2010年11月01日
うなぎ大作戦続編
前回の「うなぎ大作戦」は釣りについてでしたが、今回はワナ偏であります。ワナと言っても彼らの習性を利用したものであり特別なものではありません。要するに寝床の提供「カプセルホテル」「戦艦の寝台」と言ったようなものであります。
かれこれ30年ほど前に事ですから時効になるので此処に暴露しますが。。。子供の頃何処かのオジサンが仕掛けたうなぎのワナからうなぎだけ頂戴しておりました(爆。
これは山口の瀬戸内に住んでいたころの事ですね。
小学校が終ると近所の友達とバケツを抱えて徒党を組んで目的のオジサンの宝物に急行します。
この宝物は偶然に発見したのですが、釣りに歩いていく途中で水路護岸の上から紐が水中に
垂れていて何気なく引き上げて見るとズッシと重量感があります。こうなると上げないわけにはいきません!「お~い何かくっ付いているぞ!」「上げようぜ!」と話はまとまり好奇心たっぷりで引き上げると水中からゆら~っと細長い塊があがってくるのです。
「なんじゃ?」「引き上げてしまおうぜ」と道路の上まで引き上げる途中でその細長い物体からうなぎがビックリして水中に飛び込みます。「お~うなぎのワナだ!」ガキどもは感性をあげ禁断の遊びを知ってしまうのでありました。
ガキどもが学校から開放される時間にはオジサンたちはまだお仕事中。この間にうなぎだけ頂戴すると言う算段なのであります。特に干潮の時を狙いました。発見時に引き上げる途中でうなぎを逃がしてしまう大失態を経験しているのでその対策として干潮時に直接アプローチ、うなぎの寝込みを襲うというものです。要するにうなぎにとっては「夜這いを掛ける」と言うことですね(爆。
作戦位置は充分に把握し、目標の形状、数量、成績も充分に把握しております。二人一組、念のために見張り一人の3人体制が最小の作戦単位であります。二人で目標の近くまで潜入し一人が目標を操作、もう一人がバケツを持ってうなぎを確保する役割です。そっと近づいて数本のパイプを束ねてあるワナを両サイドを手で塞ぐようにしてそ~っと持ち上げます。パイプ内の水を少しずつ抜いていきバケツの方へ近づけます。うなぎが入っていると水を抜いていく段階で塞いだ手のひらにうなぎが接触するのでわかりますが、中には兵がいて爆睡こいておる輩もおり油断は出来ません。水を抜いてバケツの上に完全に開けた時うなぎがバケツの中に滑り込みます。
「お~!!」
これ位で喜んでいてはダメです。次なる目標へ向かいど同様に確保していきます。全て制覇したら元あったようにきちんと戻してずっとワナがそこで静かにあったかのように仕上げをして見張りとの連携をとりながら何事もなかった様に道路に戻ります。これで作戦完了!こうしてガキどもは意気揚々と引き上げていくのでありました。
あと投げ(置き)針もしましたね。竹やぶに行って竹を切ってきます。コレを縦に割り長さ30cmほどの竹ばしのようなものを作りコレに釣り糸とうなぎ針をつけて出来上がりです。夕方になると川にこれを持って行って餌にどぜう等をつけて川に掘り込んで帰ります。翌日の早朝これを引き上げに行きます。この時がなんとも言えない気分です。カブトムシも気になるけどやはりうなぎの魅力には敵いませんね。変に糸がたるんでいる時は緊張の瞬間です。餌だけ食い逃げの時もあれば、獲物が疲れはてて掛っている事もあります。投げ針ではなまず、亀、うなぎを捕ったことがありますね。
うなぎカゴも仕掛けました。良く竹細工屋さんにおいてありあの細長いひょうたんのような形状はなかなか魅力的な脚線美のように感じたものです(爆。かごの中にミミズ等をいれ川に沈めるのですが、かごが新しいうちはどうもダメですね。使い込んだ腐り掛けのような色のものがうなぎ達も安心して入るようです。
私が子供の頃でもだいぶ魚は減ってきていたようです。父の話を聞くと家の前でもうなぎやら手長海老などが捕れていたと聞き羨ましく思ったものでした。今の時代はどうでしょうか?まだよかった時代なのかな?このように思っていたのですが、最近嬉しくなる光景にであったのが、四万十川、郡上八幡などに行った時ですね。自分達が川で遊んでいた頃の景色、雰囲気が残っておりました。郡上八幡は好きで良くうろうろしております(200kmほど離れておりますが。。。)郡上の街中をふらふら歩いていると軒際の水槽に川で取ってきたうなぎを生けていたり、河の真ん中にある岩から子供らが飛び込んでいたりと日本の原風景を見るような感じがしました。
なんか単純に嬉しくなってしまいます。
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Posted at
2010/11/01 11:03:38
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