することで「為替に左右されない企業体質強化」を目指しているというワケ。

今後も為替変動に備えて、ニーズが有る場所で生産を行なう「地産地消」がさらに進むと予測。