2016年02月10日
ハイオク(オクタン価)って、何だろう?
皆さん、こんばんは~( ̄▽ ̄)/
いつも私のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログを通じていろいろな方と出会い、別れ、今に至ります。
ご近所の方でリアルでお会いする方もいれば、遠方の方で、こうしてSNS上でなければお会いできない方もいらっしゃいます。
偶然にも仕事中や遊びの最中にお会いして、後からみん友さんだったと確認することもあります(;・∀・)
色々な方がいらして、私はそんな個性豊かな方々に囲まれて幸せな生活を送らせていただいています。
このみんカラは、「車が好き」というカテゴリーで集まった人たちが楽しく情報交換していけたらいいなと考え、そういう方々と仲良くしていけたらいいなと常々考えてブログにて情報発信させていただいています。
いつもあげているブログは、時に初心者向けに、時に上級者向けに発信することもあり、こちらも理解しているつもりで書き込むと、初心者の方が勘違いしてしまうことも多いと思います。
今回は、初心者が疑問に思うことで何が多いかなと思い、このタイトルで説明することにしました。
「そんなのググれば済むことじゃん!」
確かにそうなんですが、やはり読んだだけではわからないことも多いですよね。
ですので、ここでレギュラーガソリンとハイオクガソリンとの違いや陥りやすい勘違いについて説明していきたいと思います。
文字がたくさん羅列されますが、しばしお付き合いください。
レギュラーガソリンって、何?
ここで述べるレギュラーガソリンとは、一般のガソリンスタンドで売っている「普通のガソリン」という認識でいてください。
細かく説明してもたぶんわかりません(´・ω・`)
そもそもガソリンの成分は各国毎に違います。
その国で使うガソリンは、その国で石油から毎日精製され、あまり長い間保管することができません。
皆さん灯油を思い浮かべてください。
ひと夏越した灯油は、変質するから使ってはいけないということを聞いたことはありませんか?
あれと同じですね( ̄▽ ̄)
その国で売られているガソリンは、その国で精製するその国独自の成分なのです。
国際的な一応の目安(基準)はありますが、欧米などで使われているガソリンに比べ日本のレギュラーガソリンはオクタン価が低くなっています。
なので外国の車を輸入した時にそのままの仕様では使えないわけです。
それで国内仕様や輸出仕様でエンジンの設定が違うわけですね。
そしてそれらのエンジンに合わせたオクタン価の高いハイオクガソリンの需要も必然的に高まるわけです。
さらにそのオクタン価は、同じ日本国内でも時代によっても違います。
昔は、ハイオクと言えばオクタン価は100くらいあったのですが、今は違います。
(さらに、今後次の時代にまた変わるかもしれません)
昭和の時代、ガソリンには鉛成分が含まれていました。
いわゆる「有鉛ガソリン」という奴ですよね。
鉛成分は、人間や動物の体内に入ると神経に作用して中毒症状を起こさせます。
鉄砲の玉に鉛が使われているのは、鉄より重く柔らかい鉛を使うことで敵にダメージを与えるのと同時に相手の体内に鉛という毒を残すことで確実に殺すという目的も達成できます。
(最近では鉛よりさらに重い劣化ウラン弾などもありますが)
さて、話をもとに戻すと、そんな毒としての作用のある鉛成分が昭和のモータリゼーションとともに大気に拡散して深刻な大気汚染を引き起こしました。
そこで日本のガソリンは鉛成分を抜いた「無鉛ガソリン」へと進化していったのです。
さて、ここで本来のブログタイトルの「オクタン価」という言葉について書きましょう。
まず、皆さんは「オクタン価」という言葉について理解されているでしょうか?
理解していなくても、漠然と「オクタン価の高いガソリンの方がより高いパワーが得られる」と思っていらっしゃるのではないでしょうか?
ある意味正解ですが、それだけでは理解したことにはなりません。
じゃ、オクタン価って何?って聞かれた時に間違って答えるのが「ガソリンがたくさん爆発する力の値?」という回答です。
これは間違いなんです。
オクタン価は、言うなればガソリンが燃えにくい値を示すものなんですね。
「どうして燃えにくいハイオクが高性能エンジンでより高いパワーが出せるの?」
と思うかも知れません。
これは、ガソリンの性質とエンジンの工程に答えがあります。
エンジンの工程というのは、自動車などの4サイクルガソリンエンジンの場合、1吸入→2圧縮→3爆発→4排気という作業を繰り返して仕事をしているわけですが、燃えやすいガソリンを使うと2の圧縮の段階で自己着火してしまいそのエンジン本来の力が出せなくなります。
なぜ自己着火するのかというと、気体は圧縮されると温度が上がる性質があるのです。
高性能エンジンは、圧縮比が高く、また高圧縮(ハイプレッシャー)のターボでも同じことが起きます。
エンジンは、シリンダーと呼ばれる筒の中で燃料が爆発する時の力を使ってピストンを動かし動力を伝えます。
(一部ロータリーエンジンでは、筒の中ではありませんが工程は同じです)
爆発の力をおいしく使うには、ピストンが上死点と呼ばれる上がりきったところで爆発すれば良いわけですが、その手前で爆発してしまうとエンジンがうまく回らずに力を出せないばかりか、逆回転やノッキングなどを引き起こすことがあり、最悪、エンジンは壊れてしまいます。
これが、ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを使用してはいけない理由です。
ハイオク仕様の車にレギュラーを入れると壊れるというのは、このためです。
で、反対にレギュラーガソリン仕様の車にハイオクガソリンを入れたらどうなるか?
今の日本のハイオクのオクタン価では、どうにもなりません。
つまり、ハイオクを入れたことが原因で壊れることはありません。
勘違いしている人は、ハイオクを入れると爆発力が増すのでシリンダーを痛めるからエンジンが壊れるというあらぬ妄想を抱いています。
なので、こちらの言うことに耳も貸さず「ノーマルエンジンにハイオクを入れると壊れる」と妄信し、妄言を広めているのです。
即ちこれエンジンの構造を良く理解しない証拠です。
むしろ今のハイオクガソリンには清浄剤などのエンジンのコンディションを保つ効果のある成分が含まれていますので、パワー云々よりもエンジン保護のために使用を推奨したいと思います。
あまり詳しくは書けませんでしたが、ハイオクについて、エンジンの構造について少しは理解していただけたでしょうか?
機会があればホワイトボードでも用意していただければ1時間くらいの講義でお話しいたしますよん(笑)
あ、もちろん稿料なんていただきません(爆)
車に詳しいみん友さんは、きっとうんうん頷いていらっしゃることでしょう。
初心者の皆さんは、車の構造をもっと良く知って愛車の維持に努めてくださいね。
では、明日もよろしくお願いします♪
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燃費 | クルマ
Posted at
2016/02/10 19:20:33
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