2010年05月21日
「ほんとに株くわしいよね、マサキって」
「だってほらブローカーじゃないオレ、ハハハ」
「それと違うくわしさあるよね…」
「教えてヨ。ブローカーの前、何やってたのヨ」
「しょーがねェナ、白状するか」
「実はオレ、村○ファンドで投資設計やってたのヨ」
「つまんねー、そーゆーギャグってオヤジだよナ」
「お前この株式市場で投資する時」
「自分だけは損しないと思ってるか?」
「まったくその逆ですね」
「前場が始まった寄り付きの瞬間から」
「今日こそは破産してしまうんじゃないかと」
「いつもそう思ってますヨ」
「破産はコワイか?」
「ものすごくコワイですね」
「お前は負けないヨ」
「今日負けるかもしれない…そう思わない奴がみんな破産している」
「株は楽しいだけのモンじゃねェし」
「ましてやただの金稼ぎの道具でもねぇ」
「1万の単元株なし銘柄も、100万オーバーの怪物銘柄も」
「株式市場で投資する以上すべて凶器だ」
「本当にわかってる奴は死なない」
「たとえどんな売買をしても」
「限られた一日で儲けを出す」
「ただ…それだけのデイトレード」
「とんだ奇形だぜ」
「あの日オレは負けたんだ」
「たった252円しか益が出ないあの銘柄に」
「いや、あの状態でさえ252円たたき出す本当のポートフォリオに」
「本物の投資をする北見淳に」
「投資家は誰でも株式に対して誠実でいたい」
「いちばんいい状態に…少しでも理想に近く」
「だが仕事として考えた場合、時としてその誠実さが足をひっぱる」
「そこそこにおさめる…決してわるいコトじゃない」
「でもあなたはできない」
「…ああ、できねーナ」
「とことんやらなきゃ気がすまねぇ」
「そのポートフォリオを最高の状態に…」
「本当に稼げる利益まですべて」
「だからあぶねェんだ」
「株式に対しとことん本気だから」
「時として危険なポートフォリオになっちまうんだ」
「それで…いいですヨ」
「あなたの作ったポートフォリオなら」
「僕は命を載せて投資し続けられる」
「たとえどんな怪物投資になっても…」
「良さそうだナ、今度は」
「なんでわかるんですか、買っていないのに…」
「わかるんだよ、マサキは昔からナ」
「それに本当に稼げるポートフォリオはそうゆう雰囲気があるしナ」
「組込銘柄の印象がなんか違うとゆーか」
「…いいと思うナ、オレも」
「どーしても株式投資なのか?」
「FXや新興国債券とかもっと簡単でドカンと稼げるヤツあるゾ」
「オレは昔から株しかやれないワケじゃないんだぜ」
「マツダ株がいいんです」
「大田さんの組んだ銘柄がいいんですオレ」
「OK、ポートフォリオを組もう」
「いくら世の中が個人投資家に優しくなっても」
「やっぱり株中毒は少ないだろ?」
「キチンと楽しく株に投資できる人間はすばらしいよナ」
「だけど株に溺れ、人生を狂わせ、それでも株に投資する」
「その世界は絶対にわからない」
「中毒(ジャンキー)になってこそ」
「いや中毒にならなければわからない世界がある」
「わかるヤツにはわかる」
「オレはもうわかる奴のポートフォリオしか手を入れたくない」
「商売になんかなりっこねェヨ」
「誰も株中毒(ジャンキー)になるコトなんか望んじゃいない」
「だけど、そこまでいかなければ見えない世界があり」
「そこまでいってこそわかる投資がある」
「午前中の前場が終了して後場へ」
「もう一度仕切り直しってトコか」
「だがウマくいくかナ」
「さぁ後場だ」
「お前がランドセルしょった小学生の頃から」
「オレはここで売買していた」
「何人もの投資家があっという間にくずれて」
「アクシデントを起こしたのをしっている」
「投資は組み立てだ」
「ほんの少しのズレであっという間にかわる」
「そしてもとには戻らない」
「首都高速道路、唯一の子会社」
「赤坂直線株式会社」
「株価が上がってゆく」
「なんというパワー!」
「チャート読み、含み益250万」
「残念だナ」
「出来高増加率600%…いや700%出てる!」
「もしストップ高がなければ」
「年初来高値更新までひっぱった?」
「まさか…まさかこのわずかな時間で」
「300万を!」
「聞こえましたよね、マサキさんも」
「あの時のブラックバードファンドの声」
「聞こえた」
「お前も同じ声を聞いたってワケだ」
「赤坂直線、300万」
「ケリをつけるのはあの銘柄だと」
「おかしい?」
「やたらと出来高が多くなった」
「分足チャートもキレイだ」
「いっけん調子がいいようだが…」
「これはちがう」
「株価下落の予兆だ」
「わかっていた…」
「板情報が発するかすかな信号を」
「キチンと受け止めていた」
「この銘柄は下落する」
「もういつ終わってもおかしくない」
「いつ終わってもおかしくない」
「いや、もう終わっていて当然なんだ」
「どうして下落しないんだ、このポートフォリオは」
「投資損どころか、さらに利益が出てくるような…」
「大田マジック…だ」
「これそ大田マジックといわれた」
「RGOファンド全盛時のポートフォリオチューンだ」
「株価を擬人化する奴っているよナ」
「たとえば、売ろうとしたらスネたように下落したとか…」
「オレはキライなんだヨ、そうゆーの」
「売られようとする銘柄は、すでに投資家の心が離れている」
「ゆえにろくに株価チェックもされていない」
「当然損切りする確率は高い」
「株価が下落するには必ず原因がある、ただそれだけだ」
「…ただ」
「本当に時として、奇跡としか思えないコトがあるのも事実だ」
「ぜったいに株は株でしかないのに」
「どうしてもそれ以上に思えてしまう時がある」
「奇跡はあった 本当に幾度も」
「命を乗せて投資してきた者なら、誰もがそれを知っている」
「気づいている」
「お前はもう気づいている」
「投資し続けてゆくために、いちばん大事なコトに…」
「お前は気づいた」
「ボーヤ、お前は破産しない」
「わかっている奴は破産しないんだ」
「本当に終わりのない世界ですよね」
「売買益が出ればもっと利益を稼ぎたい」
「ここまででいい…とか」
「これで終わりとか…そんなラインがひけない」
「果てしのないドロ沼」
「永遠に出口の見えないトンネル」
「株にハマッて、投資にハマッて」
「やってよかった…という奴は一人もいない」
「最後にはみんなボロボロになっておりてゆく」
「そうゆうのはゴメンだとずっと思ってましたヨ」
「でも…本当に投資し続けてきた者にしか」
「わからないものが必ずある」
「その時いっしょに売買した者だけが」
「見るコトができたチャートがある」
「もう二度と見るコトはないだろう」
「フルパワーで上がる、お前のその株価」
「なにつまんないコトしゃべってんの?」
「あんたはもう二度と売買しない」
「いや、投資できない」
「あんた自身がいちばんよく知っている」
「ずっとあんたは株を降りる理由(わけ)を探していたから」
Posted at 2010/05/21 22:04:35 | |
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湾パロミッドナイト | 日記