Avanti Yasunoriのブログ一覧

欧州車が日本車のアイデアを参考にした最新事例です。

Ｌｅｘｕｓ　ＬＳの美しく光るＬＥＤ式テールランプですが，サイドへ回り込む部位で中のレンズがＬ字の階段状に細工されており，　奥行き感，立体感を出すアイデアが使われていますが，　Ｎｅｗ ＢＭＷ ７シリーズの同部位でちゃっかり取り込まれています。　ＢＭＷはＬｅｘｕｓをかなり意識していますが，　これは前述のトランクリッド処理への報復処置かもしれません。（笑）

今度は日本車が欧州車の一番のキモとなる意匠アイデアを
丸ごと参考にしてしまった最近の事例をご紹介。

ＢＭＷの７シリーズがあみ出した，腰高感を抑制しながらも
トランク容量を高さ方向で稼ぐ為の意匠的な技なのですが，
ご覧のとおり，やっちゃいました！って感じです。

マークＸ と Ｌｅｘｕｓ ＬＳ で，この７シリーズの特徴的な
トランクリッド処理を相次いで取り込んでいます。
特にマークＸ のリヤビューに至っては夜間などでは
うっかりするとＢＭＷと見間違う程のコピーっぷり。


流石にＬＳともなると上手く馴染ませてはいますが，根本的にはＢＭＷのアイデアのままです。
では何故，この手法が採用されるのかと言うと，それは冒頭にも書いたとおり，腰高感を是正
できるからで，　前から来たベルトラインのレリーフをトランク後端まで吹き抜く事で，リヤ廻りを薄く，
且つ低重心に見せる事ができるからです。 これも結構，節操の無い露骨な事例かと。

ドイツ地元経済誌が19日，ダイムラーがポルシェへの出資に向けた協議に入っていると報道した模様。　

同誌によると，ダイムラーのディーター・ツェッチェ ＣＥＯ が
５月末にポルシェのウェンデリン・ウィーデキング ＣＥＯ と
会談して協議が進んでいるとしている。　

現在，ポルシェはＶＷ株５０％を超える買い増しで多額の
資金を借り入れた為，　負債が約１兆１７９０億円にも
登っており，この増資をダイムラーが引き受ける事になると，
ポルシェ支援問題は業界再編に発展しかねない様相を呈して来た。ダイムラー側はこの提携実現により，メルセデス・ベンツの小型モデルとＶＷとの間で車台共通化を進めたいのが本音らしい。

ダイムラーとポルシェの広報担当は表面的にはこの報道を「憶測」と否定しているようですが，
実際のところはどうなのでしょうか？・・・　 ポルシェのＶＷ子会社化劇に端を発した本件，　
大手３大ブランド間の思惑で何だか話がややこしくなってきているようです。

（本件の経緯）
ポルシェはＶＷを子会社化しようとしたが，　その際の負債や金融危機による販売低迷で
財務状況が悪化，その打開策としてＶＷとの合併を模索しているが，　財務改善をＶＷ側から
求められ，　ドイツ復興金融公庫への融資を要請したり，　カタールの政府系投資ファンド
「カタール投資庁」からの出資を協議したり，資金調達に懸命になっている最中。

ＶＷ Ｓcirocco と言えば, ５月下旬のニュル２４Ｈレースで
３台が上位を占めて，その実力を見せつけたばかり。

ドイツ本国ではそんな Ｓcirocco Ｒの仕様が既に公開されている。
Ｇｏｌｆ ＧＴＩ のエンジンをベースに 265ps/350Nm までチューン,
ギアボックスは 6M/T，オプションでＤＳＧが選択できる。
最高速 250kｍ/ｈ，0-100kｍ/ｈが6.5秒（ＤＳＧ：6.4秒）だ。　

パワーの増大に併せて，スポーツサスや電子制御ＸＤＳ（LSD）
デフを採用してトラクションの向上を図っており，ブレーキも強化。
エクステリアでは専用意匠のフロントバンパ，ラジエータグリル，
ＨＩＤ，ＬＥＤデイタイムランニングライト，ダークレンズのテール，
１８インチホイール（オプションで１９インチ）などを採用。

インテリアではスポーティなバケットシート，専用メータークラスタ， 底辺が平坦なステアリング
ホイール，　アルミを配したトリムなどを採用。　９月のフランクフルトモーターショーで正式発表，
その後，欧州現地ディーラーに出回るようだ。 　日本への導入が期待されるところ。

画像のクルマをご存知でしょうか？ Ａｕｄｉではありません。
そう，２００２年に当時ＶＷの取締役会会長を務めていた
フェルディナント・ピエヒ氏の提唱する高級車路線戦略化の一環として発表されたクルマ，フェートンです。ターゲットは
ズバリ， Ｂenz Ｓクラスや ＢＭＷ ７シリーズ， Ａｕｄｉ Ａ８，
そして Ｌｅｘｕｓ ＬＳであった事は容易に想像できます。

ＶＷ本国のガラス張りの工場で生産される事で当時，かなり話題となりましたが，発売と同時に販売は苦戦を強いられ，全世界での販売台数が当初の計画を大きく下回った為，
日本導入も見送られ，更にはメインマーケットとして位置付けられていた米国市場からも２００６年に撤退する羽目に。

高い志で開発されたのに，実に不遇なクルマである。　ＶＷのイメージに合わない大型車，且つ
高価な割りにライバルに対してインパクトの弱いスタイリングが招いた結果なのでしょうか・・・

そんなフェートンが，２度目のフェイスリフトをするようです。　スクープ写真から判断すると，変更の
メインはフロントマスクの模様。　ＶＷデザインの最高責任者ワルター・デ・シルバ氏の指揮のもと，
ＶＷファミリーとしての新しいデザイン路線が反映されて登場するのでしょう。　
因みに日本円換算で約1000万円超えのクルマです。