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Takaちゃんのブログ一覧

2012年06月26日 イイね!

ラリー参戦への道

ブレイドクラブのまぼちゃ代表が一念発起でラリーにチャレンジしたいから、どうやったらラリーに参加できるのか教えろと仰るので、ラリー参戦までの道を紹介したいとおもいます。

まずは、JAF公認ラリー競技会に参加するために必要なものを用意します。
だいたい以下のモノが必要になります。

(1)相棒
ラリーはドライバーとナビゲーター(コ・ドライバー)二人一組で戦います。
従って、ドライバーをやりたい時はナビゲーターが必要ですし、ナビゲーターをやりたい場合はドライバーが必要です。

(2)モータースポーツライセンス
JAFが発行する国内B級競技運転者という資格が必要です。これがあればとりあえず全日本ラリー選手権まで参加OKです。
取得するには「講習会を受ける」「クローズド競技に参加して完走する」「JAF加盟クラブ等から推薦をもらう」といった方法があります。
モータースポーツのルールなど基本的な話を聞いたり、ルールブックなどを手に入れるという意味でも、講習会に参加されるのがいいと思います。
JAFメイトに講習会日程が出ているので、近場で講習会が無いか探してみましょう。

(3)マシン
モータースポーツですので、競技に参加するためには車が必要です。
ラリーは公道で行われる競技なので、車検に通るよう道路運送車両法に適合している車であることが最低限求められます。
あとは、どのようなレベルの競技会に参加するかによって必要な装備が変わってきますが、車両規則や競技会の規則で定められている安全装備等を用意します。
また、ラリーコンピューター(通称ラリコン)と呼ばれるナビゲーターのお仕事を助ける専用の装置が必要になります。

(4)お金
ガソリン代や高速代、参加料に保険料と結構かかります。
特に保険料がバカになりません。
公道で行われる競技なので、万が一の事故のために保険の加入が規則で義務付けられています。
皆さんが掛けられている通常の自動車保険(任意保険)は約款で競技中の事故は補償されないことになっていますので、競技中の事故に対しては保険金を支払ってくれません。
そこで競技中の事故に対応するために任意保険に「ラリー特約」をつけるか、主催者が用意してくれている競技用の保険に加入しなければいけません。
事故発生の可能性が高い競技中に対する保険ですので、掛金は大変お高くなっております。

(5)その他諸々
他にもヘルメットやレーシングスーツといったモノも必要な場合があり、細々といろんなモノを用意しなければいけません。


参加するのに必要なモノが分かった所で、実際の手順をみていきましょう。

まぼちゃさんはすぐにでも世界選手権に出てワールドチャンピオンになるんだぁ!と意気込んでおられるでしょうが、ここは一つ入門者向けラリーに参加して頂きラリーの雰囲気を楽しんでもらいましょう。
私が先日写真を撮りに行っていた「きのくにラリー」は入門者にうってつけのラリーですので、こちらのラリーをターゲットに参加準備とラリーの楽しみ方を紹介したいと思います。

きのくにラリーは業界用語で第一種アベレージラリーと呼ばれる種類の競技会です。
日本のラリーにはルールが異なる二種類の競技形態があり、世界選手権などと同じルールでSSラリーと呼ばれているものと、日本独特のルールでアベレージラリーと呼ばれているものがあります。
SSラリーはスペシャルステージと呼ばれるタイムトライアル区間の走行時間を計測し、その合計タイムが少ない人が勝ちというルールです。
アベレージラリーは決められたルートを指示された速度で走り、その正確さを競い誤差の少ない人が勝ちというルールです。
第一種アベレージラリーは正確さだけを競いますが、第二種アベレージラリーは指示速度通りに走ることは想定上困難で選手が遅れて到着するとこを想定している区間があるラリーです。
文章で説明すると難しそうなルールですが、実際にやってみるとそんなに難しいルールではありません。

で、きのくにラリーは第一種アベレージラリーですので、指示された速度通り正確に走り誤差の少なさを競います。
しかも指示速度は正確に守ることが可能な速度ですので、速いマシンは必要なくブレイドでも戦えます。
実際にきのくにラリーではランエボと軽トラがガチの勝負をしていますし、ちゃんと勝負になっています。

では参加準備をはじめましょう。
先に書いた必要なモノの用意ですが、(1)の相棒は、まぼちゃさんなら一言命令すれば逆らえずに付いてくる家来が沢山いるでしょうから問題ありませんね。

(2)のモータースポーツライセンスについては、きのくにラリーにはクローズド競技クラスが用意されていますので必要ありません。
クローズド競技とは入門者向けの体験用競技会で、主催クラブのクラブ員ならライセンス不要となっていますのでライセンスが無くても臨時クラブ員として参加できます。
しかも、完走した暁には国内B級競技運転者ライセンスをもらえる権利が付与されますので、後日JAFの窓口で手続きをすると晴れてライセンスが発給されます。

(3)のマシンは、基本的に車検に通る車両であればそのままでOKです。
追加で必要なモノは規則で携行が義務付けられている
・三角停止版(2枚必要です)
・赤色灯(赤く光る懐中電灯や所謂ニンジンなど)
・発煙筒(車検の時も必要だから持ってるはずですね)
・牽引ロープ(普通の牽引ロープでOKです)
・救急用品(絆創膏を持ってるだけでもOKですが、ディーラーやカー用品店で売ってるファーストエイドキットとか用意するといいですね)
は最低限用意しなければいけません。
ラリコンは無くてもラリコン無しクラスへ参加する事が可能ですが、楽しい勝負をするためにはあった方がいいですね。

(4)のお金に関しては参加料と保険料で4万円くらい必要になります。
他にガソリン代、高速代、食事代等々用意しましょう。

(5)のその他準備するモノとしては、夜間に競技を行いますのでナビゲーターが書類を見るための照明が必要になりますし、ナビゲーターはクリップボード、筆記用具、電卓(時間計算のできるもの)などを用意します。
あとはゼッケンを貼るためのガムテープくらいでしょうか。
人の装備面では特に必要なモノはありません。ヘルメットすら必要ありません。


諸々準備をしたら、参加申込書を記入して参加料・保険料と共に郵送します。
無事受け付けられると参加申込受理書と言う物が返送されてきますので、当日は受理書を持って会場へ行きます。

いよいよラリー本番の日。
当日、集合時間までにスタート会場へと行きます。
受付場所へ受理書、車検証、ドライバーとナビゲーターの免許証、ライセンスを持っていればライセンスを持って行きます。
受付で書類の確認等が終わるとゼッケンやルートブック等が渡されます。

受付が終わったら、ドライバーはゼッケンを車体に貼り車検を受けます。
車検では規則で義務付けられている装備品が用意されているか確認を行ったあと、灯火類のチェックが行われます。
その間ナビゲーターはルートブックや指示書と呼ばれる書類をチェックし、競技のための準備をいろいろ行います。

車検が終わると次はドライバーズブリーフィングです。
まぁ簡単に言うと開会式です。主催者や審査委員の挨拶、注意事項の伝達が行われ、ルートブック等の記載内容に関する質疑応答などが行われます。

そして、ドライバーズブリーフィングが終わると、いよいよスタートです。
スタート時間になったら1台ずつ順番にスタートしていき、悲喜交々のドラマを演じてゴールへと帰ってきます。
ゴール後ナビゲーターはコントロールシートと呼ばれる成績の計算申告書を書いて受付へと提出します。
これで実質の競技は終了です。

全車ゴールしコントロールシートの提出が終わると、主催者は成績の計算を行い順位を決定します。
順位が決まると暫定結果が発表されますので、自身の結果を確認し異議が有る場合は30分以内に異議申立てを行います。
異議申立てが認められると再度暫定結果が発表され、30分以内に新たな異議が無ければ審査委員会の確認を経て、正式結果が発表となります。


さて、実際の競技中はどんなドラマが待っているのかというと、事実は小説よりも奇なりと言う通り楽しい時間が待っています。
参加者はスタート時刻になると1台ずつ順番にスタートして行きます。
ラリーは並んで抜きつ抜かれつを行う競技では無く、1台ずつ順番に走ってタイム計測を行う競技なので、通常はゼッケン番号順に1分間隔でスタートする事になります。

スタートしたらルートブックに従って走行し、オドメーターチェックポイント(OMCP)と呼ばれる場所に向かいます。
ラリコンには距離計(オドメーター)の機能が有りますが、車種やタイヤの違いにより主催者が計測した距離と誤差が生じます。
この誤差は機械的な違いによるもので一定の比率で誤差が出るので、その誤差を測り補正するための補正率を求めるためOMCPがあります。
OMCPで誤差を計測したらラリコンに補正の設定をすることで、以降補正の掛かった距離をラリコンが表示してくれるようになりますので誤差を気にしなくてよくなります。

OMCPを通過すると、いよいよ緊張のアベレージ走行が始まります。
アベレージ走行では主催者から「時速25kmで走りなさい」といった指示が出されます。
ドライバーはピッタリ25km/hになるようアクセルコントロールを行いながら走ります。
ナビゲーターはラリコンに表示されている誤差時間(ファイナルタイム)を見ながら、早すぎるとか遅れてるぞとドライバーに指示を出し、正しい通過時間通りに走行させます。
ルートブックに沿ってコースを走っていると、突然チェックポイントと呼ばれる計時場所が現れます。
チェックポイントに引かれている計時ラインを通過した時間を主催者は記録し、選手にチェックカードと呼ばれる通過確認票を発行してくれます。
チェックカードにはチェックポイント番号、通過時刻、チェックポイントからの指示速度などが書かれていますので、内容を確認したら次のチェックポイントを目指して出発します。

チェックポイントが何処にあるかは選手に知らされていません。
選手はひたすら指示された速度通りに走り、突然現れるチェックポイントを正解時間通りに通過することを目指し、その正確さを競います。
スタートからOMCPまでは通常時間走行の指示が出され、例えば30分でOMCPを通過するよう指示が出されたとします。
OMCPからは25km/hのアベレージ走行の指示で、OMCPから10km地点に第一チェックポイントが有ったとすると、アベレージ走行区間の走行時間は
 10km ÷ 25km/h = 24分
となるので、スタート時刻の54分後が第一チェックポイントの正解通過時刻になります。
正解通過時刻に対し実際の通過時刻が1秒違っていたら1点の減点となります。早くても遅くても1秒につき1点の減点が科せられます。
以降、第二チェックポイント、第三チェックポイントと進んでいき、それぞれのチェックポイントでの減点数を合計し、少なかった人が勝ちとなります。

指示速度通りに走ればいいだけでしょと思われるかもしれませんが、これが簡単ではありません。
まず第一に、ラリーは山の中の林道などで行われることが多いので、道はクネクネと曲がり、登ったり下ったりを繰り返しているコースで、一定の速度で走り続けるのは至難の業です。
更に曲がりくねった道をどう走るかで、ラリコンが計測している距離を狂わせることになってしまいます。
通常主催者が距離計測をする時はキープレフトで走ることが多いです。そして、指示速度は気にせず走りやすい速度で走って計測しています。
一方、選手が曲がりくねった道をショートカットして走ると、主催者の計測距離より短い距離を走ることになってしまうので、その誤差がラリコンのファイナルタイムを狂わせます。
ラリコンのファイナルタイムは自車の計測距離と指示速度から早遅を計算していますので、計測距離が狂ってしまっては正確なファイナルタイムを導き出せません。
指示速度が25km/hの時、1m誤差が出ると約0.14秒の誤差が発生します。10km走る間に10mの誤差が生じると1.4秒ずれることになるので、1~2点の減点を喰らうことになってしまいます。
指示速度が15km/hだったら10mで2.4秒の誤差が生じてしまいます。
この誤差の積み重ねが勝敗を決める重要なファクターになります。
ナビゲーターは道案内をしながら、ルートブックに掲載されている距離と自車の計測距離のズレからドライバーのクセを読取り、計測距離の誤差を予測しながらラリコンに表示されているファイナルタイムからどれくらい時間をずらして走らせるかを考え、ドライバーを上手く操って正解時間通りに走らせるという事をしなければいけませんので、とても大変です。

また、アベレージ走行の指示速度は一定ではありません。
どこどこの交差点からは時速何キロとか、○○の標識からは時速何キロと行った具合に、途中で変更されます。
この指示速度変更地点を見落とすと大変なことになりますし、そもそも本来曲がるべき交差点を真っ直ぐ行ってミスコースしようモノなら誤差計算どころの騒ぎではありません。

そんなこんなでドライバーとナビゲーターで一晩中楽しいやりとりをしながら、たくさんのドラマを創ってゴールへと向かっていくのです。


最後のお楽しみは表彰式です。
一晩共にラリーを楽しんだ仲間達とラリー談義に華を咲かせながら、頑張っていい成績を収めた選手には惜しみない拍手を贈り、ジャンケン大会で賞品を奪い合うなど更なる楽しい時間が待っています。


と言うことで、ラリーへの参戦方法&楽しい楽しいラリーをご理解頂けましたでしょうか。

まぼちゃさん! ラリーチャレンジを楽しみにしてま~す (^o^)/
Posted at 2012/06/26 12:57:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | 雑多なモノ | 日記
2012年06月25日 イイね!

祝!3万キロ

祝!3万キロ予定通り和歌山遠征の帰路で3万キロ達成です!
納車から933日目の2012年6月24日に達成となりました。

3万キロ達成の場所は伊勢湾岸自動車道の豊明IC近くでした。
丁度運転を代わってもらっている時だったので、助手席から記念撮影と相成りました。
Posted at 2012/06/25 23:15:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 雑多なモノ | 日記
2012年06月21日 イイね!

和歌山遠征

今週末は和歌山で行われる『きのくにラリー』に行ってきます。
とは言っても選手としてでは無くカメラマンです。
私が所属するクラブから2台エントリーしているので、くっついて行って写真を撮って遊んでこようという魂胆です。

今のところ今週末は天気もいいみたいなので、和歌山ドライブを楽しんできたいと思います。

そういえばODOが28,700kmを超えているので、和歌山ドライブ中に3万キロ達成かもしれませんねぇ。
Posted at 2012/06/21 08:03:01 | コメント(6) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2012年06月18日 イイね!

ご近所さん

2週間ほど前から私の住むマンションの駐車場にブレイドが1台増えました。
どの部屋の人なのか分かりませんが、どうやらブレイドを買われたようです。

車体色は赤で、外観からすると前期型の2.4 Gのようです。

全部で30台ほどしか停められない駐車場にブレイドが2台というのは、かなりの高確率ですねぇ。
Posted at 2012/06/18 14:49:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 雑多なモノ | 日記

プロフィール

「オートテスト参加のため富士スピードウェイにやってきました」
何シテル?   03/13 07:56
Web系のSEを生業とするただのクルマ好きです ひとの日記を読み歩くのが好きなので、いろんな方に足跡をペタペタ残して歩くのでご容赦ください

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