93年のデビューから熟成されるまでに時間がかかったⅠ~Ⅲに対し、Ⅳはデビュー当時から速かった印象がありました。
市販は96年、実践デビューは97年モンテカルロでしたが、まずボディが変更されたことで剛性が向上。
エンジンは左右反転にして、ギアボックスを3軸から2軸式に変更したことで、三菱の伝家の宝刀、アクティブ・デフのデザインに余裕が生まれ、路面を問わず、どのラリーでもオールマイティな速さを発揮しましたが、細かいところでは、エキゾーストノートがやや甲高いサウンドに変わいる点。純白のテストカーでマキネンがテストしていた頃は、まだエボⅢ譲りのサウンドでしたが、実践仕様は元ワークスエボⅢに乗って参戦したRAGのニッテルのマシンとは明らかに違っていました。
マシン製作はこれまでと同じくイギリスのRAEでしたが、エンジン、ギアボックス、デフなどの主要コンポーネントは日本製で、エンジンのみ日本で組み上げていたライバルのスバルとは対照的な仕組みを敷いていましたが、実践ではデビュー4戦目のポルトガルで、バーンズは二日目の最初のSSでギアが入らなくなるトラブルでリタイアしますが、マキネンが2位に大差を築いて勝利。そして、三菱としてもマキネンとしても初となるターマックラリーのカタルニアで勝利を挙げますが→
クラッシュで廃車w(コルシカ)。アルゼンチン優勝車→
クラッシュで廃車w(ニュージーランド)と続くも、フィンランドで勝ち、サンレモ、オーストラリアでコンスタントにポイントを稼ぎ、最終戦のRACでわずか1ポイント差で、マキネンが2年連続ドライバーズタイトルを獲得しました。
エボVが出るまでの一年弱の活動でしたが、98年のポルトガルで引退する最後まで安定した速さをみせました。
Posted at 2010/01/28 01:29:17 | |
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