散歩中の小さな発見

　近所を散歩していて小さな発見をした。

　割合近くにお住まいの方のガレージの中にランボルギーニ、フェラーリ、メルセデスが納められているのを見つけた。いずれもフルサイズの所謂12気筒クラスのものだった。（車種を書くと明らかに特定されそうなレベルなので止めておく。）

　聞いた話だが、自分と大して年齢の変わらない社長の趣味のようだ。色が冷めていてあとから気づいたが、ガレージのシャッター色は赤・白・緑の国旗カラーだった。自称、車好きなのになんで今まで気がつかなかったのだろうかというアピール具合だったので、呆れた。
　そこから、数キロ歩くとオレンジ色のマクラーレンが納められているガレージがあるのを以前より知っていたので、自分だけの秘密として思っていたのだが…一気に冷めた。毎日通り過ぎている道にエライものがあったことを気付いても呆れるだけで、そんな秘密を大事に思う自分に呆れもした。

　田舎とはいえ、あるところにはあるものだと改めて思った。　

　職業選択を間違ったとは、今更ながら思いたくは無いが、これだけの資産の差が身近にあることを目のあたりにすると、同じ地域や教育で育った人間とは思えない。おそらくだが推定資産がその何倍もあるから、ああいった車を維持できるのであろう。

　地域の貧富の差が広がっており、町内会でも3千円の会費を払う会合を渋る人もいるくらい。自分も含めて新しい時代が来ていることを改めて感じている。

　みんな一緒、みんな同じって、今の日本ではかなり難しい。しかし、学校などの教育機関やテレビ・新聞などのマスメディアなどは今までと同じ調子でとっくに無くなっている『平等』をベースに仕事を毎日繰り返す。

　ググってみると実用燃費でリッター25kmを走れるプレオプラスの価格は91.52万円、マクラーレンMP4-12Cの価格は2869万円、燃費はリッター3km後半であることがわかった。

　人ひとりの価値感や快楽の規準をものや金額では測れないとしても、10～30倍以上の価値がそこにはあると思うから商品として成立するわけだ。ましてやマクラーレンなんて乗用車があること自体、今のこどもや大人が知っているのかさえ、怪しい。
　そう考えていくと、人ひとりが味わう快楽の差が10倍以上に広がっていることになる。つくづく、自分は今の世の中を知らないんだなとも思う。別な意味で言うとすれば、若者は「金持ちはずるい！」と不公平を訴えて立派な革命の依り代としても良いくらいの格差なのかも知れない。

　学校で世の中には１人分の10～30倍くらい楽しんで消費している人がいます。だから、勉強を頑張りましょうとは教えないし、こどもたちにも教えない。だから、ぼやーんと金儲けの道具にされて、毎日、携帯ゲームの課金をする世の中が続き、一部の会社だけが儲かる仕組みが成り立つ。

　そんな世の中を支えるために、ニュースにしないのかも知れないとさえ思える。だから、何なんだ、頑張った奴がそれだけの報酬をもらえるからみんな頑張るんだろうって言われればその通りなのだが、富の再分配が国家の存在意義だろうっても思う。







………………………………………………………………………あれっ？
　長文失礼しました。
なんか、最近、コロナ疲れでストレスが溜まっているのかも知れないな💦

　そんな土曜日のお休みでしたとさ。