
やっと勝ちました@ひでエリです。
我がマリーンズは週一ペースの勝率なのか?今年は絶望感しかない序盤です。
こういう年は若手の育成に充てて欲しいですね。せっかくなので中途半端はやめて全振りしてくれ。
さてドッグファイトチャンバー付けてみました。
TZ界隈ではなく子も黙るドッグファイト。
未だ我々ヤマハ2スト勢のパーツを受注生産してくれるお店は本当に貴重です。
もはやメーカーのパーツがディスコンなので、本当にこういう優秀なサードパーティはありがたい。
井上ボーリングさんとかTKRJさんとか、こういう会社さんには頭が下がります。
どう考えても元取れないのではないかと思いますし、ウチのチズルくんは91年式ということで、既に34年前のバイク。
こんなの走ってるほうがおかしい訳で、手作りで作ってくださる職人の方々を尊敬いたします。
さて整備手帳ではそこそこ語っておりますが、一旦の収束を見たのでブログにまとめることにしました。
先ずはチャンバーの前にクーラントが漏れまくっていた左シリンダーをバラして接合面を徹底的に掃除、リア側にうすーく液ガスを塗って漏れは完治しました。良かった、シリンダー歪みではなくて。
チャンバーの取り付けは説明書通りやれば特に難しいことはありませんでしたが、TZR250R(SPではない)は排気スタッドボルトは存置でOKで、フランジを噛ませてチャンバーを付けます。

チャンバーとフランジはこの手のレーシングチャンバーやマフラーに良くあるバネ固定で、このバネが硬いのでヒモで引っ張って引っ掛ける方法でクリアしました。

この時、「Rから付ける」と書いてあったのをリアと読んでしまい左後ろシリンダーのチャンバーからつけたお陰で、右前チャンバーを組む際に、バネが引っ張りにくくて非常に難儀しました。
苦労はそれくらいです。
まあ強いていうならRチャンバーではなく右チャンバーと書いていてくれれば回避できたかなと思います。

サイレンサーは双方に液ガスを塗って同梱のガスケットを挟む仕様。ここは塗らないとどんなチャンバーでも漏れるようです。
サイレンサーは純正と異なり、中のグラスウールを交換できる仕様なので純正に戻すことはもうないでしょう。
サイレンサーは本来ならドッグファイトのタグが付くのですが、私はパーツメーカーを周りに喧伝するのが余り好きではないタイプなのでタグは付けないで送って頂きました。失礼にあたるかと心配しましたが、快くご対応頂き感謝です。

見栄えはめちゃくちゃカッコいいので満足しました。
あとは軽さ!
純正は片手で持つとズシっと重量感がある鉄チャンバーでそのまま直火で焼けてしまうほどに頑丈ですが、ドッグファイトは片手で軽々持てるほどに軽い。代わりにステンレスは薄いのでコケたら1発で穴が空きそうな気はしますw
さてセッティングですが、
1.キャブレターセッティングは純正ママでOK
2.プラグは熱価をひとつあげて10番にせよ
3.オイルは混合45:1で分離給油と併用
と公式セットにあります。
1はまあそのままで、2は素直に9番から10番に上げました。3もとりあえずいう通りに。
サイレンサーの口径も大きくなったからか、吹け上がりが早い!
排気効率が上がったのでしょう。高回転域が爆上がりです。
が、低回転付近で右前が爆発していません。
プラグは薄っすら濡れているレベル。

明らかに被っています。
なお爆発しているかどうかは、素手で排気口に手をかざせばわかります。
左は暖かく、右は冷たい。
左は薄っすらと白煙が出ますが、右は真っ白な煙がでます。生ガスが出ている訳ですね。
言われると低回転付近でもたつく感じがあります。
点火していない、すわイグニッションコイルか?!ということで確認すると

なんとパーツにヒビが。
コレのせいか!と交換してみるも低回転での排気温度は変わらず。
となると、普通に濃すぎるということになります。
そもそも右前がメインシリンダーという仕様でヤマハ的には絶対焼き付かせたくないので、元々混合気が濃い感じです。
これはレストア直後にも感じた仕様で、ちゃんと爆発するように全域にわたって薄めたところ、複合的な要因も重なって焼き付いてしまいました。
なので、今回は安パイ方向のセッティングにするため、
4.パイロットエアスクリューを限界までリーンに振る
5.オイルはタンクへの混合分を徐々に減らす
をやってみます。
4はジェット類は触らなくて済むのでリスクが低いです。
ヤマハはV型を3XVの一機種しか作っていないので、NSRなどと違って熟成度が低いです。
めちゃくちゃ整備性が悪いので、エアスクリュー一つ回すだけでもちゃんとやるならパーツを外さないといけません。
今回はエアクリの固定を解除して、エアクリとキャブレター間のコネクティングブーツを外して手の入る余地を作りました。
エアクリなしの状態でエンジンをかけ、空ぶかししながら低回転付近でエアスクリューを開けていきます。
結果として2と1/4回転付近で安定傾向が見られたので、コレでよしとしました。
試しに2.5回転開けてみた時はエンジンがストールしかかったのでコレが限界でしょう。
3回転以上開けるならジェットを変えるとweb界隈の知識にはありました。
これなら純正セッティングの内だと思います。
5については流石に45:1の混合併用は多いと感じて、ちょっとずつ減らしていき、100:1まで下げました。
分離給油と併用だと相当量のオイルが添加され、白煙が後ろの走行車にご迷惑になるレベルな気がしたからです。
今回はおまじないとして、2スト界隈では困った時のゾイル頼みということで、オイルではなく、ゾイルを添加しました。
個人的には混合分は要らないのでは?と思ったのですが、左の煙の少なさからやまちゃんからの安パイにしとけ、の一言で絶対焼き付かせないマンとしました。
コレで一旦様子見して、次の給油のあたりでまたプラグを見てみましょう。
今のところ、低回転付近の吹けは以前よりはマシで、トルクも少し増えた気がします。
アイドリングも安定しました。
それでも右のサイレンサーからの白煙は相当なモノで、2ストを知らない人がみたら壊れてると思うレベルかと思います。
環境には優しくない生ガス白煙ぶち撒けバイクですが、コレほど軽くてハイパワーな乗り物はもはやないので、世間様には申し訳ありませんが、身を縮めて乗って行こうと思います。
皆さん、どうもすみません。