
初めに断っておきますが、私は東電の肩を持つつもりはありません。
しかし、一方的な物の見方は良くないと思うわけです。
東電患部の会見を見る度に、日本中の顰蹙を買うのは当たり前だと思いますが、原発で働く下働きの作業員まで同一視しないであげて下さい。
今回の原発事故は、私は「人災」だと思っていますが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」じゃなくて「罪を憎んで人を憎まず」の方が、私は好きです。
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「原発作業員積もる心労」
【危険と加害の負い目】
福島第1、第2原発の東京電力社員約90人を16~19日に現地で診察した愛媛大医学部教授の谷川武医師(49)=公衆衛生学=が共同通信の取材に応じ、「不眠を訴える人も多く、このままではうつ病や過労死のリスクがいっそう高まる」と指摘、入浴や食事の環境を整え、休息が取れるよう配慮すべきだと訴えた。「危険な作業」「被災者」「肉親や友人の死」「加害者」の四重のストレスを感じている人もおり、早急に精神的ケアが必要だという。
~中略~
中には24時間態勢で作業に従事し、一時、外出を禁止されていた人もいた。最初は1日1食、現在は3食になったが、缶詰めやレトルト食品が中心だという。第1原発で作業を終えた人は除染し、第2原発の敷地内にある500人収容の体育館で雑魚寝。畳の上に防寒シートを敷き、毛布と寝袋にくるまる。幹部以外は「4勤2休」のシフトで、4日間は入浴できない。
~中略~
危険な作業の重圧に加えて、「家族に『行かないで』と言われている」「家を失い、休日は避難所で生活しているが、住民から厳しい視線にさらされている」ーなど強いストレスがうかがわれたという。谷川医師は「現場社員の8割以上が原発20キロ圏内に住まいがあり、中には家族を失った人もいる。一方で『加害会社に勤めている』との負い目を抱え、声を上げられていない」としている。
以上、4月20日毎日新聞夕刊より
会社が事故を起こし、迷惑をかけているのは事実だが、被災してもなお事故を食い止めようと頑張っている人がいる。
「加害会社に勤めているのだから当然だ!」というのは簡単だが、もう一度冷静に考えて欲しい。

Posted at 2011/04/21 02:58:02 | |
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