
ダッジラムがあった頃、車中泊繰り返しながら
一週間くらい東北をぐるぐる回ったことが
ありました。
ちょうど10月後半の今の時期だったな。
黄金崎不老ふ死温泉だったかな?
記憶があいまいですが、露天に一緒に入ってた他人のおっちゃんが
「ここらへんだと玉川温泉が一番良いんだよ、効くんだよー」と
延々としゃべっていました。
適当に相槌打ってたのですが、脱衣所でもまだ「やっぱ玉川温泉だな」と
しゃべってたので、ちょっとうっとうしかったw。
回し者か!とか思ったのですが、どうもしゃべるダミ声が頭の中にインプット
されてしまい(私はコマーシャルに弱いんです…)、
飯食いながら家内に、立ち寄る予定もなかった玉川温泉に行ってみようかと
相談しますw。
到着。
これが秋田にある玉川温泉。
源泉流は岩の噴出孔から硫黄ガスが噴き出してて強烈な香り。
ガスに靴のつま先をちょっと当てると、すぐ真っ黄色な硫黄が付着するほど。
濃い成分だな!
これは玉川温泉の岩盤浴場。無料。
毛布にくるまって地面の上に寝転ぶ岩盤浴ができる小屋です。
寝転ぶゴザと毛布はご自由に、みたい。
放射能が出てて被曝量は岩盤浴で15-20ミリシーベルト/年らしいです。
入浴ではないので汗が流せず、登山客はかなり少なくて爺さん婆さんばかり
利用していました。
まあためしに10分ばかし寝てみました。
なんかみんな、ガス中毒で倒れてる人達みたい。
白い霧が充満してて、ちょっとしたパニックホラー映画じゃん。
ゾンビが出てきてもおかしくないな!
でも、寝転んでるとポカポカ背中が温かくて気持ち良かった。
高級な車のシートヒーター点けてうたた寝したているみたいな感じ。
この岩盤浴の近くには、ちょっと前まで無料の寸志温泉があったようですが
すでに一般客は使えないようになっているようです。
残念だけど仕方ないので、隣接している日帰り大浴場に入ります。
日帰り入浴施設で写真が撮れなかったのでパンフレットから。
泉質は、酸性-含二酸化炭素・鉄(II)・アルミニウム-塩化物泉。
なんと塩酸を主成分とするpH1.05の強酸性泉が毎分9000リットル湧出する。
pH1.05は日本で一番pHの数値が低く、毎分9000リットルは単一の湧出口からの
湧出量としては日本一という、ダブル日本一の温泉らしい。

<↑画像はウェブから拝借>
正直「軽い塩酸」に入っているようなものでした。まさに塩素の香り。
風呂場は全て木製。石やコンクリじゃ腐食してすぐにダメになるそうです。
源泉100%の湯舟とか、源泉50%の湯舟とかいろいろ薄めた湯別になってます。
飲泉は、飲んだ後は水でうがいをしなければ歯が溶けると書かれていました。
(コーラと同じ?)

<↑画像はウェブから拝借>
ちなみに100%に入ってみると体の至る所が痛い!
ピリピリします。
別に低周波電気風呂ではありませんが細かい猫のひっかき傷にとてもしみます。
岩風呂で傷ついた尻の擦り傷が痛くて5分も入ってられませんでした。

<↑画像はウェブから拝借>
100%に比べ50%の方はまだ優しい湯ですが湯船でうっかり顔に湯をかけると、
髭剃りあとはヒリヒリ痛み出すし、目が染みて涙が止まらないほどでした。
あんまり小さい子供とかの皮膚には刺激が強すぎてマズイらしいです。
いやはや、すごい温泉だな!
教えてくれたおっちゃんありがとう。
確かに良い湯だったよ!w
ちなみに、この温泉の効能に「悪性腫瘍(癌)」とあります。
うん、まあ、確かに効いてもおかしくない、かも。
東北の山々の紅葉は、黄金色の葉も赤朱色の葉も適度に散らばってて
とても美しかったです。
天候は曇り/雨でしたけど、雨の紅葉もそれなりに好ましい。
濡れた落ち葉も良いもではないか。
いろいろ秋の東北を回って帰りました。
車中泊は1日2日だとそんなにコスト低くない場合もありますが、
連泊すればするほどコストが滅茶苦茶低い旅行となりますね!
ガス代高速代飯代なんて、宿泊料に比べたら大した額じゃありません。
それがキャンピングカーだと毎日セミダブルベッドに寝るようなものなので、
体の疲れ具合も段違いです。
鍵をかければ覗かれる心配もなく、どこでも停車できる場所なら眠れるので、
当てもない一週間ぶらぶら旅行ならば絶大な効果を発揮するな!
ただ私は完全な山の中で本格的な単独車中泊する気はなく、このダッジラムも
炊事用のグレータンクはありますがトイレやシャワーのブラックタンクは
取り付けていませんでした。
なので車中泊と言っても、必然的に道の駅やSAをチョイスするので
ある意味中途半端なキャンピングカー使いでしたね。