まだシーズン前ですが、ちょっと怖い夜の旧天城トンネルをご紹介。
旧天城トンネルは通称「アマトン」と呼ばれる心霊スポットらしいです。
突然天城トンネルに行きたくなったのは霊に導かれた訳でもなく^^;
夜に写真の練習をしていた事に始まります。
夜になると活発になる性質があるのか、21時に近所で建設中の第二東名の陸橋を撮りにチャリンコでお出かけ。
撮った写真は↓
何コレ?ってレベルの写真ですが、本人は陸橋のスケール感や不気味さを表現したかった様です。それらの目論見は全て失敗(笑
橋脚はまるで巨大な門。無機質でいかついコンクリートの塊。
荒削りだけど微妙なアーチが付いていてその造形が気に入りました。
…根暗だなぁ。撮りたくなるのはこんな物ばかりです(笑
それが上手く撮れなかったせいか不完全燃焼で、突然思いついた旧天城トンネルへのドライブを決定。
多分、もっと暗くて不気味な所に行きたくなったのかと。…やっぱり根暗。(笑
支度をしたり道を調べたりで結局家を出たのは22時。お一人様ドライブです。
伊豆縦貫道から国一、伊豆中央道を経てR414へ。
時間は23:30─天城トンネル手前からは600m程の砂利道。
これが真っ暗で砂利の為スピードが出せず、2キロ位の長い道のりに感じられました。
既に何か出そうな雰囲気。
ハイビームを点けていますが...暗い;
光は漆黒の闇に吸い込まれていきます。
道幅は車一台分なので、所々すれ違いゾーンがあっても対向車が来ると凄く面倒そう。落石注意の看板がいくつかありました。
↑の写真を撮った所で車を降りててぃてぃを記念撮影。
トンネル手前から砂利道だという事を知らなくて、変な所を走らせてごめんよ;
道中はひたすらエンジン音と砂利道の走行音だけ。後席に「知らない人」が乗ってないか、しきりにバックミラーで気にしますが、TTの後席は子供の霊でも嫌がる狭さですw
ん??、助手席は…ダメです。死んでも幽霊なぞに譲りません。いつか大切な人を乗せる「予約席」ですから。乗った途端つまみ出します。
さぁ!付きましたよーっ♪
トンネル、見えますか?? ご覧の通り自車とトンネル以外に明かりはありません。
当然0時のトンネルには人の姿はなく、闇に包まれての撮影は緊張します。
この時は怨念により勝手に車がバックして轢かれる妄想をしました(笑
トンネルの正体。
不気味…どよーんとしてます。本当に真っ暗なのでフラッシュを焚いて撮影すると雰囲気満点。「あっ!人の顔が!!」なんてのはやめて下さい^^;
撮影していると常に背後とトンネル脇・内部に気配を感じますが、多分気のせい。
人の心理はそういう仕組みになっているのです。
それよりトンネル付近でポロポロ/カサカサと音を立てて小さな落石があったのが怖かった;
トイレが近くにあったので借りましたが、先進の!?センサーライトにおむつ換え台まで装備の近代的な物でした。
さぁさ、異世界への入り口へ/
気温は13度で肌寒い。トンネルから冷たい風がゆっくり吹き抜けて来ます。
空は薄曇りで得体の知れない生物(多分梟?)が時より口笛の様な音で鳴いて更に雰囲気が。
↑の写真からライトを消します。実際の明るさはこの写真が一番近いです。
暗い…
真っ暗なトンネルを期待していた個人としては電灯が点いていたのは少し残念。入り口付近にスイッチが有って消せるらしいけど、入り口/出口側でもスイッチを発見出来ず。
でもお陰で写真は良いのが撮れました。
今回一番の出来。デジイチ歴1ヶ月のSapphire君にしてはなかなかの出来では無いでしょうか。
…いや、ロケーションが良いだけですね(笑
内部は車1台が通れる位の広さ。
天井からポタポタ水が落ちてくる音と、自分の足音しか聞こえません。
内部のモダンな明かり。
トンネル内を往復約900m歩きましたが壁の染みや手形などおカルトチックな物は無く。
寧ろ、ノスタルジックで素敵な空間です。
歩いていると確かに人の気配が気になるのですが、期待した事は何も起こらず。
音の響きが良いのでつい石川さゆりの
「天城越え」を鼻歌で(笑
トンネルの反対側(南側)は大したものも無く。適当に散策してトップの写真を撮影。
車を停めた北側に戻ろうトンネル内を歩いていたら一台の軽自動車が。こういう場所で嫌なのが人との遭遇なんですよね;
こんなシュチュエーションで向こうが何考えてるか分からないから、幽霊より怖いんです。
追い剥ぎに遭ったり、拉致されたりなんて考えてしまいます(爆
車にはカップルが乗っており、何故かコチラを見てビビッていました。
僕の後ろに何かいる!?(笑
こっちも調子に乗って「ヨッ」って手を振ってしまいました;
やっとやり過ごし、帰りがてらトンネル内で愛車を撮ろうと思ったら北側出口でもう一台。
ドンキでタムロってそうな人たちがワゴン車に満載。始末悪い。
…(うわー。何か来た。)
男1「あの人誰だよ、ちょー怖いんだけど!」 (…聞こえてるよ^^;)
男2「怖っ...ってか何してるんだろ」
女「ねぇ、あの人何してる聞いてみてよ」 (だから、聞こえてるって;)
男3「うわ、怖くねw?」
女「やーだー。やめてよ!」 (うるせーっ...)
助手席の男「ねぇ、聞いてみて」
運転席の男「…何してるんでスか?」
─うん? 撮影。(見りゃぁ分かるっしょ。)
運転席の男「怖くないんスか?心霊とか映ったりしないんスか??」
─いやー、別に。写真見ないと分らないね。
男3「…で、お兄さん、何してるんスか?」 (あたーっ、やられたー!!!!)
なんて話しをしていたらスイッチの在処で話しが合い、彼らが面白いので付き合う事に。
聞いたらやっぱり免許取立ての18歳。若っ!
…あぁ、1時間も遊んでしまった。彼らは寒いので帰る。
写真を撮る気では無くなったので僕も帰ろ…
異世界へ。さようなら/
…あぁ、長時間露光で自分の歩いた残像を残した画にすれば良かった。後悔;
で、ちゃんと帰って来ました。
還り事故に遭った訳でも無いし、助手席や後席に「知らない人」が乗ってた訳でもなく。
旧天城トンネルが心霊スポットなんて迷惑な話ですね。
車は2時間半の間に3台通りましたがどれも心霊目当ての様子。
ここはとっても素敵な場所ですし、川端康成の小説「伊豆の踊子」にも出てきます。
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった…」は雪国か。
ただの知ったかぶりで、恥ずかしながらどちらも読んでいません^^;
アクセスは国道414に駐車場があるそうで、そこから600m程歩いた方が車に優しいです。
昼夜関係なくまた来たい、ポートレートが撮りたくなる場所でした。
…モデルさんが居れば;
今日は長い…長々と失礼しました!