2011年03月29日
温故知新
こんにちは~(⌒▽⌒)/
「温故知新」という言葉がありますね。
「古きを温て、新しきを知る」という、この大本は古代中国の「論語」に語源の出典があると、確か中学校の古文で教わったような気がします。
(あれ?高校だったかな・汗)
要するに、「過去の出来事に学んで、ソコから新しい知識ややり方を考える」というものです。
この考え方というのは、古代中国から現代まで、ものの考え方の基本として、今も世界に広く浸透しています。
私は、過去に理科系人間だったので、生物部の部長をする傍ら、地学部とかにも二重に入会していたりしました。
天文部では、宇宙の神秘に思いを馳せて、地球と他の星々の関係を学びながら潮の満ち干の不思議さと月の引力の密接な関係、さらには彗星周期と世界で流行する病気の不思議な関係などを学びました。
また、太陽黒点の観察なども行い、太陽黒点の増減と地球環境の関係なども学びました。
さらに地学部の郊外実習では、地層の岩石を調べたりしながら地面の隆起や過去の地殻変動などについての研究もしました。
そうした活動は、過去の調査に基づいて、スーパーコンピュータにデータを読み込ませ計算することで、今後の予想を立てるのに役立ちます。
つまり、「温故知新」の考え方ですよね。
私達、趣味の域の「部活動」ではなく、政府の依頼を受けて過去の災害を専門に調査する機関もあります。
そして、こんな記事がありました。
******以下、抜粋******
【静岡・浜岡原発で総合訓練 津波での事故想定 中部電力】2011年3月29日10時27分
東日本大震災で福島第一原発が被災したことを受け、中部電力は29日、静岡県御前崎市の浜岡原発で総合訓練を実施した。津波で電源が失われたと想定するなど、福島第一でのトラブルを強く意識した内容で、社員ら約140人が参加し、新たな対応策を確認した。
訓練は大規模な地震が起きて原発が自動停止し、津波が発電所の構内に入り込んだという想定で実施された。外部からの電源供給が止まり、非常用ディーゼル発電機も停止、原子炉を冷やす機能が失われたとして、作業員らが復旧に向けた訓練をした。
東日本大震災を機に敷地内に常駐させている発電機車のケーブルを原子炉建屋の施設につないだり、海水を注入するための消防車のホースを建屋のバルブに接続したりする作業が行われた。また、発電所を運転する中央制御室を再現した部屋では、社員らが電源を失った状態での運転操作の手順を確認していた。
中電は震災後、海面からの高さ12メートル以上の防波壁の建設や非常用電源の増設といった津波対策を発表している。浜岡原発の5機は、マグニチュード8規模が想定されている東海地震の震源域にある。(川田俊男)
************
過去の事例に学んで、すぐに新しい災害に対応すべく訓練を行うというのは、企業の体質として実に見習うべきものがあると私は思います。
今回の地震は、「日本の観測史上最大級の地震」でした。
被害も「想定の範囲を超えていた」といいます。
でも、果たしてそうでしょうか?
この地域に対する津波の被害の警告は、過去の津波(タイのプーケットなど)の状況から少なくとも2005年にはささやかれていました。
その後、日本でも大津波の痕跡が発見されて「今のままでは原発も津波によって被害を受ける」という予想がされていました。
残念ながら、その時の東電幹部の見解は「地震に対する強度も安全対策も充分されている」とかいうことだったと思います。
特に、何も見直しはされなかったわけですね。
公の機関によって提言がなされた以上は、今回の原発への津波被害というのは「想定の範囲」だったことになります。
ですから、これは「天災」というよりもほとんど「人災」だと、私は思うわけです。
せっかく昔のエライ人が「温故知新」なる良い言葉を残してくれたんですから、受験生が過去問題をやって現在の「傾向と対策」を練るばかりでなく過去の失敗に学んで、新しい対策を練ってくださいネ。
お願いしますよ、民○党さんも!
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Posted at
2011/03/29 11:10:34
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